目覚めると…。
「あの続きを見たのは初めてだなー。」
あの人が萌葱という名前で、私が琴姫だということを初めて知った。
そして、萌葱の母親とかいうあの女性を妙に気味が悪いと感じた。
「何コレ~?」
独り言を言いながら鏡をのぞいて言葉を失う。腕のアザによく似た鱗のような模様が顔にもできているのだ。額から瞼にかけてのこれは、化粧や前髪では隠せまい。額だけならまだしも、瞼にまでできているのだから。隠そうにも化粧をするのもためらわれる状態。
もしやと腕を見ると腕のアザがいつもより色濃くなっている。しかもアザが広がっている。
「こんなんじゃ、仕事に行けないよ~。」
泣きそうにりながら友人の桃子に電話を入れるよりは。確か、霊感の強い友達がいるって言ってたはず。
「朝早くからごめん。実は…。」
事情を話すと、すぐに連絡を取ってくれて、相手からOKの返事が来たからと折り返し連絡がもらえて、会うことになった。専業主婦だから、時間が取りやすいということで助かったわ。桃子は仕事なので同席できないが、その方が却って話しやすいかもしれない。周りに聞かれない方が良いだろうということで。カラオケボックスを予約してくれたそうだ。駐車場で待ち合わせるということで、彼女の車とナンバーを教えてもらってメモをする。彼女はマコさんという名前ということも教えてもらった。
コンタクトを着け、眉だけ描くと、帽子をかぶってから車で約束のカラオケボックスに向かうことにした。桃子に感謝。マコさんにも感謝。
車で行きやすい場所だから、それほど人目につかずに行けることも助かった。
駐車場に着くと、もう彼女の車が着いていて、私が停め終わるのを待って、彼女が車から降りてきた。




