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【完結】異星人からの侵略を受けたので、どうにか生き延びて反撃をします  作者: 星空甲
1章

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20回目 生まれた隙間、生き残る道 4

 日本国防軍基地。

 それは都市の近隣に存在する。

 何かあった場合に、即座に展開出来るように。

 都市を防衛出来るように。



 とはいえ、距離にして50キロは離れている。

 やはり、直接的な脅威になるのが軍事基地だ。

 攻撃目標として真っ先に狙われやすい。

 なので、都市に攻撃の被害が及ばないように。

 流れ弾が極力当たらないように。

 その為に、ある程度距離を離してもいる。



 軍隊による反乱を警戒して、という意味もあるが。

 何にせよ、都市部からそれなりに離れて存在していた。

 そこまで向かうには結構な労力が必要となる。



「行くしかないか……」

 うんざりする。

 荷物を背負って進むには長い距離だ。

 だが、他にあてもない。

 やむなく歩いていく事にする。



 幸いにして、それほど歩く事もなく軍と出会う事になる。

 基地の方向から、装甲車やトラック・ジープなどが走ってくる。

 それらと接触し、カケルは色々と聞かれる事になった。



 携帯型の嘘発見器などを使い、幾つかの質問をされる。

 どこに、何をしにいくのかを。

 また、抗議やデモなのかと。

 それらに正直に答えていく。



 爆撃から逃げるために都市から出たと。

 他にあても無いから、軍隊の基地を目指したと。

 抗議やデモなんてやるつもりはないと。



 それを聞き、軍人も安心していく。

 避難してきたという事にも同情していく。

 その上で、このまま軍の基地を目指せとも言われた。



「我々も避難誘導の為に出動している。

 役所や警察と連携して、生存者を案内する事になっている」

 それを聞いてカケルも安心する。

 少しは今後の展望が見えてきた。



「ただ、乗せていってやるわけにもいかん。

 町に向かわねばならないからな」

 これだけは聞いてがっかりしたが。

「分かりました」

 仕方が無いので納得する。

 目の前の軍人が悪いわけではないのだから。



 そこで軍のジープと別れ、一人基地まで歩いて行く事になる。

 50キロは長いが、進むしかない。

「まったく……」

 とんでもない事になったとあらためて思う。



 そして、そんなとんでもない事をしなくちゃならない状況だとも思い出す。

 今は戦争の最中なんだと。

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こちらのコメント欄で今までの話が話題になってる事もあった
皆さんも覗いてあげてくれ
http://mokotyama.sblo.jp/article/189426272.html
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