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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

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095「インフィニティ日本本部登場。そして質疑応答へ」



 レヴィアス・アークシュルトとソラの舞台上での一悶着で一時騒然となったものの、その後、レヴィアスが舞台から離れると、インフィニティ日本本部の面々が壇上に上がり挨拶が始まった。



「えー、お集まりの皆さん、ようこそ日本へ。僕はインフィニティ日本本部のギルドマスター倶利伽羅炎呪と申します」



 ざわざわざわざわざわざわ⋯⋯。



 炎呪が挨拶をすると、会場のそこかしこで少しざわつきが起きた。


「オー! あれがあの(・・)エンジュ・クリカラ。本当に小っこいんだな」

「ワオ! Kawaiiっ!!」

「でも、あれで、年齢はかなり上だっていう噂があるぜ」

「マジかよ! アメージング!」


 インフィニティ日本本部は世界の探索者(シーカー)ギルドの評価は低いのだが、倶利伽羅炎呪に関しては世界の多くの探索者(シーカー)が認める数少ない日本人探索者(シーカー)の一人であった。


 そして、世界が認める日本人探索者(シーカー)は炎呪だけはなかった。その中の一人が挨拶をする。



「⋯⋯不知火だ」



 ウォォォォォォォォォォォォォーーーーーっ!!!!!



 不知火不師斗(しらぬいふしと)が素っ気ない淡白な挨拶をするが、それだけで会場が大いに盛り上がった。



「ヘイ! リアル・サムライ不師斗っ!!」

「イエス! 超クール!!」

「オー! サムライソード、素晴らしいねっ!!」

「イェェェェヤァァァァっ!! リアル・サムライ不師斗ォォーーーっ!!!!!」



 会場では炎呪とはまた違った興奮の叫びがこだまする。


「す、すごい。世界の探索者(シーカー)の人たちが大興奮じゃない⋯⋯」

「お、おおお⋯⋯すげぇ〜! やっぱ、さすが不師斗さんだぜっ!!」

「か、唐沢。炎呪と不知火さんって海外人気すごいの?」


 ソラは、二人の挨拶だけでこれだけ会場が熱狂したのを見て唐沢に尋ねる。


「あたりめーよ! 炎呪さんは見た目が小っこい子供みたいなのに鬼強いってことで有名なんだ。特に、炎呪さんがAランクのダンジョンで十数体の魔物相手に無双した動画が有名でな。なんせ、あの炎呪さんの外見で魔物を無双するのがあまりにギャップがあり過ぎてよ、それで『アメイジング・キッド』って海外で『二つ名』がつけられたくらい有名なんだ!」

「ア、アメイジング・キッド⋯⋯?」

「そして、不師斗さんはあのオールバックの髪型と長い刀がトレードマークなんだが、これがまーわかりやすい日本のお侍さんのイメージってのが人気の一つだが、それ以上に不師斗さんのあの超絶スピードとそれから繰り出される剣技が海外に特に人気が高い! それに単独探索者(ソロ・シーカー)で『一匹狼』感もまた日本の侍のイメージというのも相まって炎呪さんと不師斗さんは特に海外人気が高いんだよ」

「なるほど⋯⋯」


 と、唐沢がわかりやすい解説を聞いてると、


「か、唐沢ぁぁ〜っ!! て、てめえ、その話すんじゃねー!!」

「は、はひぃぃっ!? ご、ごごご、ごめんなさいぃぃ〜〜っ!!」


 不知火が唐沢にまーまー本気の威圧をかけて叱った。唐沢、完全にとばっちりである。


「不知火さんって人気すごいんすね。まさか世界クラスとは⋯⋯」


 そして、ソラは普通に感心しての感想だけだったのだが、


「ソラ! おい、コラ? おめぇ、俺をおちょくってんのか? あ?」


 かなり誤解されてしまい、なぜか以前以上に一触即発モードとなっている不知火。すると炎呪が、


「おいおい、君たち⋯⋯。さっきからずっと声拾われているからね?」

「「「えっ!??????」」」


 そう、3人の会話は各々のマイクから全部漏れていたのだった。



 ワハハハハハハハハハハハハハハハっ!!!!



 観客は大爆笑。


「ふ、ふざけんな、炎呪! だから、俺は出るのが嫌だったんだよっ!!」

「しょうがないじゃないか〜。蓮二が用事で来れなかったんだから〜。さすがに僕以外に日本本部の顔役が誰もいないのはまずいだろ?」


 不知火が激怒するも、炎呪がいつものようにのらりくらりとした話術で不知火を翻弄する。その二人のやり取りも当然マイクに拾われているので会場では炎呪と不知火の『チチクリ』をほっこりした目で見守っていた。


「何、このカオス?」


 ソラがふと漏らしたその言葉に皆が首を何度も縦に「うんうん」と振りまくったのは言うまでもない。



********************



 そんな、どうにも締まらない日本本部の挨拶だったが、挨拶が終わると早速『魔物暴走(スタンピード)』についての質疑応答が始まった。


「では、質疑応答を始めたいと思います。質疑する方は開演前に決めた口引きによる順番でお願いします」


 と、司会が一言告げると『ガタ⋯⋯』と舞台近くで椅子から立ち上がる音がした。


「私はインフィニティアメリカ本部ギルマスのジョー・ウェインだ! 初めまして、ソラ! そして『新進気鋭(アップスタート)』の者たち。そして、久しぶり、日本本部のみんなっ!!」


 アメリカ本部のジョー・ウェインがいつもの『カリスマ』を発動。相変わらずの爽やかスマイルが会場の大型ビジョンに映ると観客は湧いた。さすが『華』がある。


「さて、早速だがキョーダイ。私はね、今日会場に来ているすべての探索者(シーカー)たちが聞きたいことを聞きにきた。それは君たちが鎮圧した『魔物暴走(スタンピード)』の⋯⋯⋯⋯⋯⋯いや」


 ジョーは一度言葉を止め、次にはっきりとソラに目線を向ける。


 会場のカメラがジョーの動きを感じ取ると、一台はジョーをそのまま固定し、もう一台は即座にソラのアップを抜いた。ジョーはそのタイミングを見計らってソラへ言葉をぶつける。



「『魔物暴走(スタンピード)』を一人で鎮圧した、デビューしてまだ半年も満たない謎の男⋯⋯⋯⋯ソラ・アラヤシキ! 私は君との対話を望んでいる! どうかな、ミスターソラっ!!!!」



 ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ〜〜〜〜っ!!!!!!



 ジョーの発言に会場のボルテージが上がった。


 それにより、ジョーの言葉は会場の真意であると示されたと同時に逃げられなくなったソラ。



「もちろん。こちらこそ、よろしくお願いいたします。⋯⋯ミスタージョー」



 ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ〜〜〜〜っ!!!!!!



 ソラは、ジョーの煽りとも取れる第一声に臆することなく「受けて立ちますよ」とでも言わんばかりに堂々と返事を返す。そして、その二人の様を見て会場はさらに盛り上がりを見せた。


 先ほど、イギリスのレヴィアス・アークシュルトと揉め、今度はアメリカ本部のジョー・ウェインである。




 さてさて、二人目の大物との接触はどういう顛末を迎えるのやら⋯⋯。


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