折れる音。
本来聞こえるはずのない音がした。
何かがポキリと折れる音。
…私の頬に涙が伝う。
どうしてこの涙は止まらないんだろう?
どうしてこんなに辛いのだろう?
ザワザワと胸が騒いで耳の奥がツーンと鳴る。
誰か助けて。
声に出そうとすると喉が詰まったように上手く息が出来ない。
お願いだから。
誰かここから連れ出して。
もう何も心配いらないよって優しく髪を撫でて。
息苦しさから解放されたくて窓を開け放した。
夜空にぽっかり浮かぶ月が綺麗だった。
あぁ。私は今日も生きている。
きっと明日も生きていくんだろう。
温かい涙が再び頬を伝った。
「…なんとかなるか。」
小さな私の声が夜風に消えた。