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【完結】異星人からの侵略を受けたので、どうにか生き延びて反撃をします  作者: 星空甲
3章

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98回目 旗艦撃破と自然休戦

 その間、侵略者達も必死になって攻撃をしてくる。

 内部に突入したカケル達をどうにかしようとする。

 だが、内部に入り込まれた時点でどうにもならなくなっていた。



 まず、中に入って人型ロボットを排除する事が難しい。

 旗艦内に入れる兵器が存在しない。

 大きさから戦闘機ならば内部に入れるが、戦闘は難しい。

 飛び回って攻撃するのが戦闘機だ。

 人型ロボットと違って、その場に立って留まる事は出来ない。



 やろうと思えば可能だが、凄まじい技術が必要になる。

 高さなどを固定した状態で保たねばならない。

 高速で動き回る戦闘機にそんな芸当をさせるのは難しい。



 元が作業用の人型ロボットとここが違う。

 その場に立って作業するのが基本なのがロボットだ。

 基本的にはフォークリフトなどに性質は近い。

 艦内での作業はお手の物だ。

 そんな人型ロボットに対抗できる兵器を、侵略者は持ち合わせていない。



 やるとしたら、人が武器を持って対抗するしかない。

 だが、近づけばビーム砲の攻撃の余波で蒸発してしまう。

 大体にして、格納庫に至る通路が、ビーム砲で蒸発している。

 近づく事すら出来ない。

 やるとすれば、一旦宇宙に出て迂回してくるしかない。



 だが、破壊された格納庫付近は葦原艦隊がいる。

 迫る敵から内部を守ろうと陣取ってる。

 それを人だけで突破するのは難しい。



 ならばと艦船などで攻撃を仕掛けようにも、旗艦を背にした格好だ。

 下手に攻撃すれば、旗艦にあたる。

 すぐにでも撃破したいが、それも簡単にいかない。



 旗艦に当たらない角度からの攻撃は何度も行われている。

 だが、その方向からの攻撃は葦原艦隊も想定している。

 近寄れば即座に攻撃をしていく。

 この為、侵略者も迂闊に攻撃が出来なかった。



 そうしてる間に旗艦内部は破壊されていく。

 とうとうカケル達は機関部に到達。

 敵艦の心臓部を目にしていた。



 そこに向けて、ビーム砲を向けて撃つ。

 躊躇など一切無い。

 敵を撃破するために容赦なく引き金を引いた。



 機関部にビームが命中する。

 その一撃で、機能のほとんどが消滅した。

 だが、カケルはそれだけでは終わらない。

 ビーム砲の限界が来るまで打ち続ける。

 修理も出来ないほど完全に破壊するために。



 ビーム砲の燃料が切れると、すぐにそこから下がっていく。

 後ろで待ってる者と交代するために。

 交代した者も機関部を破壊していく。

 その次の者も。

 更にその次の者も。

 徹底して破壊され尽くした機関部は、跡形も残さずに蒸発していく。



 それと同時に敵旗艦が機能を停止した。

 機関部を破壊され、動力源を失った。

 まだ形は保ってるが、旗艦としての能力は無い。



 瞬間的にだが、侵略者艦隊の指揮が乱れる。

 艦隊旗艦が潰れた事が伝わるまで、指揮が空白になる。

 状態を察知し、指揮権が別の指揮官に移るまで更に時間がかかる。

 その瞬間に地球側艦隊が襲いかかる。

 侵略者艦隊の各部隊は個別に対抗するが、部隊同士の連携がとれない。



 その状態はすぐに回復する。

 侵略者とて無能では無い。

 最上位の指揮官が倒れれば、次の地位にいる者が後を継ぐようになってる。

 それは速やかに行われた。

 だが、僅かであっても指揮が混乱したのは大きい。

 しかも、艦隊旗艦を失っているのだ。



 損害もバカにならない。

 地球側艦隊との戦闘でかなりの撃沈撃破がなされている。

 数の優勢も既に消えている。

 地球側と侵略者は、数の上ではほぼ同等になってる。

 質で劣る侵略者の方が不利だ。

 戦闘を続けても、損害が増えていずれは壊滅する。



 それを理解したのか、侵略者艦隊は撤退を始める。

 地球側はそれを追撃していく。

 逃げる侵略者は次々に撃沈されていく。



 葦原防衛戦は終わりを迎えていく。

 敵艦隊旗艦の残骸の横で、葦原艦隊の者達はそれを感じ取った。

 艦隊司令のミチオは大きく息を吐き出す。

 人型ロボットの中で、カケルも体から力みが抜けていくのを感じた。



 その後、限界ギリギリまで行われた追撃が終わり。

 終戦でも停戦でもない戦いの終わりが自然と訪れた。

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こちらのコメント欄で今までの話が話題になってる事もあった
皆さんも覗いてあげてくれ
http://mokotyama.sblo.jp/article/189426272.html
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