71回目 防衛は犯罪
日本において戦闘を行えば犯罪となる。
それが防衛の為であってもだ。
これは国防軍が自衛隊だった頃から変わらない。
日本の法律においては、戦闘は全て犯罪となる。
それが侵略から身を守るためであってもだ。
なので、国防軍もまともに戦闘が出来ない。
問題なのは、戦闘の許可をみとめない機能だけではない。
法制度そのものが防衛をさせないようになっている。
実際、出澄で戦ったミチオ達は、犯罪者として日本本国で訴えられている。
国会議員が中心となって動いている。
身を守るために、自分の住むところを守るために戦ったのにも関わらず。
これはミチオ達軍人に留まるわけではない。
カケルのような、やむなく戦わざるえなかった一般人も対象になる。
これもあって脱出者達は隣星政府などを頼る事ができなかった。
名実ともに犯罪者扱いされてるのだ。
出向けばすぐに逮捕される。
そんな目にあう理由など何一つない。
身を守り、住むところを守る。
それを悪事としてる法律が悪い。
悪法は法ではない。
生きていく為に必要な事を邪魔するなら、そちらの方が問題だ。
そんな悪法を遵守する。
悪法を使って悪事を働く。
そんな日本政府と国会議員達の動きを止めねばならない。
この事もしっかりとネットを使って配信していく。
「俺たちは身を守るために戦った。
それを日本は犯罪として取り締まってきた」
これを聞いた各国は唖然となった。
日本政府を更に糾弾していく事になる。
もちろん日本の非道性を追求する為では無い。
叩いて叩きのめして、今後の外交を有利にする為だ。
各国にとって、これほど美味しい情報はない。
ありがたく利用するのも当然である。
加えて脱出者達にも利点がある。
敵である日本政府と日本人の動きを止める事ができる。
下手な事ができなくなる。
それだけでも御の字だった。
更に、世界から支援を乞いやすくなる。
どれだけのものが引き出せるか分からないが。
それでも、支持は集まりやすくなった。
それだけでも十分だった。
脱出者達は何の後ろ盾もない弱小勢力だ。
それが声援だけでも、無いよりはずっとマシだった。
世界各国に情報を流すことでこういう状態を作る。
日本がその分糾弾されるが知ったことでは無い。
政府より自分たちの方が大事だ。
政府のために殺されなんて冗談ではなかった。
葦原を制圧した脱出者達の政治はここから始まっていく。




