49回目 到着、撃退、制圧
2年の歳月が流れる。
その間に脱出船団は規模を拡大。
居住区に改造された小惑星を中心に活動するようになっていた。
そうして隣の星に到着する。
「さて、やるぞ」
そう言ってミチオは船団から先んじて隣星へと向かう。
2年の間に決めた計画に沿って。
その第一段階として、まずは先遣隊が向かっていく。
先遣隊の役目は、相手の動向を探ること。
接触した場合に相手がどう動くのか。
それを確かめることが目的だ。
出澄での出来事がどう伝わっているのか。
隣星の政府はこれに対してどう動くのか。
このあたりを確かめねばならない。
なにせ日本である。
どんな酷いことをしてくるか分かったものではない。
命からがら逃げてきた脱出者達を攻撃してくることもありえる。
なので、どうしても慎重に行動する必要がある。
危険な任務になる。
ミチオ達にのしかかる緊張は大きなものになる。
最悪、撃沈されることも覚悟で隣星へと接近していく。
そうしてたどり着いた隣星。
瑞穂と名付けられたそこの通信可能範囲に入る。
ミチオ達はその限界の距離から連絡を入れる。
「こちら出澄脱出船団。
応答を願う」
呼びかけをはじめる。
これがどういう結果をもたらすのかを探りながら。
応答はしばらくしてからやってきた。
距離が離れすぎてるので、どうしても時間がかかる。
その間、ミチオ達はレーダーを動かしながら待機していた。
最悪の場合、攻撃をされることを覚悟しながら。
数分後。
返信が届く。
『こちら、惑星瑞穂領域警備隊。
巡視船がそちらに向かっている。
その指示に従え』
その通信を聞いて先遣隊も返信をする。
「了解。
巡視船に従う」
同時に、後方の船団にも連絡を入れていく。
「敵はこちらを制圧するつもりだ。
攻撃開始せよ」
同時に先遣隊の船内で戦闘準備が進められていく。
武装が起動し、戦闘機などが発進準備を進める。
作業用として乗り込んでいた武装ロボットも。
そうした準備をしつつ、先遣隊は領域警備隊の巡視船を待つ。
襲いかかってくるその瞬間を。




