表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら魔王になってたんだけど(以下略)  作者: にょん
第一章 異世界に栄光あれ
12/67

12 . 嘘つき?


「嘘つき」

「ね、ねぇマイ、どの冠がいいと思う?」

「嘘つきー」

聞こえなーい。何も聞こえないーい。

あの後列車に乗り30分ほどで魔王城に着くと寝室の隣にあるドレッサー、否、衣装部屋に移動しドレスや小物をマイが選びそれを試着していた。

どうしてマイとこの様な大戦をしているのかというとこれはある深い事情がある。それは後々わかるとしてここは折れて謝ったほうが吉だ。

「…悪かったって、でもバタバタしてて帰り道にケーキ買えなかったのもわかるでしょ?」

「…は?」

「今からでも買ってきてもらう?ショートケーキとかでいいよね?」

「ひ……ふ…、…へ」

「じゃあアイに頼んでおくからみんなで一緒に食べようよ」

「ほ…?」

どうだマイ、これでお前もご機嫌であろう。早速アイに手配させておくとするか。

「ねぇアイ〜ちょっと来てー、晩餐会の帰りにみんなで食べるケーキを__」



「違いますよおおおおおお!」



マイの涙目連続肘突きが炸裂したのは言うまでもない。ああ、こいつやっぱ鬼なんだなぁとかしみじみ思った。

いや、体ミシミシ言ってますけど。


……。


「ちょ!タンマタンマタンマ!!痛ああああああ!やめろやめろ痛い痛い痛い!!」

「あ、すいません。本気出しちゃいました」

貴女主人になんてことしてるの。

「ていうか違います!私ケーキの事怒ってたんじゃないです!!」

ぷすーっと頬を膨らませ涙目になった

「あーはいはい、じゃあなんなの?」

「世界塔なんで登らせてくれなかったんですか!!」

「………」

それ相応の事だと思った私を殴りたい。ふぐっ…、痛い。

「何してるんですか、気持ち悪いですよ」

「気持ち悪くてごめんね」

「いやいやいや」


マイさんによるドレスアップが終わるのはいつになるのだろうか。

「じゃあケーキはいらないよね」

「いります」

「えっ」

救いようのない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ