8回目 国防軍出撃、そして壊滅 2
日本国防軍の宇宙艦隊壊滅。
こうなるのは当然である。
法律の改正もない。
そもそも軍隊の保持を禁止してる憲法を抱えてる。
こんな状態で無理矢理成立させてる軍隊だ。
本来出来る事が全く出来ないのも当然。
それを法律があるから変更不可能と言ってきたからこうなった。
法律が問題なら法律を変えるしかない。
だが、それが出来ないという。
なぜなら、法律があるから。
これが理由としてまかり通ってる。
トンチかギャグかといったところだ。
だが、これを大真面目に語って理由としてるのが日本人である。
その日本人によって国防軍に所属する兵士達は殺された。
そして、阻止する者も消えた場所で、異星人達は気兼ねなく攻撃を開始していく。
阻むものがないのだから問題は無い。
もちろん、座して見ている日本ではない。
すぐさま予備兵力の艦隊を差し向ける。
次の標的として。
出撃した艦隊も、当然ながら先制攻撃は禁じられている。
そんな艦隊、少し頑丈な的でしかない。
その的としての役割をまっとうし、日本艦隊の残りも壊滅する。
そして異星人達は爆撃を続ける。
敵が存在しないのだからやりたい放題だ。
そんな異星人の宇宙艦隊の下。
投下される爆弾により、次々に都市が破壊されていく。
人も殺されていく。
だが、それを異星人のせいだけには出来ない。
それを阻むために戦力を捨てたのは、他でもない日本人だ。
これもまた、責任の半分は日本人にある。
攻め込んできた敵である異星人が悪いにせよ。
それを阻止するための者達を殺したのは、他でもない日本人なのだから。
自業自得。
これ程ふさわしい言葉は無い。