神様は、遅れてやってくる
春。
娘2号の大学卒業。就職先も決まった。
家を出る彼女と同時に、私たちも一緒に暮らすことにした。
先ずは家探し。
彼は今のアパートでもいいって言うけど、いややん。だってさ。
男の一人暮らし。
パッと見は片付いてる。
パパは、ちゃんと掃除してるで。と胸を張るけどな。
いやーなかなかきちゃないよ。
黙っちゃいるけど気になっとるよ。ちょっと掃除したくらいじゃ無理よ。
ということで、探す。
出来れば一軒家。駐車場がいる。犬もいる。
そして娘が、いつでも帰ってこれる場所は確保しておきたい。
ここで思いがけず、いい物件に巡り合う。
5DKの一軒家。南向き、駅から15分。6万円。
ばんざーい。【神】降臨〜♪
そこから私は彼の家の片付けに取りかかった。
彼に任せたら、いらんもんいっぱい持ち込むのは目に見えてる。
押し入れを開けると、カラの段ボールがいっぱい。家電とかの段ボールを取ってある。
明らかにもう必要ない。紐で括ってまとめる。
タンスを開けると、ぎゅうぎゅうに詰まった、セーター?着てるの見たことないが?。
胸に、でっかくて変に可愛い動物の刺繍とか入ってる。
コレ、明らかなガテン系じゃん。
いらん。絶対着てほしくない。
高かったんやけどなー。という彼を尻目に、ゴミ袋に詰める。
スーツもみんなあっち系。あー。勘弁してー。
もう着ることないはず。最小限残して、ゴミ袋へ。
確かにものはいい、わかる。
けど今のあなたじゃないんだよ。
さらに奥から皮のセカンドバッグ。
あー。キター。バブルの残骸ー。
過去の栄光は捨ててくれー。
台所はもう恐怖しかない。
賞味期限が数年過ぎた調味料。
お酒は呑まないはずなのに、なぜか色の変わった焼酎。
引き出しを開けるとゴキブリの糞。
扉の奥には、恐怖のミラクルワンダーランドが広がっていた。
そして私は、また一つ理解した。
彼の辞書には、「片付ける」という言葉は確かにある。
しかし、その意味は、見えないところに突っ込むことだったのだ。
引っ越し前。ごみは山のように積み上がった。
そして次の難関。引っ越し代である。
私の家と、彼の家。
一気に引っ越し業者に動いてもらう手はずにしたものの。んー。
彼は基本貯金がない。給料全部を財布に入れてポンポン使う。
一緒に暮らすようになったら私がしっかり見れる。
でも当面。足らん。
私もわずかな蓄えはあるものの、余裕はない。
備蓄を取り崩しても、ちょっと心もとない。
どーっすかな〜。思案していると、
またもや【神】降臨。
娘の交通事故の保険金が降りたのだぁ〜。
娘のお金だけど、背に腹は代えられない。恥を忍んでちょっと使わせてもらう。
天を仰いで、神と娘に感謝する母であった。
朝。
珈琲をたてる。
ククルを部屋から出す。
朝ご飯の段取りをする私の足元を、
ククルがウロチョロしながら目でご飯を訴える。
コーヒーメーカーが落ちきったころ、
パパが階段を降りてくる。
「キュルキュルキュル〜♪」
コーヒーのカップを持って
私の方にやってくる。
「ん。」
薄い唇が、とんがる。
*おまけ*
ーパパちゃん七不思議 その2ー
④謎のタンス
パパの外出着の趣味は悪くない。イケメンだし、結構カッコいい。
だが、パパのタンスには、眠っているのですーーーバルタン星人と、ワンコ堂。
家で着るTシャツは、いつも胸に大きなプリント。柄に統一性はない。パンツや靴下もハデハデを好む。
おっさんはシマシマでええやんなぁ。誰も見ないからいいけど、なんか釈然としない。
⑤ 謎の改造欲
車を買い替えると、車いじりに没頭します。
内装、外装、エンジンもピカピカ、その他、私にはよく分からないけど、明らかに車が派手になる。
別に、違法改造などはやっていない(ハズ)
ちょっと位の故障は自分で直してしまうので、確かに助かっているのだけれど。
自分の車に触るところがなくなると、私の車にも手を出す。
何がどうって?。整備はいいの、ありがたい。けど、見た目が派手になるのよー。
最近は、「ママ車にはサワルナ!」と強く言い聞かせているので、落ちつきました。
フーッ。ヤレヤレ。
⑥謎のやる気スイッチ
パパは、普段は限りなくダラーっとしています。
でも、突然、やる気スイッチが入ります。
出かける1時間前に、突然デッキの塗装を始める。
腰が痛いって湿布貼らせたくせに。
せっかちで手が早いので、予定通り出かけられるけれど、
絶対今じゃない!
あと。
朝7時から草刈りはアカン。
あと1時間待ってくれ。
それでもパパは、頼んだら「後でやる」はない。すぐ動く。
これって、結構レアでしょ。
7つ目はまだ調査中です。
m(_ _)m




