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タイムカプセル・パラドックス  作者: 宇佐見仇
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第八十五幕《休暇》

 第八十五幕《休暇》              七月二十四日 十五時十二分



「いやったぁー! 夏休みだ! 夏休みだ! 夏休みだー! うっひょーい! たっだいまー!


 ……って、昼だからお父さんいないし。やだ私。誰もいないのに、何やってんのかしら。我ながら痛い子。――でも気にしなーい! なぜなら夏休みだかLA・LA・LA~♪って踊っちゃったり~。頭痛のする通知表をもらったけど、そんな苦難も凌駕するスーパー・フリーダム・サマーバケーション~! 頭の悪そうな英語~♪


 さってと。今年の夏休みは何をしよっかな? 予定を組まなきゃだぜい。勝負は長いぞ。まずはやりたいことリスト! 海は行かなくちゃでしょー? 山もいいよね、高原の避暑地って憧れる。ああ、そういや、男子たちからバーベキューに誘われたな。クラスで行こうって計画を立てているみたいだけど、友達とバーベキューとか何だそれ? 青春か! 青春そのものか? 私には眩し過ぎるぜい。そして夏と言えば、夏祭り! 花火大会! この二つは外せないね。むしろこれのために夏が存在すると言っても過言ではない。カキ氷、射的、金魚すくい、りんご飴、わた飴、チョコバナナ、焼きそば、焼き鳥、型抜き、串焼き。あっは、祭りなのに屋台のフードばっか! でもあのジャンクさがたまに食べたくなるんだよな。


 やりたいことはこんくらいにしといて、ではでは、このリストを元に夏休みの予定を立てていきますか、と。まっ、予定を立てたところで、どうせロクに守らずに家でゴロゴロしちゃうと思うけどね! 青春を無駄に使い潰す。それもまた青春なり。


 何はともあれ。ともは何あれ。まとまってきました。


 カオリたちも色々言っていたなぁ。カオリが今年こそ彼氏作るーで、ユキがオンリーイベントに参加するーで、あにポンが三キロダイエットするーで、ノダっちがアルバイト始めるーだっけ。ふうむ、みんな目標が決まっててよろしいですな。会長と副会長はほぼ毎日塾通いだって言ってたな。二年の先輩たちも夏休みが明けたら受験モードだって気合入れてたし、やれやれ、夏休みまでお疲れ様ですって感じ。ただ先輩たちがよく口にする、『再来年はあなたもこの立場になるんだよ』ってのだけはそろそろ止めてほしいなぁ。あれ何なんだろう。激励のつもりなのかな。再来年も何も、去年まで自分受験生でしたけど? ってか、教師の中にもいるんだよな。『お前はもっとやれるはずだ』って意味不明な期待を勝手に掛けてくるのが。そういうことを言われるたびにやる気が減っていくの分かんないのかな……。


 っと、いけないいけない。闇モードになりかけちった。せっかくの夏休み初日のウルトラハッピーな気分を台無しにしちゃうところだった。楽しいこと考えよう。


 またお父さんとどっか行きたいなぁ。海にせよ高原にせよ、遠出するなら車を出してもらわなくちゃだよね。お盆休みの日に頼んでみようかしら。


 ……んん? そういや私、お父さんが何の仕事をしているか知らないや。


 お父さんって、何してるんだろ?」


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