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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

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091「初対面と初タイマン③」



「うぉぉぉらぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!!!!!!」


 不知火不師斗(しらぬいふしと)の剣速がどんどん加速していくが、


 ガキィン! ガキィン! ガキィン! ガキィン!⋯⋯。


 ソラがそれらすべてに合わせていく。


 ガキィィィィィィィィンーーーーっ!!!!!


「っ!?」


 すると、不知火が突然剣を止めたのでソラが「何事か」というような表情を見せる。


「終わりだ、終わり。お前の力はだいたいわかった⋯⋯」

「何?」


 突然、不知火が終了宣言を行う。


「お前には少しばかり嫌な思いをさせてしまったが⋯⋯⋯⋯だが、実力を知らないと無駄死にさせかねんから試させてもらった。すまない」

「不知火⋯⋯さん」

「そっちの二人はこれから鍛えるつもりだからいいが、お前さんは単独で動いてもらうという話を賢者(ワイズマン)から聞いていたからな。だから、どの程度のものかを俺が相手して賢者(ワイズマン)と炎呪にも審判って形で見てもらったのよ」

「そ、それなら、それで普通に言えばよかったのに⋯⋯」

「まーそれもそうなんだが、どうせなら、やる気(・・・)を出させたほうがより実力がわかるだろ?」

「はぁぁぁぁ〜〜〜⋯⋯つまり俺はまんまとしてやられた(・・・・・・)というわけですね」

「ま、そういうことだ」

「ニシシシ⋯⋯ごめんね、ソラ君」


 と、賢者(ワイズマン)と炎呪が話しかけた。


「まったく⋯⋯⋯⋯これだからあんたらは信用できないんだよ」


 不貞腐れた顔で愚痴をこぼすソラ。


「まーまーまー。でも、ソラ君の実力の一端を見せてもらったよ。さすがだね!」

「そりゃどうも」


 炎呪が不貞腐れたソラを(なだ)めようと声を掛けるとソラも渋々了承。


 そして、不知火がソラに近づくと握手を求め、ソラもまたスッとその手をのばした。


不知火不師斗(しらぬいふしと)だ」

「新屋敷ソラです」


 こうして、S級ランカー⋯⋯『単独探索者(ソロ・シーカー)最強の一角』である不知火不師斗と改めて挨拶を交わすソラだった。



********************



 二人のタイマンの後は施設の見学をし、その日はお開きとなった。


「必要な時は、私か健二のほうから連絡する」


 帰りに勝己が三人にそう告げると、行きの時に乗ってきた白いリムジンでソラたちは家路へと向かった。その車中——、


「健二さん」

「何だい、唐沢君?」

「ソラは今後、単独で動くこともあるんですか?」


 唐沢はさっき不知火が言っていた言葉の質問をする。


「そうだね。でも、基本は三人でのレベリングがメインだよ。まーソラには他にも調査の手伝いもあるからその辺では単独行動となるかな」

「調査?」

「ああ⋯⋯『裁定者(ジャッジメント)』とか『(おぼろ)』の調査だね。ただ、この調査にはある程度の実力者じゃないと危険な部分もあるから今回はソラだけにお願いするという形だ」

「そう⋯⋯なんですね」

「⋯⋯悔しいのかい?」

「!」

「⋯⋯⋯⋯」


 健二と唐沢のやり取りを静観するソラ。


「ふふ⋯⋯まー気持ちはわかるよ。でもね、唐沢君も星蘭ちゃんも十分凄いからね? 周りにソラしかいないからわからないんだろうけど⋯⋯。あ、そうだ! じゃあ、今度『社会見学』企画してあげるよ」

「「社会⋯⋯見学?」」


 健二の言葉に唐沢だけでなく、ソラも反応する。


「ああ。今度、唐沢君と星蘭ちゃんだけでBランクの探索者集団(シーカー・クラン)に帯同させてあげるよ」

「ええっ!? 他の探索者集団(シーカー・クラン)ですか!」

「ああ。大丈夫、大丈夫。何も心配いらないよ。僕がセッティングするから」

「あ、いえ、そういう心配ではなくて⋯⋯」


 と、唐沢が健二のいきなりの発案をやんわり断ろうとしていたが、健二は健二で唐沢が断らないよう、手を変え、品を変えて、結果『社会見学』という名の唐沢と胡桃沢の他探索者集団(シーカー・クラン)への帯同が決まった。


「それじゃ、星蘭ちゃんにも言っといてね!」

「は、はい⋯⋯」


 家に着くと、降りがてら再度約束を取り付ける健二。半ば強引に決められた『社会見学(帯同)』に気を重くしたまま、唐沢は下車した。



********************



「父さん、さっきの話は本気?」


 二人になった車内で健二にさっきの社会見学についての質問をするソラ。


「もちろん。正直、彼らには自分の強さを正確に知って欲しいからね」


 そう言って、健二は彼らはソラとだけしかダンジョン活動をしていないので、自分たちの実力を正確に理解していないのは長い目を見ると「危険だ」と健二は言う。


「ちなみに、それはソラもだからね?」

「えっ?! 俺もっ!!」

「もちろんだよ。ていうか、ソラのほうがちゃんと周囲と自分の違いを正確に把握しないといけないぞ?」


 健二は、ソラは『規格外の強さ』であるからこそ、今後は自分と同じかそれ以上の探索者(シーカー)のことを勉強して欲しいと告げる。


「ま、ちょうど今度、日本で『探索者世界会議シーカー・ワールド・フォーラム』が開かれるから、ソラにはそこで世界の有名探索者(シーカー)たちに挨拶をしてもらうのが組織の最初の仕事かな〜」

探索者世界会議シーカー・ワールド・フォーラム?」

「ま、政治で言うところの『国連総会』みたいなもんだ。今月は世界の各主要国はもちろん途上国も含めた探索者(シーカー)ギルドのギルドマスターや顔役たちが来日することになっていて、それで『どうせなら⋯⋯』と探索者(シーカー)ギルドの総本部であるインフィニティイギリス総本部のレヴィアス・アークシュルトが『ついでに、探索者世界会議シーカー・ワールド・フォーラムもやりましょう』って言ってきて速攻で決まったんだ」

「レヴィアス・アークシュルト⋯⋯」


「そう言えば、前にも唐沢や胡桃沢から聞いたことがあった名前だ」とソラはその名に見覚えがあったことを思い出す。


「そんな、世界の名だたる有名探索者(シーカー)たちの今回の来日目的は『新屋敷ソラ(お前)』だろう」

「え? そうなの?」

「当たり前だろ? D級ランカーが単独で『魔物暴走(スタンピード)』を止めたんだから。ちなみに、そういうとこだぞ? お前に周囲との違い⋯⋯『常識』を知って欲しいというのは」

「⋯⋯あ」


 ソラは『痛いところを突かれた』と感じ、バツの悪い顔をする。


「良い顔するじゃないか。ま、そんなわけだから今月はいろいろ忙しくなると思うが頼むぞ、ソラ!」

「⋯⋯⋯⋯ああ」




 かなり納得のいかない顔で返事をするソラであった。


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