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ちりとりとボクと記憶
駄文だから生ぬるい目で読んでくれると嬉しいです
教室、トイレ、階段、体育館……ボクは掃除の時間いつもちりとりを持ってゴミを集めてた。ホウキはボクじゃなくて他の女子や男子がやっていた。
「ねぇ、ボクはどうしていつもちりとりなんだ?」
ある日あるクラスメイトの女子に訊いた事がある。確か小学3年生の時だ。年齢はこんなようにハッキリとは覚えてない。けど、その子の言った言葉だけは、ハッキリと、昨日、いやついさっきの事のように鮮明に覚えている。
「ちりとりの人はそうやってしゃがんだり跪いたりしてるでしょ? なんだか見下してる感じがして凄く面白いの。それに人間のゴミがゴミを集めなきゃならないのは当然でしょ? わかったらさっさとそのゴミ捨ててきなさいよ、ゴミ」
とても冷たくて、蔑んだ瞳をしていた。ボクはその瞳を見て恐怖を感じた。腰が抜けそうなくらいだったがボクは……ボクという人間のゴミはゴミの入ったちりとりを持ってゴミ箱の元へ逃げるように走っていった。
閲覧ありがとうございます。気分で更新してきます。