82回目 それなりのもので得られた、思わぬ成果
そんな状況で量産した無人の浮遊砲台。
それらは思いのほか効果を発揮した。
人の損失はゼロ。
それでいて、小数ながらも敵軍を撃退。
十分に大きな戦果だった。
とはいえ、損害が皆無というわけではない。
攻撃力も防御力も低いのはやはり弱点だ。
何回か攻撃をしなければ敵に損害を与えられない。
そのくせ、敵の攻撃一発でほぼ確実に撃破される。
この為、損害はバカにならにものになった。
作戦の幅の狭さも問題だった。
なにせ、出来るのは待ち伏せくらいだ。
事前に予定地に置いておき、敵が来たら攻撃する。
これくらいしか出来ない。
無線で操縦すればもうすこし融通はきく。
なのだが、この場合には無線妨害や相手に乗っ取られる可能性が出てくる。
それを避けるとなると、事前に与えた指示に従って動かすしかない。
しかし、それでも得られた戦果は大きい。
小型船程度の宇宙船を並べただけで、艦隊を撃退出来たのだ。
十分な戦果と言える。
それらは次の襲撃に備え、更に増産されて展開されていく。
前哨戦で失った分をすぐに補充される。
それ以上の数が、あちこちに配置されていく。
それでも不安はあった。
小規模な艦隊ならともかく、本格的な侵攻にどれだけ効果があるのか。
そもそもとして、浮遊砲台はあくまで補完戦力である。
主力や中心となるのは、やはり人があやつる兵器だ。
それらがどこまで太刀打ちできるか。
質はともかく、数の上では侵略者の方が上回る。
怒濤の勢いで攻め込んできたら食い止められないかもしれない。
不安はどうしてもつきまとう。
それを拭い去るべく、ただひたすらに防衛体制を強固にしていく。
他に道は無かった。
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