表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/27

不揃いの棚

 私はいつもゴミに目を光らせている。


 このゴミ屋敷にある棚は、それぞれ高さも傾きも奥行きも違う。色んな形の棚が乱立している。棚に収まっていないものすら転がってある。だからこそ良いのだ。


 こんな環境を許容できない何者かが無理矢理にあらゆる角を切りそろえて整然と並べ直したところで、そんなものは虚像幻妄にすぎない。


 人は理解活動を行うためにそうした整理をして、わかっていないことをわかったことにして、とりあえず仕分けてしまう。それこそ無意味である。いや有害でさえある。


 とびきりわかりにくいものがみつかると倉庫におしこめたり、ひどい場合には廃棄する。


 だから私のようなゴミを拾わんとする者が必要なのだ。


 私はおかしなことを言っているだろうか。


 いやいや、全くおかしくない。


 きみは正しく隠者だよと誰かに言われたら、私はその誰かの見識を認めてあげたいと思う。

 自尊心の高いホームレスだと誰かに言われたら、私はその誰かの騎乗精神を讃えたいと思う。

 おまえがゴミだと誰かに言われたら、私はその誰かの慧眼を認め、どこかの誰かに拾われるのを待ちたいと思う。


 いつまでも。どこまでも続く不揃いの棚のそばで。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ