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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

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099「大番狂わせ《Giant Killing》/第一試合『レヴィアス・アークシュルトVS新屋敷ソラ』」



「では、これより『探索者世界会議シーカー・ワールド・フォーラム恒例腕試し大会』を開幕する! お前ら、大いに楽しめっ!!」


 ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーっ!!!!!!


 ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!


 表の世界会議とは打って変わって、腕試し大会の会場は異様な盛り上がりを見せていた。ひどく熱や圧の強い声と地響きのような足ドンがこの会場の異様な盛り上がりを演出しているのは言うまでもない。


 そんな中、司会進行の女性が第一試合の紹介をする。


「それでは早速、箱の中から第一試合を選ばせていただきます!」


 そう言って、司会がガサゴソと表からは中が見えない箱に手をつっこみ、そして、番号の入ったボールを1個取り出した。


「じゃん! 決まりましたー! え〜⋯⋯第一試合は⋯⋯⋯⋯ええっ?! い、いきなりの注目カードですぅ〜〜〜!!!!」


 ごくり⋯⋯。


 司会の女の子の言葉に会場が息を潜む。


「第一試合!⋯⋯⋯⋯インフィニティイギリス総本部ギルドマスターにして探索者(シーカー)世界ランキング第2位! 世界最強に最も近い男、レヴィアス・アークシュルトォォーーーーーーっ!!!!!」



 ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーっ!!!!!!



「対するは! あの『魔物暴走(スタンピード)』の単独鎮圧を成功させ、さらには、その功績によりデビューして4ヶ月ほどでA級ランカーへと昇格! しかも三段階特進という史上類を見ない昇格を果たした、今世界で最も注目されている探索者(シーカー)!⋯⋯⋯⋯新屋敷ソラァァーーっ!!!!」



 ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーっ!!!!!!



「初戦はなんと! 本日、世界会議の舞台上でバチバチにやり合ったレヴィアス選手とソラ選手のカードだぁぁ!! これを奇跡と言わずしてなんと言えようっ!! あ、司会はわたくし、インフィニティ日本本部ギルド職員の石川琴音(いしかわことね)でお送りします〜っ!!」


 と、琴音が元気に挨拶をした。


「いや、司会琴音さんだったのぉ!? 確かに聞いたことある声だな〜と思ったわ! てゆうか、めっちゃノリノリじゃないっすかっ!!」


 ソラがノリノリ司会の琴音にツッコむ。


「こ、琴音さんって、こういうのが好きなんだろうな⋯⋯本人は否定してたけど」


 ソラの横で、唐沢も琴音の意外な一面に驚く。


「いやいや、あんたたち、のんびり過ぎるわよっ!! ていうか、ソラ君は琴音さんにツッコんでる場合じゃないでしょ!」


 と、ようやくまともな胡桃沢がソラにツッコミを入れた。


「ソラ君、いきなりとはね! さすが『持ってる男』は違うね〜」

「はっはっは。⋯⋯⋯⋯炎呪、黙れ」

「いいね〜ソラ。1分は持ち(こた)えろよ?」

「はっはっは。⋯⋯⋯⋯不知火さんも黙れ」


 ソラは炎呪と不知火に激励の言葉をもらって舞台へと上がっていった。



 まさかの第一試合からいきなり二人がぶつかる。



********************



「やーソラ君。いきなり来たね!」

「ソーデスネ」


 舞台に上がると、先に上がっていたレヴィアスから声をかけられたソラ。レヴィアスは、ほとんど緊張していないようでとてもリラックスしながらソラと会話をしている。


「ずいぶん余裕ですね⋯⋯」

「まー⋯⋯さすがに腕試し大会の舞台は何度も立って慣れてるからね」


(つまり、それだけずっとトップランカーを維持していたということですか、そうですか)


 外見では緊張しているように見えるが、実はソラもまたこうしてレヴィアスの言葉を洞察するほどには、かなり冷静な状態でその場に立っていた。



「それでは、第一試合⋯⋯⋯⋯⋯⋯はじめぇぇぇ〜〜〜!!!!!」


 琴音さんが元気よく試合開始を宣言したが、舞台上の二人はその場に立ったままでいた。


「おや? 来ないのかい⋯⋯ソラ君?」

「いえ、最初はレヴィ先輩の攻撃を受けようかと思っていたので⋯⋯」

「お? いいのかい? そんなことしたら⋯⋯⋯⋯⋯⋯最初の攻撃で勝負が付くかもしれないよ?」


 そう言って、レヴィアスがフッと笑うも、だがしっかりと威圧を与えてくる。しかし、


「大丈夫だと⋯⋯⋯⋯思いますよ」


 ソラはそんなレヴィアスのマウントに怯むことなく、むしろ、さらにマウント返しをした。その直後、


「では、お手並み拝見と⋯⋯⋯⋯⋯⋯いきましょうか!」



 ダン⋯⋯!



 レヴィアスが動く。すると、レヴィアスの体が舞台からフッと消えた。


 いや、消えたのではなく、超高速(・・・)で舞台を動き回っていた。


「えっ!? き、消えたっ!!」

「いや、超高速で動いているようだぞ! とはいえ、俺もかすかにしか見えないが⋯⋯!」

「い、いやいや、俺なんてまったく見えねぇよ⋯⋯っ!!!!」


 会場から様々な声が響く中、少なくともレヴィアスのスピードに皆が圧倒されていることだけは確かだった。


「はぁぁ!」


 レヴィアスはソラの背面へと回り、そこから首筋に手刀を展開。ソラの意識を刈り取って一撃で終わらせようとした。しかし、



 ブン⋯⋯!



「なっ!? 残像⋯⋯だとっ!!!!」


 レヴィアスが捉えたと思っていたのはソラの残像だった。


「レヴィ先輩。こっちですよ」

「っ!?」


 レヴィアスはその声のほうに体を向けた。すると、そのタイミングで、


「スキありっす」


 トン⋯⋯!


「か⋯⋯はっ!?」


 レヴィアスが()にソラによって首筋に手刀を当てられ⋯⋯⋯⋯そして、そのまま、


 ガクン。


 レヴィアスは意識を手放し⋯⋯そのままダウンした。



「え? え? え? えーと⋯⋯⋯⋯」



 シーン⋯⋯。


 あれだけ異様な熱気に包まれていた会場がシンと完全に静まり返っている。


 少しして、ハッとした審判がダウンしたレヴィアスのほうへ行きカウントを取り始めるも、



「し、失神! 試合続行不能! しょ、勝者⋯⋯⋯⋯⋯⋯新屋敷ソラっ!!」



 レヴィアス・アークシュルトとの対決は、周囲の予想どころか俺も予想していなかった⋯⋯⋯⋯⋯⋯まさかの一撃KOというとんでもない結果で幕を閉じた。




 それは、まさに絵に描いたような『大番狂わせ《Giant Killing》』だった。


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