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異世界行ったら魔王になってたんだけど(以下略)  作者: にょん
第三章 怪しい二人のお姉さんに栄光あれ
48/67

48 . ゲーム


仮想戦闘ゲームのルールは例の通り猿でもわかるため省かせていただこう。相手を架空の戦闘で殺す。ただそれだけ。

店の中の真ん中に設置されている直径10メートルはあろうかという青白い円柱形のバリアの中に入るとそこそこひろいバトルエリアにびっくりしながらカツカツと音を立て木の床を歩き端っこまできた。

このバリアは例の通り透明になっていて観客も楽しめるようになっていて、すでにそれなりの数のギャラリーが取り囲んでいた。

「ゼウス…だっけ?」

「そうだヨ」

「貴女は…藍那でショ?」

「せーかい、よろしくね」

向かいの5メートルほど先にいる相手の口元がすこし綻んだ。

頭上のスピーカーからカウントのアナウンスが流れる。

3…

2…

1…


GO!


合成音声の男か女かもわからない機械的声と同時に、強く足を踏み切った。

真っ直ぐ走る私と違い飛び上がったゼウスは私の頭上に昇る。しかしそれには流石に私でも気がつく。彼女のスタート地点に立つと手をかざした。


「ウォータークリエイター!」


そんな下級魔法を使うとは思わなかったのか避けようともせずバシャリとバケツをひっくり返したような水がゼウスにかかった。

「わわわ!…貴女、面白いネ!!」

それと同時にゼウスが両手を大きく開いた。これは前見たことがある。


その証拠に、マントの中にすこし光る無数の刃物が見えた。


まずい。


「スノーエキジョーション!」


思わず手をゼウスに向け叫ぶ。ピキピキと音を立ててびしょ濡れのゼウスが凍りつき始める。

「ちょっト!寒いんだけド!!」

見たところ何かしらの効果でナイフが引っ込んでいる。今がチャンスかもしれない。

なんだか今日は調子がいい。魔力のストッパーとやらが外れているお陰かもしれない。


ありったけの魔力を込めて叫ぶ!


「セレネオートイグス!!!」


「ッ!!!」

物凄い溢れ出る魔力と気迫に周囲の人は息を飲んだ。




「あれ?」




しかし、何も起こらなかった。


「甘いヨ。オジョーチャン」


瞬時に移動してきたゼウスが、私の耳元で囁いた。

いや__




「甘いのは貴女よ、オネーサン」




「ナっ!!」


彼女が気づきとびのいてももう遅い。

メイに教わった『事前詠唱』は、終えていた。




「アイドスプロード!!!」




爆発魔法を引き起こすその呪文がゼウスに向かって放たれた。

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