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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
冬の章 ~ソノオモヒハ ソラニイク~
127/151

百十五日目、「君は、どう思うかな?」

更新が遅れて、すみません。

ですが、とんでもないお知らせがあります……!

とりあえず、本編をドゾー。

「ノンアルコール・ソルティードッグです」

「…………」


はい。どうもこんな形で久しぶりです。桜田ハルです。

えー、前回のサービスカット的なことは忘れてください。忘れて。つーか忘れろ。忘れなきゃ家に行って甘酒を売るぞこんにゃろー!!

……はっ。なんかいつもと違ってすっごい滑舌!? 何で?

(それは作者の重圧から解放されたからだよ。By、作者)

おっ。作者だ。おひさー。

(おう。By、作者)

早速だけど今現在何がおきているのか説明してもらおうか?

(今現在桜田ハルは会長さんにそっくりの人に連れられてちっさなバーに連れてかれてます。はい。By、作者)


「そーいうことじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

「うわっ!」


私は思わず叫んで机を叩いた。

と、同時に羽織っていたベストがずり落ちそうになった。

私はそれをあわてて直す。危ない! この下にはもう下着しかないんだ!

ちなみに制服はこのバーにて寝泊まりしている人に先程からちくちくしてもらってます。


「す、すみません。なんか、取り乱しちゃって……」

「え、ああ、いや、誰だってそういうことはあると思う、よ?」

「疑問系かよっ!?」


思わずつっこんだときに、目の前にいるおにーさん……嫁葉よめばさんに


「そこ、おにーさんの語呂を指摘しない」

「心にも思ってないことをつっこまれた!?」


さておき。


「そういえば、何で会長はあの場所にいたんですか?」

「彼にはバイトに行ってもらってたのさ」

「バーなのに出前!?」

「最近はサービスでも勝たなくちゃいけないからね」

「じゃ、じゃあ、なんで会長はそんな風に助けてくれたんですか?」

「誰かを助けるのに、理由がいるかい?」

「いえ、それは……」

「と、この間ゲームのキャラが言ってたから、それを実行させてみた」

「ゲームキャラに左右された運命!?」


あっぶねぇ!! あのままいってたら私どうなってたのか分かんない! サンクス! その頃のゲームキャラ!!


「それに……なんで私のこととか、会長のこととかを知ってたんですか?」

「いやね、最初の出会いのことを話すとね、作者さんがね、『腱鞘炎になりかけそうなんだからこれ以上長話させんじゃねぇよこのやろぉ』的な視線を送り続けてるから話すことはできないんだけど……」

「いや、言ってくださいよ!!」


あと作者!!

何ものぐさになってるんだよ!! 昨日のことがあったから葛藤しているのか!?

そんなことを思っていたら嫁葉さんはグラスを磨きながら、


「三日くらいまえ、かな? 竜介くんはね、店の近くに倒れていたのさ」

「倒れてたんですか?」

「うん。ボロボロになっていて、とてもじゃないけど生きてて不思議なくらいだったね。あれは」

「だったらすぐに病院に連れて行ったんじゃ……」

「連れて行こうとしたさ。でもね」

「私がそれを阻止したんだ」


奥から出てきたのは嫁葉さんと同じようなバーテン服を着た雁岨さんだった。

ちなみに、バーテン服である黒ベストの下に来ているのは青いボタンシャツだった。落ち着いた印象を見せて、色と本人が栄えてきれいに見える。もとがいいからかもしれないけど。


「阻止した……って、なんで」

「まぁ、いろいろとある」


そのいろいろが気になるんだけど……。

雁岨さんはさっきまで私の制服を奥の部屋で縫っていてくれていて、出てきたということはそれは終わったんだろう。

雁岨さんは私に繕ってくれた制服を渡してくれた。

うん。すっかり元通り……というか、もともと以上の綺麗さじゃないか? これ。


「私は裁縫が得意なんだ」


いや、もうこれ得意とかいうレベルじゃないでしょう。

……あれ?


「そういえば、会長は? 会長はどうしたんですか?」


そう聞いたとき、雁岨さんは顔を曇らせて、


「……竜介は、出かけていった」

「へ? また? どこへ?」

「……それは、」

「多分彼は、『元に戻し』にいったんだと思うよ」


嫁葉さんは先ほどと変わらずにグラスを磨きながら言った。


「……嫁葉」

「いいじゃない。隠していてもいずれはばれることなんだし。ねぇ、ハルちゃん。気づいていたかい? この世界はいろいろと、少しおかしいんだ(、、、、、、、、)


少し、おかしい?


「どういう意味ですか?」

「文字通りさ。君が知っている世界とは少し違う。君は。いや、正確には君たちはここにつれてこられたんだ」

「誰にですか?」

「君の一番身近にいた人物さ。そして君だけは違う」

「は?」


どういうこと?

まるで……

まるで私が、私だけが自分でここにきた見たいな感じじゃない。


「そういうこと」

「え?」


独白は、始まった。


「君は連れてこられたんじゃない。自分からついてきたんだ。

どういうことだかわからないような顔をしているね。いいだろう。答えてあげるよ。

答えは至極簡単。君がもと居た世界が、嫌いだったからさ。

耳をふさいでも無駄だ。それは紛れもない事実なんだからね。君は自分が中学生の時に逢った、あの出来事。あれがいまだに心に引っかかっているんだ。君は意識していなくても、その出来事は心の中に杭となって突き刺さっている。それから逃げるために、君はここに進んできた」

「ち、ちが――」

「違う、とは言わせない。口や頭ではそんなことはどうだって言えるし、考えることができる。でもね、ハルちゃん。人の心の中までは変えることもできない。そうだろう? ええ? なんとか言ったらどうなんだい? この――」

「嫁葉」


気付けば、私はうずくまっていた。

顔を上げてみれば、雁岨さんがチェーンソーを持って、嫁葉さんののどに先を突きつけていた。

嫁葉さんはそんな状況に追いやられながらも、平然と、その場に立っていた。


「それ以上言うならば、いくらお前でも伐るぞ」

「おおぉっと。ごめんごめん。でもさ、こんな顔の僕・・・・・・でも、斬ることができるんだね? 君は」

「当然だ。お前は竜介じゃない」

「物分かりと判別がつけやすいようで何より」


そう言ったあと、嫁葉さんはくるりとこちらから背を向けて二、三歩足を高く上げて歩いた。


「でもさ――」


またくるりと振り向く。


「僕に斬りつけても、意味はない。むしろそんなことをしようものならばどうなるか……? ねぇ?」


イタズラをしたが、それをまだ大人に見つかっていない子供のような笑み。

それを浮かべて、嫁葉さんは語り出す。


「でも、君が今でも後悔していると言うんだったら、僕は一つの答えを提示しよう」


そして、嫁葉さんは一人の人物とそれについて話し出す。

沈黙。

店内に流れる静かなクラシック音楽が、より一層沈黙を引き立てる。


「クラシック音楽は良い」


沈黙は、破られる。


「クライマックスに差し掛かるところが、特に。でもね、そんなクライマックスがあったと思ったら、また最初のフレーズからスタートするんだ。今回も同じさ。ちょっと波だったと思ったら、元通りになるのか、それとも放っておいて、さらに波を広がらせるのか……。僕は一つの答えを、彼に提示した。君は、どう思うかな……?」


私は、絶望、とも言えず、安堵、でもない感情が浮かんでいた。

嫁葉さんが言った一人の人物。




















この世界を『改竄』したのは、『神様の友達にして、その妻』藤代八雲。


やっぱりとも思ったし、でも、何とも言えなかった。

今の私には、これぐらいにしか言えない。

な、なんと……この小説、


祝!! 十万アクセスを突破しました!!


これもひとえに皆さん読者様のおかげと思っています。

拙い、並びに出来ない文章ではございますが、これからも応援よろしくお願いします!!

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