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折れる音。

作者: さち

本来聞こえるはずのない音がした。


何かがポキリと折れる音。





…私の頬に涙が伝う。




どうしてこの涙は止まらないんだろう?



どうしてこんなに辛いのだろう?





ザワザワと胸が騒いで耳の奥がツーンと鳴る。





誰か助けて。




声に出そうとすると喉が詰まったように上手く息が出来ない。




お願いだから。


誰かここから連れ出して。




もう何も心配いらないよって優しく髪を撫でて。







息苦しさから解放されたくて窓を開け放した。



夜空にぽっかり浮かぶ月が綺麗だった。





あぁ。私は今日も生きている。

きっと明日も生きていくんだろう。





温かい涙が再び頬を伝った。



「…なんとかなるか。」

小さな私の声が夜風に消えた。

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― 新着の感想 ―
[一言] さち様 短い物語の中に悲しさ、切なさ、温かさがギュッと詰め込まれていました。 最後にふわっと差し込んでくる月明かりがやさしいなあ。 今日もよい一日であることを祈っています。
[良い点] 明日は中秋の名月ですね。 秋の綺麗な月が思い浮かびました。 小さな声の、小さな物語。 共感します。届いて、響きます。 息苦しくて、窓を開け放つところいいなと思いました。 明日も綺麗な月…
[一言] 夜の優しい光 明日もまた、空から照らしてる
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