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異世界行ったら魔王になってたんだけど(以下略)  作者: にょん
第一章 異世界に栄光あれ
10/67

10 . はしゃいでるのは誰?


 人の賑わう昼下がりの繁華街でローブ姿の四人組が歩いている。周りの人はあまり気にとめる事もなく通りすぎているがその私含む怪しげな四人はわいわいと話し込んでいた。

「ふぅー! これやってみたかったのよ!」

「ア、アイナ様ー困りますー!」

「バレたらどうするおつもりですかっ!」

「メイもヒヤヒヤしてます!」


そう、


お忍びだ...…っ!


「だってやってみたいものじゃない! いーでしょ別に!」

「よくないです!」

「ちゃんと視察してくださいよー!」

「そうですよー!」

「お馬鹿ね、クッキンアイドルアイマイマイン」

「なんですそれ」

「気にしなくていいわ信号機共」

「アイナ様、お戯れが過ぎますよ。このままだとアイナ様置いて帰りますけど」

「勘弁して。じゃなくて! お忍びで庶民の視線から見て視察するために来てるのよ!正当な理由があるからいいじゃない!」

「アイナ様の場合遊びに来てるの間違いじゃないですかー?」

痛いとこつくね、マイよ。

「今日の私は真面目なんですからね!」

今日中でそうだった試しがないけどな。

「にしても人がいっぱいいますね! 屋台とかも出てますしお祭りか何かなのですかー? メイちょっと買ってきていいですか!?」

私よりはしゃいでる人いますけど。

「違います、ここの地方の街道っていつもこうなのですよ。陽気な地域ってことですね」

「へぇー」

「じゃあメイ綿菓子買ってきてくださいよー!」

「らじゃー! ですっ!」

 おい。

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