15回目 最善の道を進む者達 5
宇宙においてようやくまともな軍事行動が開始された頃。
地上においても同じような動きが始まっていく。
現状に疑問を抱いてるのはミチオだけではない。
他にも心あるものが何人か同じような事を開始していた。
そういった者達が行動を開始していく。
まず、ミチオ達がそうしたように、有志が集まって行動していく。
それらが基地などを占拠し、必要な措置をとっていく。
必要な命令を出さない指揮官を殺し。
出撃の邪魔をする兵士も殺す。
更に、基地の周囲にいる行動を妨害する者達。
反戦デモを繰り広げる者達を抹殺する。
基地の周りだけではない。
出動する先にも様々な妨害を行う者達がいた。
デモもそうだし、バリケード・障害物を設置する者達もいる。
それらも残さず殺処分し、邪魔になるものを破壊する。
これにより、ようやく部隊の展開が可能となっていった。
そうして軌道上からふってくる爆弾の迎撃なども可能となった。
対空砲や対空ミサイルが展開し、空からの攻撃を迎撃していく。
これによってようやく被害の増大が止まった。
その間に生存者の避難を呼びかける。
生き残ってる公共交通機関などがあれば、それらにも声をかけていく。
「一人でも多くの人を避難させてくれ」と。
これによって、ようやく生存者の避難がまともに進められるようになった。
その間にも異星人の攻撃は進む。
だが、落とされる爆弾の大半は迎撃されていった。
ほんのわずかだが、安全圏がこうして確保された。




