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タイムカプセル・パラドックス  作者: 宇佐見仇
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第四十四幕《行事》

 第四十四幕《行事》              四月十一日 十七時四十五分



「聞いて聞いて! 今日、学校でこんなことがあったんだよ。そうそう、ただいま。あ、お父さん出張から帰ってきてる。お帰りー。めっちゃ久しぶり!」


「うん、挨拶の順序がしっちゃかめっちゃかだけど、挨拶を大事にしようとした精神は尊重しよう。とりあえずお帰りなさい。それと、ただいま」


「お帰りなさい。出張はどうだった?」


「別にどうもこうもないけど。っていうか君の話は? 学校で何かあったんだろ」


「そうだった。ねえ、聞いてよお父さん」


「うん。さっきから聞いている」


「今日ね、学校で委員会決めと部活動紹介があってね。私、何委員になったと思う?」


「委員会? 何だろう? うーん、保健委員とか?」


「ブブー違います。まあ、ノーヒントじゃ難しいよね。ヒントは……、図書委員です」


「図書委員が答えじゃないだと! 馬鹿な……。さらに何を答えろと言うんだ」


「あ、嘘うそ。図書委員になりかけたけど、結局、別の委員会に入ったんだ。そっちの委員会が何だかご回答ください。ヒントは行事関連です」


「選挙管理委員会」


「嫌だよ。何そのお役所仕事っぽい委員会。なぜそれを一番にあげたし」


「僕がそうだったんで。選管じゃないなら、ふむ、修学旅行委員会?」


「ブブー。修学旅行は二年に行くんで違います。方向性はいいよ」


「修学旅行でもないとなると、限られてくるな。もう一つしかない」


「そうだねそうだね。うんうん、それは? それは何かな?」


「ずばり、卒業式準備委員会!」


「正かー……じゃない! なぜここまできて外す! 何だその委員会! 初耳! そんな委員会実在するの? いや、高校の行事と言ったらこれが一番でしょ! 文化祭! 文化祭実行委員会だよ! 私は文化祭実行委員会に入ったの!」


「へえ、そうなんだ」


「ローテンション! 反応少なっ! それだけ? もっとさあ、色々と」


「そう言われても、何を言ったらいいんだい? 楽しそうだねとか?」


「そうそう、そんな感じ。それでね、九月に文化祭があるんだ。実行委員の仕事もさっそくあるみたいで、クラスでも友達同士で話し合ったりしてて。もう今から楽しみ」


「よかったね。キナちゃんに合ってると思うよ、実行委員」


「へへー。そうでしょ、そうでしょ。お父さんも選管、めっちゃ似合っているよ」


「ありがと。褒められても全然嬉しくないけどね」


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