表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強使い魔軍団を従えて  作者: K.K
4 どじっ子ルース登場
23/45

23

「実は昨日の夜に誰が会長になるかで討論になって、誰もなりたくないからトランプで決めようという事で話が纏まり、私が負けてしまったんです。」


 トランプ。モコが調合で作った数字やハートなどのマークの書かれた紙のことだ。最初はこの紙でどう遊ぶかソフィアは分からなかったが、クロードにルールを教えてもらい、屋敷中で大流行している遊びだ。


「…因みにトランプは何の勝負をしたの?」


「ババ抜きです。」


 それは負ける。ソフィア達の心の声が重なる。せめて勝負がジジ抜きなら、ルースにも勝機はあった。だが、ルースは考えが顔に出やすく、ババを取ろうとすると笑顔に、それ以外の物を取ろうとすると顔が青くなる。勝負内容が決定した時点で、ルースが会長になる事は確実であった。


「なんで、よりによってルースが会長になるのよ。他にクロードとか、もっと適任がいるでしょう。」

 

「ごめんなさい。」


 謝罪するルースの目は涙が溜まっている。


「モコからクロードに会長になるよう頼んでくれない。」

 

『良いけど、クロードは絶対に断るよ。だって、勝負内容を決めたのはクロードだもん。』


 それはつまり、クロードが意図的にルースを会長に仕立て上げたのか。彼の考えることは時々分からない。クロードは何を思いルースを会長にしたのか。今のソフィアの頭では、これだという解答が浮かんでこない。


「事情は分かりました。けれど、少しだけ遅かったですね。先程クロードが商会の手続きをするために屋敷を出ていきました。」


「…それって。」


「ルース。貴女は既にルリアミーナ商会の会長なのよ。」


「無理、無理、無理です。ハンナァ、何とかして下さい。」


 ルースがハンナに縋りつく。余程、自分が会長になるのに自信が無いのだろう。涙を流しながら、何度も首を横に振る。


「分かっています。だから、ルースには暫くの間、ソフィアと一緒に学園に通ってもらいます。」


「学園に通うなんて、聞いていません。」


「今話しましたからね。商会学園。次世代の商人を育てる学園です。貴族の学園に異なり、年齢は問わず何歳からでも入れます。ソフィアの恥ずかしがり屋を克服する意味でも、ちょうど良い機会でしょう。」


 ハンナの発言にルースは涙を引っ込め、ソフィアは口を半開きにして絶句する。急に学園に通うように言われて、簡単に受け入れられる2人ではなかった。


「学園の手続きは私が既にしています。断ることは許しません。」


「そんなぁ。」


 ハンナの発言は絶対だ。ソフィアが学園に通う事実は、当主のクリスであっても覆せないだろう。


「それからソフィア。これは貴女への試練でもあります。学園で優秀な人材を見抜く目を養いなさい。そうすれば、私たちと同じように、ルースが会長に選ばれた理由が分かるわ。ねぇ、モコ。」


『うん。』


 ルースが会長に選ばれた理由?


 ソフィアはルースをじっと見詰める。ハンナが無理だと諦めたルースは、今度はエレナに縋っている。答えは分からない。だが、ルースにはソフィアが考えるよりずっと凄い可能性を秘めていた。

閲覧ありがとうございます。

<オマケ>ヒロイン大集合

ナ「えっ勇者が人間を救いたくないってそんなの有り!?の主人公ナーシャです。」

和「えっと、ピータンと吸血鬼との非日常の主人公をしている仲野和美です。」

レ「短編乙女ゲームに転生したヒロインシリーズの主人公レイラよ。…それで、何で私たちが他の作品に登場しているのよ。折角のデートだったのに邪魔されて、私の納得する理由じゃないと許さないからね。」

ナ「何でも作者が前にオマケのネタを募集したんだけど、何も集まらなかったんだって。」

和「それでネタが無いから、私たちを登場させたんだって。」

レ「そんな…そんな理由でレオン様とのデートを邪魔されたの。」

ナ・和「レイラちゃん?」

レ「私は帰る‼」

ナ「ダメだよ。今帰るとまた作者のネタが尽きて呼び出されるよ」

作者(ギクリ。)

和「そうよ。私の作品次の話をまだ1文字も書いていない作者だよ。ネタが切れてまた呼ばれるよ。」

作者(ギクリ。)

レ「そんなの作者の責任じゃない。」

ナ「こんな所で暴れないでよ。」

和「そういうナーシャも、レイラを止める際に物を壊さないで下さい。」


 この後、皆はさっさと作者が帰らせました。…誰かオマケのネタを下さい。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ