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遊戯戦  作者: 太陽化身
10/11

最終話前編 「堕・遊戯戦」

ーー何時間経ったのだろうか。

あれから何度サイコロをふって、何度胎児のままに死んだのかはもう数える気力も無かった。

結局、泣かなかった。いや、泣くはずもないのだ。

全員、泣く前に飽きてゲームオーバーでリタイアしたのだ。

男はやる気と飽きが早い。


確か順番は全裸、隊長、僕、ホモ、ロリコンだったか。因みにこれはチンコの大きさ順でもあった。ロリコンはチンコもロリサイズかな?

「いやーっ、リタイアした所で何も無かったっすねー」

「ゲームオーバーのくせに何も変わらなかったなあ...」

「じゃあさっさとやめればよかったなァ」

ほぼ全員が口々にそんな事を言う。

「おいロリコン、本当にゲームオーバーにして大丈夫なんだな?この後何かの罰ゲームが来るとか...」

「大丈夫じゃよ、まあ...」

「「「「ま、まァ?」」」」

4人の中に同時に不安が過る。まあ、と言う事はそこまで深刻ではないんだろうけど...?

「実はこれ、リタイアするとゲーム終了から10分後から、プレイ時間と同じ時間アレが勃つんじゃよ」

は?

しばらくこいつが何を言いたいのかよく分からなかった。

(ああ...チンコが勃つのか...)

どう言う理論でボードゲームから体に干渉してくるんだろうか?呪術的な何か?

「じゃ、お開きかのう....うおっ!?」

ロリコンに隊長自慢の蹴りが炸裂した。

ロリコンに脚が貫通していた。

「ふざけんな!!勃ってたら歩けないどころか立てないじゃねえか!」

「おぬしEDじゃったか...」

「そうじゃねえよ!話聞いてたかロリコン!」

「わしはこの機能を使って楽しんでおるぞ」

「こんなん楽しめるか!お前の玉潰してやろうか!!」

「ま、まあ今日はお開きってことで...」

流石になんか可哀想だったので助け舟を渡し、みんな自室へ帰ることにした。

ーーー前に屈みながら。


自室についた。

自室まで屈みながら移動するのも面倒である。

「ふう....」

どっと疲れていた。よく考えれば何時間もサイコロを振り続けていたので無理もない。

一連の出来事を反省する。

卒業式中に隊長がいきなりやってきて、成り行きで付いてきちゃって、すごろくして...って何だこれは....何もしてなくね?

ーーなんかカッコつけていた割に、なんなんだこの幼稚園みたいな所は...

ところで元の世界は今どうなっているのだろうか?卒業式の日に僕以外の人が全て死んだのだ。そして僕は行方不明。犯人扱いかなあ...

元の世界について考えるのも疲れたし、勃ってると疲れるし何にも集中できない。

寝たらすごろくプレイ時間のアレを越えて解消できるんじゃね?という安易な考えから、寝ようとベッドに入った。

1日(?)の反省も終えた。

だが、時間につれ段々と何か変な気配を感じた。

なんだこの感覚は...

ああ...これはなにかヤバイ...!!

ヌッ!!!ーーーーイってしまった。

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