47回目 脱出、その先で待ち受ける事態を憂慮して 3
出された指示は単純なものだった。
出来るだけ戦闘訓練は受けて欲しい。
今後も生き残るために。
一人一人に求められたのはこれだった。
隣の星まで2年の時間がある。
その間に、戦闘訓練などを更に充実させていく。
それにより、生き残る可能性を高める。
どうせ異星人はまたやってくる。
その時に備えておくためだ。
もちろん、それだけでは無いのだが。
とりあえず名目は異星人対策となっている。
続いて、これは今後の方針という意味が強いが。
2年の間に船団の強化をしていくというものだった。
資源用小惑星の改造による居住区の増大だとか。
船団の戦闘用の改装だとか。
兵器の改善改良だとか。
こういった事を進めていくという。
これも異星人対策である。
少なくとも表向きはそうなっている。
なにせ、各兵器に搭載されてる機器に制限がかかってる。
先制攻撃が出来ないようにだ。
今はとりあえずそうした機器を外して、代替品を使ってる。
だが、これでは本来の性能を発揮できない。
急造の代替品は、所詮は間に合わせでしかない。
無いと動かないないから、とりあえず入れてるという程度のものだ。
そんなものにいつまでも頼ってるわけにはいかない。
なので、余計なものを取っ払って、まともに動かせるものを作っていく。
先制攻撃阻止のための機能を解除していく。
他の邪魔にしかならない機能も含めて。
加えて、兵器に使えるものは可能な限り改良改善していく。
作業用ロボットなどがこれにあたる。
戦闘機などの兵器に比べて性能は劣る。
だが、誰もが使える、すぐに操縦できるのが大きい。
改めて戦闘機などを作って訓練していくより、これらを強化した方が戦力は増える。
2年の間に、こうした事をしていく。
その為に協力を、というのが出された指示だった。
断る理由もない、むしろ賛成するしかない話だ。
カケルは迷うこと無く応じていく。
幾つか細かい部分の確認はしつつも。




