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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第二章

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055「Let's ショッピング!!①」



「マ、マジで胡桃沢って金持ちなんだな⋯⋯」

「あ、ああ。お店を貸し切るとか、全従業員から挨拶されるとかされたらな⋯⋯」


 胡桃沢がまるで『庭』のように⋯⋯ていうか実際『庭』みたいなものだろうが、ズンズンと前を歩いている姿を見ると『住む世界が違う人』というのを今更ながら実感させられた。すると、


 ギロリ!


 いきなり、後ろを振り向き俺と唐沢を睨む。


「ちょっと! 何、後ろでコソコソ話しながら歩いてんの! シャッキとしなさいよ、シャッキとぉー!!」

「「は、はいぃぃぃ〜〜っ!!!!」」


 星蘭姉さん、カッコいいっす!




「で? まずはどこから見ていくの?」

「そうだな〜⋯⋯ソラの欲しいものから見に行くか?」

「俺は買う物は決まっているから最後でいいぞ?」

「そっか。じゃあ、まずは武器見に行こうぜ」

「オッケー。こっちよ」


 俺たちは胡桃沢の案内でエレベーターに乗ると10階にある武器・防具コーナーへと移動した。


 ここ⋯⋯KZインダストリー総本店は、この銀座の一等地に立つビル全フロアを所有している。最上階フロアは15階となるが、その上の屋上にはヘリポートまである。胡桃沢に「誰がヘリポートなんて使うの?」と聞いたら「お父様」と淡々と即答された。⋯⋯スケールが違いました。



********************



 チン!


——10階/武器・防具コーナー


「広っ?! これ、全部武器と防具かよっ!!」

「そうよ」

「⋯⋯圧巻だな」


 胡桃沢によると、このワンフロア全部が武器・防具コーナーとのこと。たぶん一辺100メートルはあるんじゃないか?


「こう広いと⋯⋯どこから見たらいいのやら⋯⋯」


 と、愚痴をこぼす唐沢に、


「とりあえず、武器コーナーから行きましょう。唐沢はどの武器がいいとかあるの?」

「そうだな。やっぱ剣かな。しかも大剣!」

「え〜、動きづらいんじゃない?」

「ま、それはそうなんだけど⋯⋯でも、俺は一撃で魔物を倒せるような攻撃力の高い大剣に憧れるんだよな〜」

「わかるよ」

「お? わかるか、ソラ! だよな〜! やっぱ大剣っていいよな〜」

「私はそういうのよりもレイピアがいいかな〜?⋯⋯連撃で攻撃するのが好きだし。あと片手も空くから魔法とかも打ちやすいし⋯⋯」

「ああ〜連撃か〜⋯⋯たしかにそれもいいなぁ〜」

「ところで、ソラ君はどうするの?」

「そうだよ。ソラの剣もだいぶ消耗しているだろ?」

「そうだな」


 そう、俺の剣もだいぶ消耗している。ていうか、そもそもセールで売っていた安物の剣なので、むしろよく今まで持ったなという感じだ。


「今度も片手剣にするの?」

「ああ。ただ、二本(・・)使うつもりだけどな」

「二本? あ! それって、まさか⋯⋯」

「ああ、二刀流⋯⋯⋯⋯双剣だ。厨二的武器といったらこれしかないだろう?(ニチャァ)」

「「⋯⋯⋯⋯」」


(守りたくない、その笑顔(唐沢&胡桃沢))



********************



「次は防具だな!」


 武器は皆、おおよそ希望通りの武器を手に入れることができた。


 一応『中の上』くらいの質の武器だ。予算的にこれでギリギリだったのでしょうがない。とはいえ、これまでの武器に比べたら全然上のレベルの武器なので皆、満足している。


 ちなみに、前に唐沢が胡桃沢に「KZインダストリーの娘ならすっげえ値段の高いレアな武器とか貰えないの?」と聞いたことがある。すると、


「あんたバカ〜? そんな『すっげえ武器』を新人(ルーキー)の私が使いこなせるわけないでしょ? 武器に振り回されるだけだし、そもそも、そんな金に物言わせた探索者(シーカー)なんて死んでもゴメンだわっ!!」


 と、怒られていた。


 イケメンだろ? でも、女なんだぜ?(※タ○チ風)


 さて、話を戻そう。


『防具コーナー』へ来た俺たちは三人とも思い思いに見ていた。


 結局、三人とも『胸当て』『利き手と逆の肩パッド』『探索用ブーツ』という動きやすさを重視した防具となった。まー装備が被るとは言っても、各メーカーによって色や形が違うので個性は出ている。



********************



 チン!


——11階/魔道具コーナー


「よーし、じゃあ次は魔道具か。体力回復薬とか魔力回復薬とかだよな?」


 現在、俺たちは11階にある『魔道具コーナー』にいた。ちなみに魔道具コーナーはワンフロアを使っておらず『ドロップアイテムコーナー』と半分半分で使われていた。


「そうだな。あとは、魔物から逃げたいときの目眩し用のアイテムとかも必要かな〜⋯⋯」

「ソラ君、それいいじゃない! 今のところまだピンチに陥ったことはないけど、ダンジョンじゃ何が起こるかわからないものね」

「あと、モンスターボックスのような⋯⋯その部屋の魔物全部を倒さないと脱出できないトラップもあるから、目眩し用のアイテム以外にも、モンスターボックスから脱出できるようなアイテムもあるといいんだが⋯⋯」

「ん〜⋯⋯まああるにはあるけどめちゃめちゃ高いわよ?」

「え? あるのか?!」

「うん。『転移水晶』っていうものよ」

「転移水晶?」

「ああ。直径10センチくらいの水晶でよ。『転移』って言って地面に叩き落とすと、そこから周囲1メートル以内の人間を設定している場所へと転移⋯⋯ワープさせるってアイテムだ」


 と、唐沢が説明。


「マジか⋯⋯。そんなアイテムが存在するんだ⋯⋯?」

「まーな。ただ、当然こんなアイテム、現代科学じゃ作れないからな?」

「え? それって、もしかして『転移水晶』って⋯⋯」

「ダンジョンの宝箱から出てきたアイテムだったり、魔物を倒したときに出現したドロップアイテムってことさ。まー数はそこそこあるけどそれでも⋯⋯だいぶ値段は高いぞ?」

「なるほど」


 そうか。さすがにこの世界でもそんなワープみたいなアイテムを作ることはできないか。ワンチャン、この『並行世界線(イフライン)の地球』なら作れているかも⋯⋯と思ったが。


 まーでも、ダンジョンの宝箱や魔物からのドロップアイテムとはいえ『転移のできる道具』があるだけでも十分すごいけどな。


「ちょっと見に行ってみないか⋯⋯⋯⋯『転移水晶』」

「え? マジ? ま、まさか、買うのかっ!?」

「えっ?! ちょ、ちょっと、ソラ君! 本気っ!?」


 そう言うと、二人が驚いた顔を近づけ俺に意思確認をする。


「あ、いや、とりあえず見るだけ⋯⋯⋯⋯だから」


 俺たちは、その『転移水晶』がある場所へと移動した。


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