十五日目、そうだ、軍隊に入ろう…
サブタイと本文、あんまり関係がないような…。
空が、青い。
どこまでも青い。
そして、その青い空を鳥がどこまでもどこまでもすすんでいっていた。
うらやましい。
その一言に尽きた。
私にも、鳥のように飛べる翼があればよかったのに…。
ふぅ〜…空は青いなぁ。
どこまでもどこまでも青いなぁ…。
な〜んか。
こんなに青い空を見てたら何もかも馬鹿らしくなっちゃうなぁ…。
「ん?」
あれ? 誰だろ?
「失礼しま〜す…」
とりあえず私は、屋上へのドアを開けた。
そこには、なんか先にいた私と同じくらいの年代の子が、柵に手をかけて空を見ていた。
「「………………」」
沈黙。
「あ、あの〜…」
「用がないならでてって」
うわっ。なんだこのつっけんどんな言い方。他にもちゃんとした言い方があるんじゃないの?
「用があるから来たんだけど…」
「…………そう」
むっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
なんなんだ、この子!
ちょっと可愛いからってそんな言い方しなくてもいいんじゃないかな!?
(おまえが言うなBy、作者)
これ↑どういう意味だ作者。後で追求してやる。
「ね、ねぇ…あなた。あなたは何しにここに来たの?」
「…………………………………」
無視かい!!!
スルーですか。そうですか。
「…あなた、桜ヶ丘高校の人?」
「はへ?」
しゃ、しゃべった!?
若干驚きながらも私は答えた。
「そ、そうだけど…?」
「…どんなところ?」
「へ?」
「どんなところ?」
ああ、桜ヶ丘高校はどんなところか? っていう質問か。
「もちろん、いいところだよ」
「…そう」
それだけかい。
「…わたしね」
「うん?」
「…もう、学校に行けないかもしれないんだ…」
その女の子は、震えた声で言った。
泣いているのかな?
「なんで?」
一応きいとこ。
「なんで学校に行けないの?」
「…治らない病気だからよ…」
「へ…?」
「治らない病気だからよ!!」
女の子は吐き捨てるように言った。
「健康な人はいいわよね! 学校に、行けるんだから! でも! 私はいけないの! どんなに行きたいと思ってても、学校には行けないの!」
「……………………」
私は女の子の独白を聞くことにした。
「私がなにしたって言うの? 私はなにも悪いことしてないのに! なんで!? 何でなのよ!」
「…………………」
女の子は亜麻色の髪を振り乱しながら叫ぶように言った。
学校に、行きたいんだ。この子。
私はこのことを改めて再認識した。
おそらくこの子、学校に入学する前に病気で倒れちゃったんだ。それで…。
学校に、強い念を抱いてるんだな…。
「だから私、もうなにも関心を持たないことにしたの。だから消えて。今すぐに。ここから消えて」
「…自分一人が…」
「?」
なんか、むかむかする…。
あぁ!! もう言ったれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
「自分一人が不幸だと思ってんじゃないわよ!!!」
「!?」
「確かにあんたは学校には行けないかもしれない! けどそれは、病気が治らなかった場合でしょ!? だったら治せばいいじゃない! そして他の人とか、私のように、学校に元気よく行けばいいじゃない!」
用は病気を治せばいい。
一人だけ、そんな人に心当たりがある。
それに、といって私は付け加えた。
「学校にはいろんな人がいるのよ!? 思いっきりサディストな人とか、変な方に趣味を持つ人とか、ロリ系万歳な人とか、銃火器常備している人とか! そう言う奇人変人な人だっているのよ! 現実は甘くない! OK?」
「う、うん…」
「声は大きく!!」
「お、OKですっ!」
「よぉし!」
そう言うと私は女の子の手を引っ張った。
「へ!?」
「名前は!?」
「へ!!??」
「名前っ!」
「さ、乍乃 雫ですっ!」
「よぉぉし、乍乃二等兵! 今からこれより、学校の関係者に会いに行くぞ!」
「へぇぇぇぇ!!???」
「ちなみに、私のことは軍曹と呼べ!」
(えっと、なんで?By、作者)
「響きがいいから!」
「誰に向かって話してるんですか!? えっと…軍曹さん!?」
「いいから行く!」
こうなったらこんのうじうじ娘に会長に会わせたるぁぁぁぁぁぁ!!