表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
109/157

109「更なる襲撃」



「貴様が⋯⋯⋯⋯新屋敷ソラだな?」

「え? 違いますよ?」


 冒頭、いきなり嘘を吐くのは我らが主人公・新屋敷ソラ。


「なかなか、良い度胸してるじゃねーか。てんめぇ⋯⋯」


 そんな、ソラとやり取りをしているのは『朧十二衆』の一人、『朧戌(おぼろいぬ)』。


「で、俺に何か用ですか?」

「お前さんには悪いけど、ちょっとウチらのアジトに来てもらう」

「え? いやですけど?」

「え? いやですけど?⋯⋯⋯⋯⋯⋯じゃねーんだよ! 行くったら行くのぉ!!」


(う〜ん、何だろう⋯⋯⋯⋯こいつ愛らしいな。愛らしきバカかな?)


 などと、だいぶ失礼なことを考えるソラ。しかし、そのソラの考えはだいたい合っていた。


「どうしても?」

「どうしても!」

「どうしても?」

「だから、どうしてもだ!」

「でもさ、逆の立場だったらどうなのよ?」

「え?」

「だから〜⋯⋯お前が⋯⋯朧戌くんが俺の立場ならどうよ? 俺が『お前にはアジトに来てもらう』とか言われたら?」

「え? えーと⋯⋯⋯⋯普通に嫌だ!」

「だろ? ということは、俺が嫌って言うのは至極当たり前のことじゃ〜ないかい?」

「た、たしかに!(ガーン)」

「ごめんなさいは?」

「ごめんなさい!」


(ふっ⋯⋯チョロインめ。あれ? こいつ男だからチョロインは違うか? でも、何かチョロインって感じなんだよな〜。じゃあ、そのままで!)


 などと思いながら、数回の会話で朧戌がすでに陥落していた。


「じゃ、俺はこれで」

「おお! またなー!」


⋯⋯⋯⋯、


⋯⋯⋯⋯、


⋯⋯⋯⋯、


 いや、あいつ本当に帰ってったよっ!?


 だ、大丈夫かな〜?


 ぶっちゃけ、絶対上司に怒られるぞ?


 とはいえ、正気に戻したら結局バトルになりそうなので俺は放っておいた。


 しかし、


「コラコラコラコラコラコラコラ〜〜っ!!」

「んん?」


 突然、何者かが物凄いスピードで目の前にやってきた。


「ウチの朧戌に何を吹き込んだ、この詐欺師め! 信じられねぇっ!!」


 見ると、朧戌を脇に抱えて2メートル近い大男がやってきた。


「えーと⋯⋯⋯⋯失礼ですけど、どちら様でしょう?」

「俺の名は『朧亥(おぼろい)』! 朧十二衆『猪』を司る名付き(ネームド)だ! 新屋敷ソラ、悪いがウチのアジトに来てもらうぞ!」

「嫌だと言ったら?」

「力づく⋯⋯だ!」


 ドン!


 そう言うと、刹那——一直線に突っ込んできた。


「猪突猛進かよっ!?」


 ガキィィィィィィィィィィンンンっ!!!!


「うぐっ?!」


 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ⋯⋯っ!!!!!


 朧亥(おぼろい)の強烈なタックルにソラは勢いを全く殺すことができず、そのまま壁まで押し出され、叩きつけられた。


「ぐはっ!?」

「ハッハー! どうだ、新屋敷ソラ? 強烈だろ?」


 朧亥(おぼろい)が嬉しそうに尋ね、さらに、


「ていうか、この程度(・・・・)のタックルをモロに受けているようじゃ、大したことないな!」


 と、ソラに対してダメ出しをする。


「⋯⋯⋯⋯ふむ、なるほど。これが秘密結社『(おぼろ)』の実力ってことか。やるじゃん。でも⋯⋯⋯⋯⋯⋯『身体強化/特級』」


 ドン!


「え?⋯⋯⋯⋯⋯⋯おごぁっ?!」


 ガク⋯⋯。


 ソラは『身体強化/特級』で身体能力を脅威的に底上げすると朧亥に近づき拳を叩き込む。朧亥はそのソラの攻撃にまったく反応しきれなかったため、まともにソラの拳を受けるとそのまま失神した。


「え、ええっ!! 朧亥さんっ!?」


 朧亥がソラの一撃で失神したのを見て驚愕する朧戌。


「レヴィアスさんやゲオルグさんほどじゃないね」

「て、てめぇぇ⋯⋯」

「何、やる気なの?」

「あたりめぇぇだぁぁぁ〜〜〜っ!!!!」


 ドン!


「何っ?!⋯⋯⋯⋯⋯⋯くっ!!」


 ブォォォォンンっ!!!!


「逃げてんじゃねぇぇ、新屋敷ソラぁぁ〜」

「⋯⋯⋯⋯」


(こいつ⋯⋯強い!)


 ソラは図体的にはさっきの朧亥のほうが2メートル近い大男だったこともあり、それに比べるとかなり小柄な朧戌(おぼろいぬ)を舐めていた。しかし、


(さっきの図体とパワーだけの朧亥とは違って、速いし技のキレもこいつのほうが数段上⋯⋯っ!?)


 と、朧戌の想定以上の強さにソラは動揺した。


「やるな⋯⋯朧戌」

「うるせぇぇ! 敵のくせに俺の名前を軽々しく口にすんじゃねぇぇ!!」

「ちなみにさ、俺をさらってどうすんの?」

「え? さ、さあ? う〜ん⋯⋯⋯⋯知らない!」

「そっか。じゃあさ、そっちの親玉と一度話させてくれない?」

「え? 首領(ドン)と?」

「そうそう、首領(ドン)と」


 ソラは「どうせなら攫われるのもいいかも」と思った。というのも、単純に『(おぼろ)』という組織に関心を示したのだ。


朧戌(こいつ)みたいな幹部がいる組織か。ちょっと興味あるな〜)


「ただ、こっちにもいろいろとあって今すぐはダメなんだ。だから来月とかどうかな〜⋯⋯?」

「お、俺に言ったってわからねーよ! ちょっと聞いてくるー!」

「おー頼むぞー」


 そう言って、朧戌がその場から離れようとしたときだった。



 バキィィィィィィィィィィィィィィ〜〜〜っ!!!!!!



「がはっ!?」


 ガク⋯⋯。


「朧戌っ!!」


 突然、頭上からの襲撃により朧戌は地面に叩きつけられ失神。それを見たソラが朧戌のほうへ駆けつける。すると、上から二人(・・)の男がソラの前に降り立った。


「あれ? 俺、今誰かやっちゃったみたいだけど大丈夫だったか?」

「ん? ああ、問題ないだろ。あれは『(おぼろ)』という組織の()だ」


 そう言って、目の前に二人の男が現れた。




「⋯⋯何者だ、お前ら?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ