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猫耳ラジオ、0人から。  作者: sakura


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2/9

第2話 はじめまして

こんばんは。

猫耳ラジオへようこそ。


この物語は、まだ誰も聞いていない小さな配信から始まります。

夢を叶えたいと願う、ひとりの高校生の声。


届くか分からない声でも、

それでも誰かに届けたい。


そんな気持ちから始まった、夜のラジオの物語です。


もしよければ、

少しだけこのラジオを聞いていってください。


配信を始めて、しばらく経った。

こはるはゆっくり話していた。

学校のこと。

今日の帰り道のこと。

夕焼けがきれいだったこと。

誰もいないかもしれない。

それでも。

話していると、少し楽しかった。

猫耳ヘッドホンの光が、静かに部屋を照らしている。

そのとき。

画面に、小さく文字が流れた。

「はじめまして」

こはるは、目を丸くする。

「え……?」

思わず声が出た。

コメント。

本当にコメントだ。

こはるは少し慌てながら言う。

「は、はじめまして。」

少し笑う。

「聞いてくれてるんですね。」

胸の奥が、少し温かくなる。

誰かが。

このラジオを聞いている。

たった一人でも。

それだけで。

この場所は、もう0人じゃない。

こはるはマイクに向かって言った。

「コメント、ありがとうございます。」

窓の外。

星が静かに輝いている。

こはるは少し照れながら言う。

「猫耳ラジオへ、ようこそ。」


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


猫耳ラジオは、誰も聞いていない小さな配信から始まる物語です。

それでも、続けていればきっとどこかに届く。

そんな思いを込めて書いています。


もしよければ、これからもこはるのラジオを

少しだけ聞いていってもらえたら嬉しいです。


次の配信も、また静かな夜に。


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