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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~アメニモマケズ カゼニモマケヌ ジョウブナカラダガモチタイ~
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十九日目、突撃! 隣の柊さん!!

(…何で私、こんなところいるんだろ…)


私は思う。

私が何をした?

何で私はここにいる?

明らかに場違いなこの私がなんで…。


(きっかけは、あの一言だったのよねぇ…)


そう。

きっかけのあの一言は、あの人・・・からであった…。



――数日前――


「にしても、柊の家ってすごかったなぁ」


会長が言った。

あれは一生に一度はみておくべきの家だと。

しかし、行きたくてもいけない。

どこにあるか知らないから。

だって、柊グループの家だよ? どんなところにあるか想像付かないじゃん…。


「あ、あの…柊先輩って…」


雫ちゃんがおっかなびっくり聞いてきた。あ、そっか。病院でのトラウマ(新発売! コロナミンα! を参照)が響いてるんだ…可哀想に…。


「柊先輩は大手企業、柊グループの会長さんなんです」

「えぇっ!? あの柊グループのですか!?」

「そんなに驚く事かしら…?」

「紫苑、これが一般的な人の反応だよ」


お金持ちってやっぱりどっかずれてんだなぁ…でもあんまり私たちとかわんないみたいだし…。

う〜ん…謎だなぁ…。


「いまう〜ん…謎だなぁと思った奴、挙手」


は〜い…って私だけ!?


「ま、そう言う奴には一回柊の家を見に行った方がいいような気がするので、

桜田、会長命令。

みんなで柊の家に遊びに行くぞ」


――って訳で、私は一応学校が休みの日に柊先輩の家に遊びに行くことになったんだけど…。

待ち合わせは十時。

何とか正装をしようと頑張ってなんかドレスとかを着てしまったのですが…。

他の皆さん、ラフな服装なんですよ!!!

私だけ一人、浮いているような感じなんですよ!!

あぁ…恥ずかしい!


「会長…」

「どした? 桜田?」

「ちょっとトイレにいって来ます…」


トイレで着替えてしまえば何の問題もない!!

って言うか会長に至っては、高下駄にいつもの学生服、何故か口にはカイワレ大根をくわえてるんですよ!? おかしい! 明らかにおかしい!!


「早く来いよ? 時間にはうるさいからな」

「は、はいー…」


と、とにかく、トイレに行かなくては…。


――数分後――


いやぁ〜やっと着替えられたよ。

意外にあのドレス何故か入り組んでたもんなぁ…さぁて…?

時間には間に合った…と。

ん?

バラバラバラバラ……。

不意に私はこんな句を…。


ヘリコプター

つり下げてるのは

リムジンです


「どんだけお金持ちなんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!!??」


思わず全力で突っ込んでしまった…。

ってかリムジンをヘリで運ぶって…どんだけ長いんですか!? リムジン!?

そして車の意味なーーーーーーーーーい!!!


「紫苑お嬢様の御学友様ですね?」


そう言って出てきたのはメイドさん。うわぁ…きれいだ…。

鈴虫が鳴くようなきれいなこえだし、髪は深い緑のブロンド。瞳の色は灰色。

顔立ちがまさしく大人の女性! みたいな感じの人だからなぁ…見てるだけで溜息が出そう…。


「「はぁ…(うっとり)」」


ちょ!? 早速一年生二人(抄華ちゃんと雫ちゃん)溜息付いてるよ!


「ああいう大人って、いいですよねぇ…」

「はい…思わずおねぇさま…って呼んじゃいそうです…」


ふ、二人が危ない道に進もうとしているぅぅぅぅぅ!!??


「では、こちらの…」


あ、やっぱりリムジンに…。


「リヤカーにお乗りください」

「なんでっ!!??」

「だとよ。おまえら乗り込め〜」

「「「は〜い」」」


まったぁぁぁぁぁぁぁ!!!

明らかにおかしい!! 超が付くほどのお金持ちの家なのに車がリヤカー!? 

しかもなんか先住民ムサシっぽい人が本格的なダンボールハウスを建ててらっしゃいますよ!? いいんですか!?


「ダンボールハウスじゃねぇ! ルビをよく見ろ! ダンボールハウスマイホームじゃい! 小娘!」


あ、すみません。

全員乗り込んだところで、メイドさんが確認して、


「全員乗りましたね?」


と、最終確認。

でも七人も乗れるリヤカーってすごいね。

んでメイドさん、トランシーバーで、


「では、田中さん、お願いします」


誰かに指示。田中さん?


「まかせんしゃい!!」


ってさっきの先住民ムサシっぽい人じゃん! トランシーバー必要ないじゃん!


そう思ったとき、田中さん、リヤカーの外に出て、


「あ、おまえら。ダンボールハウスにはさわらない方がいいぞ」


なんで?


「今に分かる」


出発進行!!


田中さんが男気あふれた声でそう一発叫んだと思うと、


がしゃこん!!


ダンボールハウスからジェットエンジンが!!


しゅごぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあぁあぁぁぁぁぁあぁ!!!!!!!


航空機よろしくロケットブースター発動!!!

ってか、田中さん必要ないじゃん!!


「バカヤロー。田中さんにはこの声をかけるという大事な仕事があるんだ」

「誰でもできるじゃないですか、そんながっ…!」

「あ、なれてないと舌噛むぞ」

「はひゃくひっれくらはい…」


さてさて…どうなってしまうんでしょうか?

久々のどたばた展開! 真相は…つづく!!































「ひゅひゅかへるははくはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」

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