60回目 いざという時に立ち上がるというものほど邪魔にしかならない
もっとも、目前に迫ってから行動するというのが間違ってる
準備とは、何も起こってない時に進めるものだ。
何が起こるか分からないから、少しでも対応を進めていく。
でないと全てが手遅れになる。
台風や地震などの災害。
これらが起こってから対策をしてどうなるのか。
やってくるのが分かってるなら、備えは事前にするものだ。
いざとなれば動く、いざとなればやる、というのはだから信用ならない。
起こってから動いてどうするのか。
対応策も対象方法もない。
必要な道具も揃ってない。
そんな所からいったい何をするのか。
確かに危機が迫って本気になる者もいるだろう。
しかし、そんな奴など邪魔なだけである。
日頃からの準備を怠ってるのだから。
そういう者ほど余計に邪魔だともいえる。
「そんな慌ててどうすんだ」と日々の備えを妨げるのだから。
いざとなったら動く、など戯言である。
いざとなった時にはもう遅い。
事前の準備が必要だ。
だが、事前の準備をさせない。
そんなクズどもなど、さっさと殺した方がよい。
でなければ、最悪の事態が起こっても何も出来ないままになる。
出澄でそれがはっきりした。
攻め込まれてから必死に対処対応を始めた。
おかげで、惨劇が長引く事になる。
もし、戦闘が起こる事を想定していたら。
事前に逃げ出す準備をしていたら。
あるいは、防衛体制をより強固にしていれば。
そうであれば、損害は減らせたかもしれない。
そもそも、出澄を脱出しないで済んだかもしれない。
損害は受けても、出澄に留まる事ができたかもしれない。
敵を撃退し、なんとか出澄を守る事ができたかもしれない。
幸い、一人一人の敵はそれほど強くはなかった。
生き残った軍勢でなんとか撃退出来るくらいだった。
それも、本来の性能が発揮出来ない兵器でもだ。
異星人達は数は多い。
しかし、兵器の質や性能はそれほど高いわけではなかった。
それらが撃退出来なかったのは、日頃の準備を起こったからだ。
阻止し続けてきたからだ。
それが当たり前という連中の手によって。
ほとんど全てといってよい日本人達の手によって。
何のことは無い、出澄陥落は日本人の自業自得である。
他の誰が悪いわけでもない。
そんな日本人の中にも、まともな者はいる。
ミチオやカケルのように、生き残るために何をするべきか分かってる者もいる。
そうした者達が出澄を辛くも脱出した。
余計な重荷を排除した事で身軽に動けるようになった。
そうなってからの行動はじつに順調なものだった。
2年しかない期間で、瑞穂を陥落させる準備を終える事が出来た。
それをしっかりと達成している。
やろうと思えばやれるのだ。
それを阻む邪魔者がいるだけで。
そんな邪魔者を選別して排除する。
助ける意味も理由もない。
生かしておくだけ害になる。
なんでそんな者まで生かしておかねばならぬのか?
人間の命は平等では無い。
他人に害を為す存在など、あってはならない。
それを放置してきたのが日本である。
結果、出澄で惨禍が起こった。
同じ轍を踏まない為にも、邪魔になるものは排除せねばならなかった。
加害者はいらない。
加害者に同調する共犯者もいらない。
普通にまっとうに生きていける者だけいれば良い。




