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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第二章

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053「第一回ファミレス会議①」



 俺たちが『学校を辞める』と決めた、その後の後日談をしよう。


 三人とも親からの了承をもらった後、その次の日には速攻で『退学届』を学校に提出。学校からの反対は特になく、そのままあっさり辞めることができた。わずか二日間の出来事である。


「え? 学校ってこんなに簡単に辞められるのっ?!」

「そ、そうだな。俺もビックリしたよ。なー⋯⋯ソラ?」

「ああ、そうだな」


 ぶっちゃけ、俺たちが学校を辞めるということで、もしかしたら、うちの両親や胡桃沢の親父さんが動いたのかしれないな。⋯⋯まー知らんけど。


 そんなわけで、俺たちは学校を辞めたあと「とりあえずどうしようか?」ということでファミレスに入って今後についての話をした。平日昼間のファミレス⋯⋯本来ならまだ授業中である時間にファミレスにいるというのが、何と言うか『罪悪感』と『背徳感』がセットになってゾワゾワさせてくれる。しかし、それは居心地が悪いものではなく、むしろ『優越感』に近かった。


「な、何か、平日の昼間にファミレスに入るなんて⋯⋯ドキドキするね?」

「ま、まーな。普段なら授業中だからな。ふふん、かなりの優越感じゃねーか!」

「確かに」


 唐沢の言う通り、しばらくは三人でその優越感に浸ったが、しばらくしてすぐに話し合いは始まった。


「まずは拠点だよな⋯⋯」

「そうね。どの辺のマンションにするかよね〜」

「まー、借りるならダンジョンの近くがいんじゃね?」

「でも、ダンジョンの近くって言ってもギルド本部がある関東C24の近くか? それとも今通っている関東B6のダンジョンの近くか?」

「「ああ〜⋯⋯」」


 話し合いを始めるとすぐに盛り上がった。まー今後について決めることが多いからではあるが⋯⋯。


 とはいえ、三人ともが良い意味で遠慮なくディスカッションできているのを見て、俺は「この二人と出会えて良かった」と一人感傷に浸っていた。


「やっぱ、本部⋯⋯関東C24の近く⋯⋯かな?」

「そうね。そっちのほうがいろいろと便利そうだもん」


 ということで、事務所として借りるマンションはギルド本部のある『関東C24』近くに決まった。



********************



 その後、物件を見に行こうという話になったが、


「それなら、良い物件がないかお父様のほうに聞いてみるわね⋯⋯袴田」

「はっ!」

「「っ!!」」


 胡桃沢が「袴田」と言うと、俺たちの席の後ろから黒服の女性が現れた。


「あ、ごめん。そういえば二人にはまだ紹介してなかったわね。彼女は私の護衛兼執事で『袴田』っていうの」

「初めまして。ソラ様、唐沢様⋯⋯袴田と申します。星蘭様がいつもお世話になっております」

「あ、いえ⋯⋯」

「こちらこそ⋯⋯」


 は、初めてみたよ⋯⋯執事とか。


 こういうところを見ると、やっぱ胡桃沢ってお嬢様なんだな〜と改めて思う。


「それじゃ、袴田。お父様に事務所の件、聞いてもらって」

「かしこまりました」


 ということで、袴田さんに胡桃沢の親父さんに連絡を取ってもらった。


「お嬢様、ただいま勝己様は仕事中のようでして、そのかわりに健二様(・・・)が直接話をするということなのですが⋯⋯よろしいでしょうか?」

「おじさま? ええ、良いわ。貸して⋯⋯」

「ん? 健二様(・・・)?」


 も、もしかして、電話の相手って⋯⋯。


「もしもし、お久しぶりです⋯⋯おじさま」

『おお、星蘭ちゃん! 久しぶりだね。ちょっと今、お父さん電話に出れないから僕のほうで話を聞くよ』

「わかりました。えーと⋯⋯」

『あ、その前にウチのソラ(・・・・・)も一緒かな?』

「えっ?! ウ、ウチの⋯⋯⋯⋯ソラ?」


 そう言うと、胡桃沢がプルプル震えながら俺のほうを見た。


「ん? あ、もしかして、父さんが俺のこと呼んでる?」

「えええええええええええええ〜〜〜〜〜っ!!!!!」


 胡桃沢、絶叫す。


 そうか⋯⋯胡桃沢は知らなかったのか。


「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと! どどど、どういうことよ、ソラ君っ?!」

「ん? どうした胡桃沢? 何事?」


 あたふたしながら、俺に真意を確かめる胡桃沢と、胡桃沢の慌てぶりに何事かとのほほんと声を掛ける唐沢。ということで、二人に俺の父さんが胡桃沢の親父さんと一緒に仕事をしているということを話した。


「え〜〜〜っ!? す、すげー! マジかよ、ソラ!」

「ああ」

「ちょっと! 私、聞いてないんだけど、ソラ君っ!?」

「いや、あとから話すつもりだったんだけどな⋯⋯。何か変なタイミングで話すことになっちゃったな〜」

「お、おじさまが⋯⋯⋯⋯ソラ君のお父様だっただなんて⋯⋯」


 どうやら胡桃沢は父さんのことを知っているようだ。まー親父さんと一緒に仕事をしているから多少は関係性があるのも当然か。


「そ、それって、じゃあ、ソラ君はおじさまが元B級ランカーの探索者(シーカー)で、お父様と一緒に探索者集団(シーカー・クラン)で活動していたことも知ってたの?」

「ああ。でも、俺だって両親が探索者(シーカー)やってたなんて昨日初めて知ったことだし⋯⋯。しかも、胡桃沢の親父さんと同じクランだったってのも聞いて二度ビックリだったよ」

「え? 両親(・・)? じゃ、じゃあ、お父様と同じクランにいたもう一人の女性のB級探索者(シーカー)ってソラ君のお母様ってことっ?!」

「そうだと思うs」

「ええええええええ〜〜〜〜っ!!!!!!」


 胡桃沢、本日二回目の絶叫す。


「おい、お前ら! あまりにも新情報出過ぎだぞっ! 渋滞しまくってんぞっ! 説明しろっ!!」


 唐沢が俺の口から飛び出す情報に的確なツッコミを入れてくる。その流れで唐沢にも軽く説明すると、


「ソラの両親がB級ランカー⋯⋯。結構探索者集団(シーカー・クラン)のことも勉強してたのに⋯⋯⋯⋯知らなかった」


 などと言って、「家に帰ったら復習だっ!!」と何か一人燃えていた。そんな中、


『おーい⋯⋯⋯⋯⋯⋯僕のこと忘れないで〜』

「「「⋯⋯あ」」」


 胡桃沢の電話口から健二の悲痛な声が聞こえた。


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