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【完結】異星人からの侵略を受けたので、どうにか生き延びて反撃をします  作者: 星空甲
2章

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78/100

78回目 やれる事をやらなかったのだから、こうなっている

 戦争準備は進んでいく。

 日本政府は相変わらず消極的だったが。

 むしろ敵対的といってもよい。

 迫る侵略者の存在があるというに、相変わらず脱出者達を非難し糾弾していた。



 しかし、さすがに各国が一丸となって日本をせめる。

 こんな時に何をやってるのかと。

 敵が攻めてくる、実際に攻め込まれているというのに。

 そんな時に、命からがら逃げ来た脱出者を責め立てる。

 端から見て、異常としか言いようがない事をしているのだ。

 そんな日本を責めるのは当然だった。



 必要な物資をよこさない、領内の通行もみとめない。

 脱出者を犯罪者として逮捕しようとする。

 何より、兵力を出さない。



 もとより、日本国防軍が使い物にならないのは誰もが知っている。

 先制攻撃を認めず、攻撃されるまで一方的にやられるだけの存在。

 そんなもの、戦力として数える事は出来ない。



 このあたりをあらためるには、憲法から変えねばならない。

 当然、そんな時間は無い。

 そもそも変えるつもりもない。

 憲法を理由に派兵を拒む始末だ。

 だが、こんなの言い分けにもならない。



 憲法の変更が必要なら、さっさとやっておけば良かったのだ。

 それを実現するだけの時間はあった。

 同じ事は法律にも言える。

 憲法に比べれば手間のかからない法律の変更。

 これすらも手を付けてなかった。



 やらなかったのは日本の責任である。

 言い分けなど通用しない。

 必要な事を何一つやってなかった。

 ただそれだけの事である。



「今まで何をしていた?」

 状況を知った各国は呆れた。

 そして嘆いた。

 最後には怒った。



 そんな日本の都合を各国は無視していった。

 日本が出した通行禁止を無視した。

 邪魔をするならば、各国の軍隊は攻撃する姿勢を示した。

 レーダーを向けて照準にとらえ、攻撃の意思を示した。



 幸い、戦闘に発展する事はなかった。

 あらゆる場面で日本が矛先をおさめた。

 おさめるしかなかった。

 各国に向けて強硬手段をとれば、それこそ世界を相手に戦争する事になる。

 そこまでの意思や覚悟を日本は持ち合わせてるわけではない。



 そもそも先制攻撃を禁じてる日本国防軍である。

 自分たちから攻撃を仕掛けるわけにはいかない。



 かくて日本は強制的に黙らせられていく。

 領内を通行する各国の軍勢を黙認するしかなかった。

 何が出来るわけでもないし、やればやったで滅亡する事になる。

 色々と詰んでいた。



 その間に葦原は着実に武装を進めていった。

 侵略者の異星人に対抗する最前線基地となっていく。

 それに伴い、様々な人手賑わうようになる。



 辺境の中心地でしかなかった葦原。

 そこに各国の軍勢が到着するにつれ、それを相手にした承認もやってくる。

 様々な作業のために労働者もやってくる。

 そうして人が増える事で、自然と経済が活発になっていく。

 最前線基地でありながら、葦原は空前の発展をとげていく。

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こちらのコメント欄で今までの話が話題になってる事もあった
皆さんも覗いてあげてくれ
http://mokotyama.sblo.jp/article/189426272.html
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