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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~アメニモマケズ カゼニモマケヌ ジョウブナカラダガモチタイ~
20/151

十八日目、なあみんな、ゲームをしようじゃないか…。

ちょっと長めな感じです。

「ん?」


なんか机の中を整理をしていたらなんか折りたたまれた紙が出てきた。


「なに? これ?」


とりあえず、開きますか?

YES/NO

 ↑


まてまてまてまて!!!!

いつからこれはゲームになった!?

いや、冗談抜きでなんか見つかったんですけど…。


「軍曹さん、どうしたんですか?」


おろ? 早速出てきたのはこないだ新しく入ってきた乍乃雫ちゃん。

新人さながら、頑張ってるねぇ。

このあついってのに…。


「ん?」


あ、あの…。

そんな風に小首をかしげないでぇぇぇぇぇえぇ!!

私の中で何かが目覚めそうな気がしてくるからぁぁ!!


「こんな物を見つけたのよ」


と、とりあえず、この場を緊急回避! 私の中でなんかパトランプがなってんだけど!


「…これ、双六ですね…」

「お? それって…」

「「!!!」」


あれ? なんで柊先輩と萩先輩、顔が青ざめてるんですか?


「さ、さささささささささささ桜田さん!? それッどっどどっどっどっどどこで見つけたの!!??」


うぇあ!? なんかいつもと違う驚き方!?


「そ、それを今すぐこっちに渡して! 早く!」

「な、何でですか!?」


「もらったぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁあ!!!」


ああ! なんか知らないけど会長が先行奪取!

い、一体、あれは何なんですか!?


「久々にやるか! 双六!」


? とずーんとした空気がうずくまっていた。

な、なんなんだ? この空気?

そしてあの双六ってなに!?


「まずは僕からですね…」


そう言って萩先輩からのスタート。

ちなみに参加人数は、五人(私、雫ちゃん、萩先輩、柊先輩、会長)。

一体なんなんだろ? これ?

出した目は、六。


「うっ…!」


そこには…


青春を叫ぶ(会長命令)。


え? なにこれ?


「っつーわけだ。萩、叫べ」

「………………」


うわぁ…説明するのもおぞましい位の顔をしているよ…。


「海のばかやろー!! 青春の、ばかやろー!!」


えぇ!? な、なんですか!? 一体!?

なんで萩先輩の周りが夕日の海岸になってるんですか!?


「これは会長に頼まれて作ってしまった、最悪の双六…

『会長ゲーム』!!」


か、『会長ゲーム』ぅぅぅぅぅぅぅ!!??


「全部のマスには命令があって、そこに書かれた物は会長命令だから絶対にしなくちゃならない…」

「そ、それっていわゆる…」


上司に「おどれ」といわれたら踊らなきゃいけない系の、王様ゲーム…!

でも、命令が会長のものだから、ましなんじゃ…。

でも、そんな私の考えは甘かったことが知らされた。


柊先輩は、

「屋上で思いっきり一人昼ドラをやる。つーかやれ(会長命令)。」

雫ちゃんは、

「一人漫才をこの場でやる。俺がリアクションをするまでする(会長命令)。」

この後の萩先輩は、

「語尾に『〜だコロン』をつける。いやつけろ(会長命令)。」

などなど…。

え?

私?

うぅ…やっぱり気になるよね…?

「遊○王で子供と思いっきり「なりきデュエル」をする(会長命令)。」

「校舎にある階段、すべてケンケン。こけたらやり直し(会長命令)。」

「制服を脱げ(会長命令)。」

「百五十キロのストレートを投げろ(会長命令)。」

…うぅ…。

こんなんやだぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!

明らかに会長のストレス発散用品じゃないですか!!!

ちなみに会長、なにもやってませんしね!

オールマイティーですか! あんた!

鬼だ! このゲームやってるとき、あんた鬼だ!


「それほどでもないな」


ほめてねぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!!

そんな地獄のゲームが延々と続けられると思ったとき!

がららー。

入ってきたのは抄華ちゃん! おお! 女神…?

ん? なに? その…。

地獄から出てきた脱走者を捕まえようとしたけど延々と捕まえられなかったような鬼の形相は・・・・…!


「皆さん…」


な、なんか…声震えてる…?

















「…なに私抜きで遊んでるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」


だだっ子のようにサブマシンガン(モノホンの銃)らんしゃしないでぇぇぇぇえぇぇぇ!!!

壁に軽く穴が開いてるから! 危ない! あーぶーなーい!!!


「きゃぁぁぁぁ!!!」

「うわっわわわわわわわわわわ!!! コロン」

「どぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!」


だ、だれか! だれかとめてぇぇぇぇ!!




――数分後――


「はーっ、はーっ…」


全員が危うく再入院しそうになりながらもかろうじて弾丸の雨をよけきって、んでもって壁には穴が開いてて…。

も〜しっちゃかめっちゃか。

書類やら、パソコンとかの器具が軽く壊れてるし、机は軽く半壊。

でも、うれしい誤算があった。


「ああぁっ!」


それを証明したのは会長の悲痛な叫び声。

何があったのかと見てみると…?

『会長ゲーム』が壊れてた。もとい、びりびりに破かれてた。


「「「「いやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!」」」」


これで、悪夢のようなゲームが終了したぁぁぁぁ!!!

きつかった、きつかったよぅぅぅぅ…う?

う? あ、あそこにあるのは…!

私の制服!!!


「ノォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」


い、一枚しかない私の制服がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

え? ッてことは今私…


…………………

(制服がないから、下着だな。結構胸が出てるし、体型もまあまあいい感じ…By、作者)


な…

なぁぁぁぁぁぁあにみとんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!! この、ド変態三文文士がぁぁぁぁぁあ!!!

それに…!


「萩先輩! 会長!」

「「へ?」」

「気づいてたなら服を何か貸せぇぇぇぇぇえぇぇえぇえぇえぇぇえ!!!!」


その日、ただでさえあつい生徒会室が、結構風通しが良くなった。

何故かって? 天井が外に直接吹き抜けになったから。

二人分の人に形に。

間違えた。

三人だった♪


後日談…

あの後飛ばされた三人は一ヶ月後、エベレスト山頂で震えていたのを登山家が見つけたそうな…。

んでもって見つかった日、会長の机の上から出てきた会長ゲームの切れ端には…

「エベレスト山頂で震えてこい(会長命令)。」

の切れ端が見つかった。

やがてそれは、桜田ハルわたしの手でチャッ○マンを使って灰になった。

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