表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メルヒェン世界に迷い込んだ暗黒皇帝  作者: げっそ
第四幕 平和をもたらす者
174/288

43 優しい雨

「暗黒大元帥は、超長距離射程のカノン砲を隠し持っていたようです」


 ナダルは、フェルナンに報告する。


「彼は大砲が好きだな」


「その射程は、沿岸区画の全てを押さえるとみて差し支えないでしょう」


「しかし、砲撃は一回で終わった。連発できない理由があるのだろう」


「心理戦を狙い、策を弄している可能性もあります」


「彼らは切り札を出してきたとも考えられる。ならば、我々も満を持して、彼の意気込みに応じてやらねばなるまい」


「それでは、遂に」


「夜間のうちに榴弾砲200門を沿岸区画に配備せよ。日が昇った後、総攻撃を開始する」


「彼ら如きにですか?」


「獅子は無力な野兎を狩るにも全力で臨むという」


「戦力の重点投下ですな」


「千年不落であった都が、今、我々の手により陥落しようとしている。これは、歴史に名を残す、絶好の機会である。一層奮闘したまえ」

  

 フェルナンですら、多少の高揚を覚える偉業なのだ。




「報告します! 王都外に避難させた王都民10万が、猛り狂った牛の群れのように、王都の内側へ殺到しています」


「何があった?」


「曰く、暗黒大元帥は国王アルフィオを弑逆し、太陽王を僭称したとのこと。彼らは怒りに飲まれ、この事態に熱狂しています」


「全てが愚かしいな」


「実力を行使しない限り、鎮圧できそうにありません。何卒、裁可をいただきたく」


「まずは、群衆の動きをよく観察し、扇動者を見つけ、捕縛するのだ」


「直ちに」


 報告者は去っていくが、次の報告者がやって来る。


「報告します! キアラ姫を長とする100人の部隊が、闇に紛れて島区画に上陸し、王城への侵入に成功しました」


「先んじられたか」


「暗黒騎士団が橋梁の突貫工事に取り掛かり、これに続こうとしております」


「ならば、我々も最速の部隊でもって進軍を開始する」


 フェルナンは立ちあがる。


「お待ちください。王都民が王都中で暴れまわっているせいで、沿岸区画は大混乱の状態にあります。彼らを掃討せねば、進軍できません」


 ナダルがぽつりと呟く。


「もし、これが何者かが仕組んだものならば……」


 遮るようにしてフェルナンは言い放つ。


「我が計画に綻びが生まれたのは素直に認めよう。しかし、そうであれば修正を施すだけのこと。城内は、互いに乾坤一擲を期していることだろう。ならば、これは契機ですらある」


 フェルナンは伝令を呼び寄せる。


「いずれの勝利になろうとも、狩りを終えた、その油断を狙う。艦隊に伝令せよ。臨戦態勢でもって島区画を包囲し、上陸準備も併せて行え。我が指示をもって、三方一斉攻撃を開始する!」






「アンリ様! 間もなく、助けが参ります。お気を確かに」


「こんな夜遅くにどうしたんだい?」


 アンリは牢獄の中で、落ち着き払って読書なんぞをしていた。

 対して、いかにも焦った様子でヘルミネは訴えかける。


「暗黒大元帥は遂にその正体を現し、国王を弑逆し、太陽王を僭称しました。今、彼を討つために、キアラ様が王城に攻撃を仕掛けています」


「そうなんだ」


 どこかぼんやりとしている。


「そうなんだ、ではありませんわ! 私の父は彼に殺されました。名誉失墜を公にされたくなければと、今まで、私は彼の操り人形にされてきたのです。どうか、私を救ってください」


 急いで追撃を加える。


「それはとても大変なことだね」


「このチャンスに、キアラ様と呼応して暗黒大元帥を討たなければ、世界は永遠に暗黒に覆われてしまいます! 世界をお救いください! 勇者アンリ様!」


 ヘルミネは苛立ちをうまく隠し、悲劇のヒロインのように叫ぶ。


「父上が意味のないことをするわけはないよ。きっと大丈夫だよ」


「このままではキアラ様と暗黒大元帥が衝突し、どちらかが倒れることになります。アンリ様はそれでいいのですか?」




 キアラの小部隊は、勢いよく王城にまで迫ったものの、巨大な堀がその行く手を阻む。


「こんなところで立ち止まっていられないわ!」


 それでも、城内に浸入するためには、まず、堀を埋め立てなければならない。

 近くの民家から徴用した木材や石壁、はては乗り捨てられた高価な馬車までもが、堀の中へ投下される。


 無論、王城兵がこれを黙って見過ごすことはない。城壁上からは、矢の雨が降ってくる。


 その時。

 城壁の一画から巨大な炎が立ち昇る。




「賊軍は、西の城壁に取り付いております」


「余が、直接出向くとしよう」


 兵士の多くを島区画の外壁に派遣している。そのため、城内で遊撃できる指揮官はもはやいないのだ。

 大元帥は執務室の前を通り、階下へ降りる。そのまま、中庭に出る。

 中庭には、うっすらと雪が積もっている。雪が月光に照らされ、キラキラと輝いている。


「メルクリオだな」


 大元帥が振り返ると、枯れたバラ園の向こうにブリジッタが一人。

 月光を背景に、ぽつんと佇んでいる。

 王城兵が、一斉に剣を引き抜く。


「彼女は私の客人だ。二人きりで話したい。君達は、先に城壁へ向かいたまえ」


 王城兵は黙礼しその場を離れる。


「生きていたとは驚いた。しかも、レンゾ・レオナルディを名乗っていたとは」


「言ったであろう。お前が殺したつもりの男は真にしぶとい男だぞ、と」


「貴方の側にいながら、今までその正体に気が付かなかった。とんだ茶番をしてくれたものだ」


「俺も驚きだ。まさか、あのポンコツが、俺の正体にたどり着く日が来ようとはな」


「貴方には悪い印象しかない。私に一騎打ちを仕掛けておきながら、形勢不利となるや、罠を使って私を捕まえた。あのことは、まだ忘れてはいない」


「俺も、俺が窮地にある時に、お前が一騎打ちを挑んできて、素敵な言葉をプレゼントしてくれたことは忘れていない。ボロくずになっても切り刻むのを止めないの、だっけか。心の底から怖いものであった。クハハ!」


「止めろ! そのことを言われると何も言い返せない」


 ブリジッタは目を伏せる。

 ややあって、強い光を瞳に宿して大元帥を睨む。その唇は歪んでいる。


 ブリジッタは手元のレイピアを引き抜き、暗黒大元帥も手元の長大な両手剣を構える。


「私の罪を、罰するというのか?」


「それは私のやるべきことではない」


「何故、立ちはだかる?」


「貴方を正すのは、私でなくてはならない。それがジーナとの約束だ」


「私は、弱くはないぞ」


 大元帥は言うや否や、大きく踏み込み、大剣を振り回し、邪魔になるバラの枯れ枝を叩き切る。さらに斬撃を繰り出す。

 ブリジッタは、最低限の動きでこれをかわし、さらに、クロスボウの追撃を避け、左右に素早く往復しながらも、大元帥に接近。剣先をあらゆる角度から突き出す。

 大元帥は、致命傷になりうる刺突のみを避け、後はノーガードで突貫。

 轟音を周囲に響かせながら、無茶苦茶に大剣を回転させる。


 降り積もった雪が軽やかに宙へ舞う。


 レイピアは根元から断ち切られ、その剣先はどこかへ飛んでいく。


「先を急ぐ」


 その瞬間。

 大元帥の背後から、天に向かって火柱が立ち昇る。大元帥はこれを避けるが、そのマントの端が豪炎に包まれる。


 炎に目をとられた瞬間。

 ブリジッタは、炎とは逆の方向から大元帥に迫る。

 両手の平をあわせて胸の前に突き出す。


 手の平から青白いレーザーが放たれる。その狙いはあらぬ方向へ向かう。

 と思いきや、空中で大きく軌道を変え、油断した大元帥は、手の平を鉄篭手ごとピンポイントで貫かれる。

 レーザーの光は消え、大元帥は大剣を取り落とす。


 ブリジッタは大元帥に己の青白い手の平を突き出して見せる。

 大元帥はあっさりと言い放つ。


「降参だ」


「妙に、聞き分けがいい」


「いろいろと迷惑をかけた。本当にすまないと思っている。今、君に敗れたことでようやく目が覚めた。人から指示されてやむなく行ったこととはいえ、許されるものではない。もはや、死んで詫びるしかない」


「別にそこまで責めるつもりはない。私も、貴方が自分の意思でやっているとは思えなかった。誰に唆されたのか、まずは、教えなさい」


「今は言えない。察してくれ」


「……。なるほど。では、すぐに全軍に戦闘中止を指示し、キアラ姫を迎え入れてくれ」


「無論そうするとも」


 途端に、点火された癇癪玉がいくつも降ってくる。

 それぞれ大爆発を起こす。

 ブリジッタが注意を逸らした瞬間。大元帥の渾身のラリアットが炸裂する。

 

「いつまでも甘っちょろいお嬢さんだなぁ! 騙された自分の愚かさをあの世で精々反省するがいいさァ! アヒャヒャ!」


 ブリジッタは雪上に倒れ、周囲から駆け寄ってきた王城兵に捕縛される。




 大元帥は、無数の傷に止血を施す。

 握力を失い、無用の長物となった大剣を捨て置き、代わりに黒のグラディウスを帯剣。激戦区である城壁の上へ向かう。


 電光石火のキアラの攻勢により、城壁の一画は既に陥落した。

 しかし、キアラの援軍は未だ到着せず、多勢に無勢。守勢側が優勢に立ち、キアラは城壁の角

に追い詰められていく。


 アンリは、地下牢に収監されていた元ボルドー臣民とともに、ヘルミネの手引きにより、城内で武装蜂起した。大元帥はそのことを知らず、城壁の上に立ち、前線に指示を出すことに専念している。

 アンリが、後方で孤立した大元帥に近づくのは容易いことであった。


「閣下。お戯れはお止めください。姫にもしもの事があれば、大事になります」 


「よくぞ来た。今まさに、あの愚かな小娘を処刑してやるところよ。特等席から見ておるがよいぞ」


「争うべき相手が違います。こんな戦いに何の意味もないんだ」


「知った風な口を利く」


「だったら、なんだって言うんです?」


「今、この地に王城兵と王都民が集合しつつある。人が集まり、人々の欲望が渦巻く中に邪神は蘇るという」


「今の貴方はどうかしています。まともじゃない」


「人々を生贄に捧げ、邪神を復活させる。私の、この黒い指輪がその大禁呪を可能とするのだ」


「邪神を復活させて、なんとするつもりなのです?」


「邪神をこの身に宿らせ、死者の軍勢を自在に操り、この世界に覇を唱えるのだ! ハッハッハ!」


「そんな寝言を言っている場合ではありませんよ。ついにボケたのですか」


「クックック。酷い言いようではないか。信じぬというならば止むを得ん。計画を前倒しにして、貴様にも拝ませてやろうではないか!」


 


 大元帥はためらいなく、両腕を広げ、夜空に掲げる。


「私が築き上げた全ての富、全ての力、全ての愛を捧げる。この幻想世界を、黒く、黒く塗りつぶせッ!」


 周囲は赤い光に満ち溢れる。


 黒い影が城壁を覆い、さらにその外側に向けて、広がっていく。

 おぞましい鐘の音が、響き始める。

 

 夜空には、月光を押しのけて、真っ黒な穴が現れる。

 その穴の中から、王都を覆うような巨大な鳥の頭とその瘦せこけた上半身が現れる。


 鳥頭は両手の平をお椀とし、その隙間から黒い液体が零れ落ちる。城壁の上に垂れ落ちた黒い液体は、次々に、黒い棒状のものへと変化する。

 それは、さらに手足を生じ、独立歩行する黒い人影となる。

 かくして、地上は無数の黒い人影が蠢き、天空は無数の黒蜥蜴が飛び交う暗黒世界が現出したのだ。


「何をしたんだ?」


 大元帥は応えず、まるで手品のようにして、マントの内側から一人の黒い人影を出現させる。

 人影は、黒い表面の中から白い顔を覗かせる。


「エリオじゃないか!」


「うぼああああ!」


 エリオを象った黒い人影は震えながら歩き始める。

 アンリは駆け寄るが、エリオの爪に切り裂かれる。


「誰が君をこんな目に!」


 周囲の黒い人影の顔をよく見ると、それはデルモナコのものであったり、フッチのものであったり、全て大元帥が殺めたとされる人物のものである。


「殺……シテ……」


「死者の軍勢というのは彼らのことですか? 彼を殺し、彼らを殺し、なお彼らを操るというのですか?」


 大元帥は何も応えない。既に、邪神と一体化し、人語を解さなくなったのだろう。

 ただただ、声もなく肩を震わせている。

 嗤っているのだ!


「彼は、貴方を信じていたというのにッ! 貴方という男はッ!」


 唯一無二であった知己を失い、アンリは遂に鉄の剣を引き抜く。

 それは、ありふれたものにすぎない。

 しかし、持ち手は勇者である。

 

 剣刃は黄金に輝き、一振りで、大空に至るまでの闇を容易く切り裂く。

 光と闇が互いを滅しようと、空中から地上まで各所で激しくせめぎ合う。


 アンリに襲い掛かる無数の闇の眷属は、しかし、アンリの一撃でもって次々に霧散していく。

 圧倒的な力。何者も彼を止めることはできない。


 大元帥に接近し、一撃。

 その直前。

 夜空の鳥頭が、激しく地上に向かって咆哮し、アンリは動けなくなる。

 そこへ、闇の眷属が殺到し、アンリは弾き飛ばされる。

 かろうじて、剣先を城壁に差し、これにぶら下がって墜落を免れる。


 城壁の上から大元帥が、アンリを覗き込んでいる。

 踵でもって剣を蹴り、これを揺らす。


 15mの城壁から落下すれば、落下先が堀の水面といえども、致命傷は覚悟しなければならず、さらに戦線離脱は免れ得ない。

 世界の命運もここまでか。




 周囲から讃美歌が聞こえてくる。

 歌っているのは、城壁の上のキアラの部隊、島区画に結集した王都民、そして、王城兵である。

 

「悪を討つための力を、僕に!」


 讃美歌に苛立つ大元帥。その注意が逸れた瞬間を狙い、アンリは不思議な力でもって、剣を梃子にして高く飛び上がる。

 併せて引き抜いた剣は、さらに輝きを増し、虹色の光を放つ。


 大元帥は、後背に着地したアンリに対して、慌てて振り向くが、時すでに遅し。

 アンリは、剣先を地上から空に向かって切り上げ、大元帥は深く切り裂かれる。

 傷口からは膨大な光が氾濫する。


 致命傷を負った大元帥は、よろよろと後ろに下がる。

 

「ぐぬぅ……」


 悪の根源は討たれ、周囲の暗黒は一気に消失する。


「私は、おのれに負けたのではない。時代に敗れたのだ!」


「貴方はいつだって、人々に目線をあわせず、超越者を気取っていた」


 大元帥は、何かにつかまろうと手を伸ばすが、それは空でしかない。

 何物をも掴むことなく、バランスを崩して、城壁の外へと崩れ落ちる。




 ちゃぽん。


 軽やかな音と共に、その姿は消えたのであった。




「閣下! こちらにいらっしゃいますか?」


 アンリは耳慣れた声を聞きつけ、振り返る。

 そこには監視塔からいそいそと現れた、五体満足のエリオが立っている。


「我らが最期の勇者アンリ様が、暗黒大元帥を討ち果たされましたぞ!」


 兵士が叫ぶようにして言い放つ。


「何のために……」


「彼は、国王を弑逆した。その罪は許されるものではないよ」


 エリオは生きている。

 アンリは、内側から湧きおこる大きな不安に抗いながら応える。


「そんなわけないよ! 閣下は、君の義父だったんだよ!」


「彼は、人々を生贄に自分の欲望を満たそうとしたんだ」


「なんで、閣下の事を信じてあげられないのさ! 閣下は、君の事を信じてくれていたじゃないか! 僕達は、閣下の力になるって決めたじゃないか!」


「彼はもう陽の下には戻れなかった」


「閣下が! 彼が! 彼こそが、重傷で死にかけた僕を救ってくれた、そして、君が憧れた、メルクリオだったんだよッ!」


 アンリは瞳を見開く。

 エリオは、しゃがみ込む。


「何のために、こんな戦い……」


「ハフゥ……」


「……」


「……。ハハハハ……、ハハハハハハ……」


 アンリは突っ立ったまま、止めどなく乾いた笑い声をあげる。




 大元帥討伐の報は、瞬く間に周囲に知れ渡る。

 守勢は、失意のうちに武器を取り落とし、攻勢は、勝利の雄叫びを上げる。

 暗黒騎士団も到着し、さらにどこから現れたのか、王都民も王城の周囲に集結し、圧政からの解放による喜びを分かち合う。


 ようやく明るくなった空はどこまでも澄み渡っている。

 そこに、天気雨が降り始める。


 文句の一つでも言ってやろうと息巻いていたキアラは、しかし、その文句をいう相手を失った。

 しかし、あの大元帥が簡単にくたばるとは思えない。

 徹底して、堀の内をさらうよう指示する。


 指示を出した後、しばらく呆然としていたが、やがて、現場に居合わせたという兵士におずおずと訪ねる。


「暗黒大元帥は、何か言っていたのかしら?」


「これで勝ったと思うな、と」


「……」


 近くにいたエリオが慌てて付け加える。


「一言、呟いていました。キアラ様、頑張れ、と」


「様って……」


 キアラは天を仰ぐ。


「そうなんだ……。変なの……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ