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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第二章

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071「緊急生ライブ配信①」



「⋯⋯さて、ここで(・・・)話を聞こうか、ソラ君?」

「あ、あの、ここで(・・・)⋯⋯ですか?」

「そうだよ? 何で?」

「だ、だって⋯⋯ここって、まるで⋯⋯」



 現在、ソラは関東B6からギルド本部のギルドマスターの部屋⋯⋯⋯⋯ではなく、ギルド本部のエントランスに机やパイプ椅子などで急遽設置された場所に、芸能人の結婚報告のような状態で白い布で覆われた机に座らされていた。そこは、まさに、



「記者会見場じゃないですかっ?!」



 ソラの横にはクランメンバーの唐沢や胡桃沢、そして炎呪が座っている。また、司会進行役はギルド本部の受付嬢でソラたちと馴染みの深い石川琴音だった。


 ちなみに、最初炎呪から司会を頼まれた琴音は即断ったが「ダ〜メ」と拒否を認めないという圧をかけた炎呪に「あ、これマジで断れないやつだ」と察し、司会をすることとなった。


 会場では実際にテレビカメラとネット配信用のカメラがソラたちを映し出していた。ネットにおいてはインフィニティ日本本部の公式サイト内にある『緊急生ライブ配信』というコンテンツにて全世界配信されている状況である。


 会場やテレビ・ネットの向こう側の視聴者らは会見が始まるのを今か今かと待ち望んでいる⋯⋯そんな状況だった。


 炎呪は今回のソラの単独行動、並びに、それを謝罪せずにシレッとバックれようとしたことについて「ここはちょっとお灸をすえようかな」ということで、ギルド本部に唐沢や胡桃沢、ソラたちを待ち伏せしていたマスコミを利用してこのような記者会見会場を用意したのだった。


 つまり、今回『ソラへお灸をすえる』という意味での嫌がらせということで、炎呪は『ソラの活躍を世間一般に公表する』ということを考え、それで『記者会見会場』を作った。



「フフフ⋯⋯ソラ君は自分が目立つのを嫌がるからね」



 その時の炎呪の顔はここ最近で一番の満面の笑顔だったそうな。


 ただし、今回の記者会見は単純にソラへの『嫌がらせ』というだけの理由ではなかった。


 炎呪は『新屋敷ソラ』という『規格外の強さ』を持った存在を世に知らしめることで、多くのメリットがあると考えていた。


——————————————————


【新屋敷ソラの情報公開によるメリット/By倶利伽羅炎呪】

1.いまだ消息不明な転移者の炙り出し

2.インフィニティ日本本部のブランドイメージアップ

3.各国ギルドの反応

4.生意気なソラへの嫌がらせ


——————————————————


「ソラ君はこういう目立つことは嫌がるだろうけど、今後(・・)を考えれば避けて通れないからね⋯⋯」


 と、炎呪は一人考え込みながら呟く。


「ま、個人的な嫌がらせがメインの動機ではあるけどね(ニチャァ)」



********************



「大変長らくお待たせいたしました。これより緊急記者会見と致しまして、早速ですがインフィニティ日本本部ギルドマスター倶利伽羅炎呪によりご説明させていただきます」


 琴音の挨拶で記者会見が始まり、それと同時に再度ストロボが焚かれる。ストロボが一段落したタイミングで炎呪が話を始めた。


「テレビの前の皆さん、あるいはネット配信をPC画面から観ている皆さん——初めまして、インフィニティ日本本部ギルドマスターの倶利伽羅炎呪と申します」


 そんな炎呪の挨拶を見て、ソラは「誰、この人っ?!」と驚くほどには炎呪の挨拶は普段の子供っぽさは皆無で見事な挨拶をしていた。


「さて、今回⋯⋯というかほんの約一時間と少し前ですが、ここ日本の関東B6ダンジョンにて魔物暴走(スタンピード)が発生しました」


 炎呪の言葉にその場にいたマスコミたちは一斉に動揺を示す。


魔物暴走(スタンピード)っ!? そ、それは、かなりやばい状況じゃないんですかっ!!」

「炎呪さん! 魔物暴走(スタンピード)というのは地上に魔物が出てくる恐れがあると聞きますが、今回は大丈夫なんですか!」

「炎呪さん!」

「炎呪さん!」


 マスコミから質問が飛ぶ。


「えー話はまだ終わっておりません。ちゃんと最後まで聞いてから⋯⋯⋯⋯発言をお願いしますね?(ニコリ)」

「「「「「っ!!!!!」」」」」


 炎呪は笑顔の圧⋯⋯別名『ニッコリ圧』を持ってマスコミを黙らせた。皆、青い顔をしてプルプルと体を震わせている。


「さて、今回の日本のダンジョン⋯⋯関東B6ダンジョンにて発生した魔物暴走(スタンピード)ですが、これはすでに鎮圧しました」

「「「「「え? ええっ!?」」」」」


 マスコミは一斉に驚くと同時にざわつき始めた。


「ど、どういうことだ⋯⋯? 魔物暴走(スタンピード)は一時間と少し前くらいに発生したんだろ? なのにすでに鎮圧って⋯⋯⋯⋯一体?」

「そ、そんなバカなっ!? あり得ないっ!!!!」

「い、いや、しかし、ギルドマスターの言葉だぞっ?!」


 会場のマスコミの各々が炎呪の言葉に疑問を呈する。そして、そんなマスコミの疑問に炎呪が明確な解答を提示した。


「今回この魔物暴走(スタンピード)を止めたのは、こちらにいる探索者集団(シーカー・クラン)新進気鋭(アップスタート)』⋯⋯⋯⋯」

「おおっ!! あの最近台頭してきた新人(ルーキー)探索者集団(シーカー・クラン)かっ!! すごい、これは大ニュースだぞっ!!」

「⋯⋯のリーダーである新屋敷ソラ君。彼一人によるものです」

「「「「「⋯⋯は?」」」」」


 炎呪の言葉に場がシーンとなる⋯⋯⋯⋯が次の瞬間、



「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ?!!!!!」



 会場にいたマスコミ全員が悲鳴のような怒号のような声を一斉に上げた。


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