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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第二章

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030「竜ヶ崎真司の現在(3)」



 その後、すぐにB級探索者(シーカー)だけで編成されている国内でそこそこ有名な探索者集団(シーカー・クラン)を紹介され、僕はそこに帯同することとなった。


 それから3ヶ月——僕はあっという間にC級探索者(シーカー)へと昇格した。どうやら国内最速記録らしい。あと、その前のF級からD級の昇格スピードも国内最速だったとか。それに帯同している探索者集団(シーカー・クラン)の人たちからも、


「パーティーに帯同しているとはいえ、ここまで成長スピードが早いとは思わなかったよ」

「魔力量も豊富なようだし、これならもっと上までイケるね」

「いやいや、魔力量だけじゃなく質もかなり良いと思うぞ。だからあれだけ魔法やスキルの効果が通常よりも高いんじゃないか?」

「いずれにしても、真司はバケモンってことだ!」


 と手放しに誉められた。


 まー下位の人間(・・・・・)がそういう感想を僕に抱くのは当然だろう。なんせ、『選ばれし者』だからね。


「ありがとうございます! これもすべてみなさんのおかげです!!」


 と、彼らが『欲しがりそうな言葉』を与える。もちろん、よろこんでくれた。


 こうして、僕は学校でもギルドでもクランでも『父の教え』を実践し、『上に立つ人間』としての在り方を実践で学びながらより磨きをかけている。


——————————————————


「周囲には下位の人間が多いかもしれんが、そういう人間をうまく利用できるようにしなさい」


——————————————————


 そんな『父の教え』を胸に『選ばれし者』として僕は今後も精進していく所存だ。



********************



 そんな、順調で充実な日々を送っていたところに突然⋯⋯⋯⋯ヤツ(・・)は現れた。


 そいつは、普段学校では寝てばっかりいる⋯⋯いわゆる『ボッチ』という奴だったので、僕は気にも止めていなかったが、二学期が始まってしばらくして『ある情報』を入手した。


 それは、僕と同じ学校に通う『新屋敷ソラ』という生徒が探索者(シーカー)に合格したと。⋯⋯⋯⋯僕と同じ『高校生探索者(シーカー)』になったと。


 意味がわからなかった!


 そもそも『高校生探索者(シーカー)』⋯⋯しかも一年生の探索者(シーカー)なんて、国内に10人もいないんだぞっ?! なんで、そんな希少な存在がこの関東に⋯⋯しかも同じクラスメートにいるだなんて。


 帯同しているメンバーに話を聞くと、「ん? ああ、俺もよくは知らないが奴は単独で細々とダンジョン活動しているらしい。たぶん、帯同もできなかったのだろう。まー周囲の探索者(シーカー)によっては『妬み』もあるだろうからな。⋯⋯正直真司みたいに急激に成長することはまずないだろう(笑)」とのことだった。


 なるほど⋯⋯⋯⋯『ぼっち』ってことかw


 新人(ルーキー)の場合、俺もそうだったが最初のうちはかなりしんどい。なんせ、基礎能力がレベル上げの前はだいぶ低いからな。だから帯同をしないと簡単にレベルアップはできない。


 ちなみに僕の場合は、すぐに効率的にレベリングできるよう、『高価な武具・防具・魔道具』を父から与えられていたし、おまけに帯同してくれる探索者集団(シーカー・クラン)も全員Bランカーで、尚且つ、僕一人が効率よくレベルアップできるようフォローしてくれていたので、最初からその新人(ルーキー)のしんどさを経験することなく、レベルアップすることができた。


 その結果が、国内最速のD級・C級ランカー昇格という『二大最速記録』につながるのだが、こうやって見ても、やはり、これまでと同じように『環境』とは大事なんだな、と僕は改めて実感した。




 さて、話を戻すが、奴⋯⋯新屋敷ソラは一応(・・)僕と同じ『高校生探索者(シーカー)』なので一言挨拶をしておこうと思い、声をかけた。


 そこには、僕とどうにか『お近づきになりたい』という下品なチンピラ男と、何も考えていないようなアホ女を用意しておいた。どうしてそんな奴らを用意したかというと僕の『引き立て役』にするためだ。


 結果から言うと、それは大成功だった。


 このチンピラ男とアホ女は僕の『筋書き』通り、彼を罵倒し笑い者にした。


 そして、僕はそんな二人の振る舞いに「やめろ!」と注意をし、新屋敷ソラを庇う。こうすることにより、周囲に僕の『優しさ』『誠実さ』『紳士さ』が伝わり、より僕のことを高尚な目で見てくれる。そして同時に新屋敷ソラには『格の違い』を思い知らせることができるという⋯⋯⋯⋯まさに一石二鳥な筋書きだった。



 いやはや、天才だな⋯⋯僕はw



 そうして、新屋敷ソラに格の違いを見せつけ、ようやく心に平穏が戻った頃、Cランクになった僕はB級ランカー昇格に向けて、いつものように『関東B6』にレベリング目的でやってきたのだが、その時、ギルドのロビーが騒がしいのに気づき、「何かあったのか?」と受付嬢に聞いてみた。すると、


「な、何でも、昨日あのギルド本部の地下にあるダンジョン『関東C24』でダンジョンボス『トロールオーク』が倒されたそうでして⋯⋯」

「え? トロールオークを? あれって、C級ランカーの探索者集団(シーカー・クラン)でも手こずることで有名なダンジョンボスですよね? すごいな〜⋯⋯一体誰がそんな大物を倒したんですか? あ、もしかして、有名探索者集団(シーカー・クラン)とかですか?」


 以前、メンバーからトロールオークの強さを聞いていたので、一体誰が倒したのか気になったので聞いてみた。まー予想では、金に困ったB級ランカーあたりがやったんだろうくらいに思っていたのだが、受付嬢から返ってきた答えは⋯⋯まるで信じられない⋯⋯⋯⋯信じたくない回答だった。


「えっと〜、2ヶ月前に高校生探索者(シーカー)になった新人(ルーキー)で、名前はたしか⋯⋯⋯⋯⋯⋯新屋敷ソラ」

「⋯⋯え?」


 僕は彼女の言葉に一瞬、頭が真っ白になった。


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