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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

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117「転移者。そして、この世界の真実」



「あ、あの、少しいいですか?」

「なんだね?」

「今回の事件が起きたことで、俺や胡桃沢が初めて知った話⋯⋯⋯⋯『ソラが転移者』っていう話なんですが」


 ここで、唐沢が賢者(ワイズマン)に『転移者』について質問をした。


「ああ、今回の『転移者の出現』のことだね。いずれ話すつもりではあったが、しかし、これについては、正直二人に理解してもらうのは簡単じゃないということで、もう少し時間を置いて話すつもりでいたのだが、状況が状況なので、ここで話をしようと思う」


 そう言って、賢者(ワイズマン)が唐沢と胡桃沢に『転移者のこと』⋯⋯そして、『自分も元転移者であること』を話した。


「う、嘘⋯⋯そんな⋯⋯別の地球から来ただなんて⋯⋯」

「そ、そんなことって⋯⋯いくら何でも⋯⋯」


 唐沢と胡桃沢は賢者(ワイズマン)から一通り話を聞いたが、あまりに突拍子も無い内容だっただけに、ある意味、ソラも賢者(ワイズマン)も思っていたとおりの反応を示した。


「信じられないかね?」

「は、はい。でも⋯⋯」

「う、うん。実際にソラ君以外の『転移者』って人たちが出てきた時点で、信じる・信じないとかそういう話じゃないってことはわかります。わかりますけど、でも、それでも⋯⋯」


 二人がずっと戸惑っている中、ソラが話を切り出した。


「俺だって逆の立場だったら二人と同じリアクションだったと思う。でも、賢者(ワイズマン)が言っていることは事実だ」

「そうか。本当に⋯⋯本当の⋯⋯話なんだな」

「ああ」


 唐沢はいまだ「信じられない」という表情ながらも、ソラの言葉を聞いて事実だということを自分なりに納得している様子を見せた。すると、


「ち、ちなみに!⋯⋯⋯⋯」

「うん?」

「ソラ君のいた世界って、どんなところだったの?!」


 胡桃沢がソラにそんなことを聞いてきた。


「そうだな⋯⋯⋯⋯俺が生きていた地球は、ダンジョンなんてないし、魔法やスキルなんてものも存在しない。でも、それ以外のこの世界の社会システムや文化、あとネット文化やテクノロジーなんかは今俺が生活している範囲であればほとんど変わらないかな」

「へ〜、そうなんだ⋯⋯」

「あ、でも⋯⋯⋯⋯これはあくまで俺の憶測になるけど、『細かい部分』で言えば、今俺が同じって言った社会システムや文化、テクノロジーはかなり異なっていると思う」

「え? ど、どういうこと?」

「だって、ここには俺のいた地球にはなかったダンジョンや魔法といった『ファンタジー要素』があるからな。あくまで、自分の身の回りとか身近なものに関して言うなら、俺のいた地球とほとんど変わらないってこと」

「あ、そ、そうか。そう⋯⋯だよね⋯⋯」


 胡桃沢はソラの言葉に納得したものの、改めて「この世界に元々いた人間ではない」ということをソラの口から聞いて、少しショックを受ける。


「ファンタジー⋯⋯か。確かにダンジョンなんて俺が生まれる前からあったから別に『あって当たり前のもの』って感じだし、そこに『ファンタジー』って感じることはないな⋯⋯」


 唐沢がソラが初めてこの世界に来て感じた『ファンタジー感』というのを聞いて、自分は『当たり前という認識だった』という感想を言う。すると、


「私も唐沢と同じ感覚ではあるけど⋯⋯⋯⋯でも、私はお父様から『ダンジョンが出現する以前の話』を聞いたことがあって⋯⋯」


 と、胡桃沢が父親である勝己から聞いた話を始めた。


「お父様はこの話をする時、必ずと言っていいほど『ダンジョンがもたらした最大の恩恵は、人類のテクノロジーの進化だ』って言ってたわ。ダンジョンから出てくるアイテムは当時も、そして今でも未知のテクノロジーなものばかりだしね⋯⋯。でも、そんな話を聞かされても、でも、やっぱり『そんなもんよね』って感じるのは事実ね」


 と、ソラが感じた『ファタンジー感』というのは、ダンジョン出現以前の世界を知っている父親から話を聞いていたとしてもピンと来なかったと胡桃沢が吐露する。しかし、


「⋯⋯でも、こうして実際にダンジョンのない世界で生きていたソラ君から『この世界のファンタジー感』ということを改めて聞かされたら、確かにファンタジーな世界かも⋯⋯って感じるわね」

「ああ、俺もだ。こんなこと『あまりにも当たり前』っていう感覚しかないから、わざわざ、その『当たり前』であるダンジョンや魔法、スキルといった話自体に『疑問』や『違和感』なんて感じたことがなかった。でも、ソラの話や賢者(ワイズマン)の話を聞くと、そう言われたらそうだな⋯⋯と今はちょっと感じるよ」


 二人は、ソラや賢者(ワイズマン)の話を聞いて初めて『違和感』を感じた⋯⋯と話す。


「うむ。まーでも、それは仕方のないことだ」

「え?」

「どういうこと⋯⋯ですか?」


 賢者(ワイズマン)が唐沢と胡桃沢が「ダンジョンという存在に疑問さえ感じなかった」ということに対して「仕方がない」と発言すると、二人はキョトンとして答えを促す。


「なぜなら、マスコミが一般市民にそう感じられるよう誘導したからな」

「「え⋯⋯?」」

「⋯⋯賢者(ワイズマン)。それって、もしかしてマスコミが『洗脳』したってことを言っているのか?」


 唐沢と胡桃沢が賢者(ワイズマン)の発言に驚く中、ソラが核心の質問をする。


「そうだ。具体的に言えば⋯⋯⋯⋯ダンジョンを最初にみつけ、これを社会の発展や人類の進化に利用しようと舵を切った『世界の支配者層』たちが、マスコミや最近で言うとSNSといった『メディア媒体』を使って洗脳したのだ」

「せ、洗脳⋯⋯っ!?」

「そ、そんな⋯⋯なんで⋯⋯」


新作初めました!


「生活魔法で異世界無双〜クズ魔法と言われる生活魔法しか使えない私が、世界をひっくり返すまでのエトセトラ〜」

https://ncode.syosetu.com/n6900id/


毎日14時更新となります。


よかったら、こちらもお読みいただければと思います。


一応、「プロローグ〜第一章」までの投稿となります。


続投するか、一旦投稿止まるか、現時点ではまだ決まっていませんが、とりあえず、データとして残しておこうということでアップしました。


なので、気楽な気持ちでお読みいただければと思います。


mitsuzo


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