表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】異星人からの侵略を受けたので、どうにか生き延びて反撃をします  作者: 星空甲
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/100

46回目 脱出、その先で待ち受ける事態を憂慮して 2

「そうなるよなあ」

 伝えられた指示を聞いて、カケルは妙に納得してしまう。

 これから向かう隣の星。

 そこでやる事を聞いてだ。



 やる事は決して穏健とはいえない。

 だが、そうしなくてはならない理由も分かってしまう。

 出澄から脱出する中で、そうなる原因をいやというほど見てきた。



 国防軍の出撃に反発する者達。

 爆撃による破壊を軍や政府のせいにする者達。

 降伏して敵にすりよる者達。

 カケルはそれらを実際に目にしてきた。



 加えて、政府や軍上層部の事も耳に入ってきている。

 戦闘にかり出された者達の攻撃を許さず、一方的に殺害された事を。

 そんな状況から逃げ出し、どうにか戦えるようになっていった事も。



 嘘だと思いたくなるような事実を伝えられた。

 まさかと思うが、すぐに「それくらいやるだろうな」とも思った。

 不思議な説得力を感じる。



 そうした事実を見聞きしてきた。

 確証がとれない事もあるが、そう間違ってはいないだろう。

 同じ事は形を変えて隣の星で起こるだろう。

 なにせ、同じ日本人だ。

 似たような事を何かしらやらかす。

 それらへの対策をするのは当然だ。



「殺されちゃかなわねえからなあ」

 同じような状況になれば、同じような事をする。

 そして得られ結果は同じようなものだ。

 そうなったらたまらない。



 一方的な異星人から蹂躙。

 それへの対抗・抵抗の阻止。

 増大する死体と瓦礫の山。

 そんな事に巻き込まれたくはなかった。



 そうならないように対策を考えるのは当然だ。

 するべき事もせずに死ねという連中に従う必要は無い。

 そんな連中こそが死ぬべきである。



 悪法は法では無い。

 法や取り決め、約束というのは、お互いに幸せになるために守るものだ。

 だからこそ、お互いに制限をかけていく。

 やってはいけない事を決めていく。

 やるべき事を決めていく。



 それが害しか生まないなら、もう役目を果たしてない。

 利益を生むどころか損害しか出さないなら何の意味もない。

 そんなもの、守るべきものではない。

 すぐに無くすべき悪事でしかない。



 そんな悪事を続けるのが法だというなら、そんな法はさっさと滅ぼさねばならない。

 後生大事にそんなものを保持するというなら、そんな連中を滅ぼさねばならない。



 出澄はそんな連中に破壊された。

 同じ轍を踏むつもりは無い。

 カケルにも、他の者達にも。



 その為に指示に従っていく。

 生き残る為に。

 今後の為に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




こちらのコメント欄で今までの話が話題になってる事もあった
皆さんも覗いてあげてくれ
http://mokotyama.sblo.jp/article/189426272.html
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ