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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第二章

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038「ギルドマスター」



「ふぅ〜⋯⋯やっと着いた」


 俺は19階層から1階層へ戻ってきた。


 ちなみに、このダンジョンは15階層に5階層へ戻る『転移陣』というものがある。『転移陣』というのはラノベの異世界ダンジョン系でおなじみのアレだ。


 ここでは、地面に直径1メートルほどの魔法陣が書かれていて、そこの上に立って「転移!」と言うとそれを合図に5階層へ転移する。ちなみに、15階層から5階層に転移することはできても逆はできない。⋯⋯一方通行である。


「んー、5階層から一気に15階層へ行くのはズルだとでもダンジョンを作った人は思ったのだろうか?」


 そんな、答えの出ない不毛な疑問を考えながら、俺は「転移!」と言って5階層へと戻り、そして今に至る。


 尚、この転移陣のおかげで16階層までの行きは延べ2時間ほどかかるも、帰りは転移陣を使えば1時間以内で戻ってこられた。ちなみに15階層に転移陣があるので、探索者(シーカー)によっては10階層の休憩所を使わずにダンジョン探索を行う探索者集団(シーカー・クラン)もいる。まー、10階層の休憩所まで戻るよりはこのほうが楽と考える人もいるだろうな。


 とまあ、そんなわけで1階層に戻ってきた後、関東B6のギルドで魔物を倒して回収した魔石や魔物の素材、あとドロップアイテムなどを売却。一通り、売却が終わった後に


「あのすみません⋯⋯。ダンジョンでレア物を倒したら報告して⋯⋯と本部の琴音さんに言われたのですが⋯⋯」


 と、受付嬢に報告すると、


「レっ!? レレレ⋯⋯レア物を倒したぁぁぁ〜〜っ!? はうぅぅぇっ!」


 と、きれいな顔が台無しになるレベルで驚いた。


「そ、そそそ、その報告はここではなく、直接ギルド本部に⋯⋯ギルド本部にぃぃぃ〜〜〜〜っ!!!!!!」


 と、なぜか受付嬢からプチパニック気味に泣きつかれ懇願された。


「い、行きます! 本部に直接報告に行きますから!! だ、だから、だから⋯⋯⋯⋯もう泣くのはやめてください!」

「ひっく⋯⋯⋯⋯はい」


 だって、周囲の人たちからもの凄い誤解の眼差し受けてますから。



********************



——探索者(シーカー)ギルド『インフィニティ日本本部』


「あら? ソラ君、久しぶり〜!」


 関東B6の受付嬢になぜか泣きつかれ周囲から白い目で見られた後、逃げるようにギルド本部へときた俺は少し奥のほうに琴音さんを見つけた。すると、すぐに琴音さんも俺に気づいたようで俺よりの先に向こうから声をかけられた。


「琴音さん、お久しぶりです。前に言ってたレア物倒して『魔力洗浄(マナクリーン)』のスキル、ゲットしましたよ〜!」


 と開口一番報告するや否や、バッといきなり琴音さんがゼロ距離まで近づき、そして、


 ムギュゥゥッ!!!!!


 ものすごい力でムギュウされた。


 本来喜ぶべきシチュエーションのはずなのだが、なぜか琴音さんの顔が笑っていない。⋯⋯むしろ深刻な目をしていた。


「ソラ君? これ以上はお口チャックね? さ、おねいさんと一緒にちょっと奥まで(・・・)⋯⋯⋯⋯散歩しよっか?」

「え? あ、えーと⋯⋯⋯⋯⋯⋯はい」


 俺の意思は琴音さんの無言の圧で完全に封印され、されるがままギルドの奥へとズルズル引っ張られていった。




「ここ⋯⋯は?」


 琴音さんにズルズルと引っ張られてきた場所は誰かの部屋の入口だった。ずいぶん立派な扉だ。


 コンコン⋯⋯。


「し、失礼します、ギルドマスター!」

「ええっ?! ギ、ギルド、マスターぁぁぁ!!!!」


 琴音さんは緊張しつつも淡々としたトーンで『ギルドマスター』という単語を呟いた。


 ていうか、ここってギルドマスターの部屋なのか!


 そんな狼狽する俺に特に触れず、琴音さんは扉越しにギルドマスターを呼び続ける。


「⋯⋯琴音です。ソラ君がレア物クイックビーを倒して『スキル書(例のブツ)』を獲得したとのことなので、本人をお連れしました」


 ガチャリ。


「やあソラ君、会いたかったよ!」


 出てきたのは、自分よりも背が小さく(だいたい165くらいかな?)、見た目は下手したら僕より若いんじゃないかと思うほどのベビーフェイスで燃えるような赤い髪色をした少年だった。ちなみに年齢は不詳らしい(※ギルド公式HPより)。


 しかし、彼は『少年』ではなく、ちゃんとした『成人』である。なぜ知っているかというと、彼こそ、この探索者(シーカー)ギルド『インフィニティ日本本部』のギルドマスターにして、日本で一番有名な探索者(シーカー)であろう一人、


「初めまして。ギルドマスターの倶利伽羅(くりから)炎呪(えんじゅ)です」


——インフィニティ日本本部ギルドマスター『倶利伽羅(くりから)炎呪(えんじゅ)』、その人だった。





「ごめんね〜、覚えにくい名前だよね〜? 難しい漢字だらけだし、どこまでが苗字で、どこからが名前とかイミフだよね〜⋯⋯わかる、わかる〜(笑)」


 と、自己紹介もニコニコしながらしていた。


「い、いえ! ギルドマスターである倶利伽羅さんのことはもちろん知っています!」


 さすがに俺も今日ギルドマスターに会うなんて思ってもいなかったのでかなり緊張している。それにしても⋯⋯⋯⋯やばいぞ、この人。


 何がやばいって⋯⋯⋯⋯『強者オーラ』が半端ないんだよ、この人っ!?


 見た目ベビーフェイスのくせに纏っているオーラがあまりにも強力過ぎる! 自分と比べても桁違いだ!


 さすが、国内に四人(・・)いるS級探索者(シーカー)の中でも『最強』と言われるだけはある。


 そんなベビーフェイスなギルドマスターがニコニコしながら、


「ホント? うれしいな! それじゃあ、早速だけど⋯⋯⋯⋯⋯⋯中で話そっか?」


 ニッ。


「っ!?」


 倶利伽羅炎呪の糸目がスーッとより細くなる。⋯⋯何を考えているのかまったく読めない。アニメでも『糸目はラスボス』と有名だがその「言葉偽りなし」と今、俺は実感している。


 絶対、この人ラスボスだよぉぉっ!?




「お、お手柔らかに、お願い⋯⋯します」


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