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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~アメニモマケズ カゼニモマケヌ ジョウブナカラダガモチタイ~
14/151

十二日目、桜ヶ丘高校生徒会会長殺人未遂事件

今回は黒犬純先生のご提供、

もしもシリーズ、第一弾!

「ふんふふ〜ん♪」


おやおや? なにやら上機嫌で生徒会室に来たのはハルですね?


「いやぁ〜、今日も一日、何かいいことがありそうなよ・か・ん♪」


何があったんだ? お前? いつもこんなテンションだったか?


「え〜? わかるぅ〜? じつはぁ〜、今日学食でお茶飲んでたら茶柱が立ったんだぁ〜♪」


…え? たったそんだけで?


「たったそんだけって何よ? 茶柱がたったって、今でも結構幸運の象徴でしょ? 運だけで戦うヒーローだっているんだし」


いったいいつのネタを使っているんだ。お前は。


「さぁ〜♪」


そんなこんなで生徒会室の中に入ると、


会長が、倒れていた。


「……………」


えっと、奴が固まっているので回りの状況説明。

なんか頭にはこすったあと。部屋はまるで乱闘でもしたかのような感じで荒らされちゃってます。そんでいつもの会長の指定席には、

『天罰』

の文字が。

え〜っと…こんなときって、何をすればいいか、分かるよね?


「え〜っと……



キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


はい。始まりました。

今回はもしもシリーズ第一弾!

「もしも桜ヶ丘高校生徒会役員がミステリーに挑んだら!?」

…こうなります。


「第一発見者は、桜田さんあなた…」

「はい…」


そんなこんなで事情聴取を受けているのは私、桜田ハルです。

しかも事情聴取を受けているところはいつもの生徒会室だしね。

んで、なぜか事情聴取を聞いている人は…萩先輩?

なんですか? その髪。ズラですか? 古畑○三郎の物まねですか?


「朝早くに生徒会室にきたら、被害者が倒れていたんです…」

「…あなたがちょっと電波を受信した後、悲鳴を上げた…ということですね?」

「はい。一つ間違いがあるとしたら、私は電波は受信していません」


そこはきっちり否定しておかないとね!

しかもなんか声マネが上手い! 本家古畑もびっくりだよ!?

萩先輩はおもむろに、なぜかいつの間に窓に設置してあったブラインドに指をかけ、外の景色をのぞき見るようにした。


「ふぅむ…」

「は、萩先輩…?」

「被害者が襲われたたのは夜中の3時から朝の8時…」


な、なにを考え込んでいるんですか…? しかもその時間帯、あんまり起きている人いませんよね…?


「もう、疑う余地はありませんね…」

「へ…?」

「桜田さん、あなたが容疑者だと挙げられた理由はいくつかあります。

ひとつ、被害者に恨みを持っている。

ひとつ、なんやかんやで自分のアリバイを証明してくれる人がいない…この二つからとってもあなたが容疑者…いや、加害者クロとしか考えられないんですよ…」


そういうと萩先輩は私の肩に手を乗せ、これを宣言した。


「今ならまだ間に合います。自首しましょう」

「何でですかっ!?」


よりにもよって私犯人!?

いや、違うよ!? 読者さん!? 私犯人じゃないよ!?


「だって、考えても考えても桜田さんが犯人じゃないっていう証拠が出てこないんですよねぇ…」

「探し足りないんじゃないんですか!? そうですよ…それしか考えられません! しかも似てませんしね!」


そこはちゃんと指摘しとかないと…。とそこに現れたのは…


「やれやれ…じゃぁ、私が犯人を見つけるしかないわね…」


そう言って出てきたのはエナメルロングコートにごつい黒のサングラス…って、


「ひ、柊先輩? いったいなんのコスプレですか…?」

「へぇ…面白いじゃないですか、トリ○ティ…」


確実にこれ、ワ○ナーの会社に誤ったほうがいいよね!?

なんて私が困惑していると、


「ハル、ここはわたしにまかせて。あなたはホームに連絡して」

「いや、ホームありませんし。っていうか柊先輩、完璧それマト○ックスですよね?」

「細かいことは気にしないで。預言者が言ったとおりに救世主を探しましょう」

「探すものが違いますよ」

「違うわ。ルビをよく見て。救世主と書いて救世主はんにん

「どんな読み方ですか!?」

「そこまで言うということはトリ○ティ、犯人のめぼしは付いているのですか…?」

「ええ」


おお、なんか真面目になってきた。


「犯人はこの中でもっとも被害者に近い存在…そして、私たちが絶対に気づかない存在…

そう。















読者よ。」


ごめんなさい、柊先輩。先輩という垣根を越えて殴ってもいいですか? 全力で。

大体失礼でしょう! 読者さんに! これ読んでる読者さんにすっごい失礼な発言ですよ!?


「えぇ〜? ちがうのぉ?」

「絶対違います!」

「じゃぁ、犯人はやっぱり…」

「だから私でもありません!」

「やっぱり、二人の先輩でも分かりませんでしたか…」

「「そ、その声は!!」」


今度は何ですか?

そこに現れたのは…抄華ちゃん? あの…そのなんかゴスロリっぽい感じの服装ってどうやって調達したの? なんでいつものツインテールがくるくるカールしてんの? なんで片目眼帯してんの?

しかも背後にいるのは燕尾服着た甲賀先生コガセンだし。甲賀先生なに乗ってんですか?


「ん? いや。ノリで」


ノリですかさいですか。もう何も言いませんよ。


「加害者は間違いなくこの中にいます。もちろん、読者なんかじゃありません」


そう言って抄華ちゃんは指ぱっちんを…


「………………………」


指ぱっちんを…


「………………………」


指ぱっちんを…!


「………………………コガセン」

「はい、お嬢様」


しなかった上になんか漫画のネタパクってるし!

しかも何でコガセンこの感じ楽しんでるの?


「言っただろ? ノリだ」


そうですか。


「お前らが…もとい、皆さんが推理したとおり、この中には犯人はいません。ましてや、読者なんかじゃありません。もともと、この中に犯人などいなかったのです」

「ほう…?」

「何ですって!?」


二者二様の反応。

そして犯人は…?


「犯人、ならびに被害者がここにきた理由…それは」

「これよ」


そう言ってだしてきたのは、小説。

小説の題名は、スクール・ラプソディー。


「今回は黒犬純先生のスポンサーでお送りしております」(にこやかな営業スマイル)

「いや、スポンサーじゃないからね!?」


ごめんなさい、黒犬先生。

んで、何を取り出そうとしてたのかな?


「本当はこれ」


そう言って取り出してきたのは…写真?

しかもそこには見たことがある、あの姿は…!


「そう、こいつこそが犯人。

某有名探偵漫画のアニメによくでるあの黒子・・!」


おぉ…………っ!


みんなの中でかすかなどよめきが生まれた。


「じゃ、じゃぁ、その黒子を捕まえれば…」

「ええ。この事件は、解決します」


じゃぁ、早速黒子を探すことになろうとしたそのとき、


「ちわ〜、お届けもんで〜す」

「は〜い」


黒子の服装をした人が会長・・に荷物(小包?)を持ってきた。

…………………………え?

どゆこと? これ?


「ん? どしたんだ? おまえら。変な服装しやがって」

「いや…会長こそ…死んだんじゃ…?」


そ、そうだよね…一応あの時ちゃんと手首で脈を取ったけど、なかったし…。

そして、事の真相は明かされた。

紛れもない被害者バカによって。


「いやさ、じつは昨日の夜中くらいに黒子運送さんから俺宛に小包が来たんよ。薄影から。

んで中身を空けたら蟹が入ってたんだがどうも臭いからして腐っている、そう判断した俺は黒子運送さんに送り主に返却するようにお願いした。んで、帰ろうと思ってドアを開けようとしたんだが、なぜかびくともしなくてなぁ…仕方ないからここで一夜明かそうと思ってな。んで、暇だったもんだからスーパーボール(なんかめっちゃよくはねるあのゴム製のボール)使って遊んでたり、一人漢字王選手権やってたりしてたんだ。んで、超人野球(スーパーボールを使って行う野球のこと)してたら頭をものすごい勢いでこすった後は部屋をすごい勢いではねてはねて…んで鳩尾みぞおちにクリーンヒットしてなぁ。んで「ほげらっ」ってなっちまってよぉ…んでボールのほうはキャッチしたと思ってそんまま…って、あれ? なんだみんなして? その目は?」


なるほど…脈がなかったのは手でつかんだと思ったスーパーボールが脇に入っていたって事ね…。

確かに、脈を一時的にとめる方法って脇に強くゴムボールを挟むって言うけど…。


「会長…」

「ん? なんだ? 萩? 言いたいことがあるならスパッと言えよ?」

「いや…なんて言うか…」


萩先輩がみんなにアイコンタクトを取ってきた。もちろん私も答えた。


「会長…今からみんなの総意をあなたにぶつけます…」

「ほお? なんだ? あ、ひょっとして蟹たべた〜いってか? いや、そういうことは薄影に…」

「いえ…違います…」

「な、なんだ…? みんなしてその背中にある殺気は…?」


会長もやっと気づいたか…。

みんなのこの空気に…!


「「「「くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!!! この阿呆がぁぁぁぁ!!!」」」」

「え? ちょっとまてみんななんでそんなに危ないものを持っているんだわひー」


がららー。

おりょ? 甲賀先生? いいんですか? バカの制裁に加わらなくて?

「ああ。はっきり言って今回の私の出番はあんまりなかったからね。ま、退屈しなくてすんだよ」

おお、そでしたか。んで? どうするんですか? あれ?

「ほっとけば収まるんじゃないかい?」

さいですか。

はい、ちゅーわけで、もしもシリーズ第一弾、

「もしも桜ヶ丘高校生徒会役員がミステリーに挑戦したら…?」

こうなりました。すいません。なんか。ね。

いやだってさ〜、俺ミステリーなんて生まれて始めて書いたんだもん。慣れないよね、こういうもんって。

逆になれてる奴がすごいとしみじみ考えましたね。ええ。ミステリに使うほど俺の頭は高度にできていない、って事が今回証明されました。

ちゅーわけで、まだまだもしもシリーズ、受け付けております! たくさんのご応募、待ってまーす!


P,S。ちなみに、桜ヶ丘高校生徒会役員の出演女性人のスリーサイズ! これを当ててくれる人を募集しております。

では! 水月五月雨でした!

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