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【完結】異星人からの侵略を受けたので、どうにか生き延びて反撃をします  作者: 星空甲
1章

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40/100

40回目 出澄脱出、船団護衛 5

 敵艦への肉薄、それによる至近距離からの攻撃。

 ほぼ無誘導の対艦ミサイルは当たり、対象を破壊していく。



 誘導性能はともかく、破壊力はそれなりにある。

 当たればそれなりに大きな艦船でも無事ではいられない。

 小型艦艇なら確実に撃沈。

 大型艦艇でも、戦闘力を減退させていく。



 浮遊砲台で倒しきれない敵を、こうして倒していく。

 脱出船団に迫ろうとする敵は、すんでの所で撃退されていく。



 だが、異星人艦隊も諦めたりはしない。

 出澄各地から集まってきた艦隊は、損害をものともせずに突進していく。

 浮遊砲台をなぎ払い、戦闘機を少しずつ撃墜しながら。



 その動きを少しでも阻止するべく、ミチオ達戦闘機隊は再度攻撃を仕掛ける。

 ほぼ直進するだけの対艦ミサイルを再び搭載し、異星人艦隊へと向かっていく。



 その補給のために、補給艦が前線近くまで出てくる。

 速度を落とした戦闘機は、その前に止まる。

 そこに作業用ロボットが群がり、対艦ミサイルを戦闘機に取り付けていく。



「ミサイル、補充しました」

「機銃、砲身交換しました」

 必要な措置が終了していくのを耳で確かめる。

 操縦席の画像計器板にも、その旨が表示される。

「よし、出撃する。

 機体から離れろ」

「了解」

「ご武運を」

 声を聞きながら、ミチオは再び戦闘機を進めていく。



 補給が終わった戦闘機と共に異星人艦隊へ。

 再度の攻撃で、更に敵を撃沈する。

 どれだけ出来るか分からないが、やらねばならない。

 でなければ、自分を含めて多くが死ぬ。



 今更、国民のためになどとは思わない。

 だが、まともな判断をして逃げてきた者達まで死なせるのもしのびない。

 選別を済ませて宇宙船に乗せた者達だ。

 それらくらいは助けてやりたかった。



 ミチオが憎んでるのは、まともな判断をしなかった連中である。

 そのせいで殺される事になった。

 その原因を作った加害者と、それに加担した共犯者に容赦するつもりはない。



 だが、そうでない者達くらいは救ってやりかった。

 だから今、必死になって異星人艦隊を撃退している。



 その異星人艦隊との距離が縮む。

 再び敵からの攻撃が放たれる。

 事前に幾らか撃沈してるので、弾幕は薄くなっている。

 それでも油断は出来ない。

 味方も減っているので、戦力差はあまり縮んでない。



「不利なのは変わらないか」

 やるせないが、引くわけにもいかない。

 腹をくくって敵艦へと向かう。

 対艦ミサイルをたたき込むために。



 その後も何度か攻撃を仕掛け、異星人艦隊を退けていく。

 それでも、少しずつ少しずつ異星人艦隊は進んでくる。

 土台となる戦力が違うのだからどうしようもない。

 侵攻を遅らせるので精一杯だ。

 それでもミチオは仲間と共に敵に挑み続けていく。

 一隻でも多くの敵を撃沈するために。

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こちらのコメント欄で今までの話が話題になってる事もあった
皆さんも覗いてあげてくれ
http://mokotyama.sblo.jp/article/189426272.html
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