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ソロと決めた日

メガネは無事復活致しました!ひゃっほうぃ♪


ふぅ、行き当たりばったりなのでそのうち設定の食い違いが出そうで怖いですね(;´・ω・)

 コウの勧める喫茶店についた私達は一息つくため席に座る。


「へぇ、結構感じの良い喫茶じゃん。」


「だろ!?一目見た時から気になっててさぁ!」


「それはともかく声量下げようかコウ君。また周りの視線が酷くなる前にね。」


 姉さんの注意で小さくなるコウ。マスターみたいな人がチラリとこちらをみていた。


「まぁ、まず何か頼も?」


「そうだねレンきゅん!お姉ちゃんが奢ってあげるよ!」


「うぁ!?しまった死に戻ったから所持金が…雀の涙。」


「全くコウ君は…しょうがないなここは私が代わりに払っておいてあげるから後で返しなさいね…ってアレ?所持金が0?…は!しまった!お金チャージしとくの忘れたぁぁ!!」


 …なんだこの二人は。うーんまさか私も同じ展開でお金ないとかないよね?

 というか、姉さん声大きいよ。他のお客さんに見られているよ。


「えっと所持金がいーち、じゅーう、ひゃく、せん、まん、じゅ、ひゃく…せん、まん?」


 私の現在の所持金は15005000クレジットだった。ほっ、何でこんなに多いかわからないけどとりあえず足りはするだろう。となればここで私がとる行動は一つ。


「すいません、ショコラミルクティーとモンブラン一つでお願いします。…二人は?」


「え、でも金が。」


「一銭も持ってないのよ?」


「良いよ、私が払うから。さっさと奢らされて?何にするの?お冷?」


「え、あ、珈琲ゼリーで…あ、ミルクもお願いします。」


「きゃ、キャラメルラテで。後ショートケーキで。」


 有無を言わせず注文させられたことに動揺する二人。きっと支払いの事を気にしているのだろう。


「心配しないでよ。お金は十分に持ってるから。」


「え、でもレンはほぼ初期所持金額じゃないのか?」


「そうよ、前回なんてすぐ落ちちゃったしモンスター倒して稼ぐ時間なんて無かったでしょ?」


「え、モグラ倒しただけだけど結構貰ったよ?1500万くらい。だから、気にしないで。」


「「モグラ??」」


 説明が面倒くさいな。…あ、注文の品が出来たようだ。


「うん。あ、来た来た、頂きまぁす。ん、美味しい。」


 今さっき注文したのにもう来るなんて流石ゲームだなぁ。せっかくのゲームなんだし色々自由にやってみよっかな。


「ちょ?あ、俺も来たな。どれどれ…お、ウマい!」


「ディレクターが騒いでたのがまさかのレンきゅん仕業だったなんて流石私のレンきゅんね。あ、このショートケーキ良いわね。味覚開発班に世界中駆けずり回らせた事だけはあるねぇ。」


 二人は注文の品に舌鼓?をうっていた。


 私はデザートを食べ終えた後、まだ食べている二人にこれからの事を切り出す。というより今決めた。


「あ、姉さん、コウ。私ここでは一人でやっていくからね。ええと、ソロプレイってやつ。」


「ぶはぁ!?げほっ、ぼげほっ!?」


「えぇ!?そんな!?レンきゅんお姉ちゃんの事嫌いになったの!?」


「はい、コウ。お水、落ち着いて。ううん、一人で姉さんが頑張って作ったものを楽しんでみたいなって思ったからだよ。姉さんどうせ秘密のスポットとか教えようとか考えていたでしょ?」


「う、確かに考えていたけれども…」


「だからだよ。姉さんが居るとそういう感動が半減しちゃいそうだからね。そう言うものは自分で見つけたいんだ。それにいつもこっちに居られるわけじゃないでしょ?」


「ううん、レンきゅんの為ならいつでもインしちゃうよ!」


「ダメだよ職場の方に迷惑かけちゃ。それにほら、後ろに。」


「後ろ?…うげっ、合津。」


「うげって何気に傷つくッスよね。はぁ、ほら、こんなところで油売ってないでお仕事ッスよ。溜まりに溜まってきてるッスよ。」


 店の入り口には運営のようなプレイヤーが数人立っていた。どうやら一人は姉さんの知り合いの様だ。


「いや!レンきゅんと居るのぉ!」


「駄々っ子じゃあるまいし、さっさと戻るッスよ。それではウチのバカがご迷惑おかけしましたッス。でわでわーッス。」


 何かのアイテムを使ったかと思うと姉さんと運営の人達の姿は消えていた。


「ぷはぁ、あぁー死ぬかと思った。まさかゼリーでむせて詰まらせるとか。あれ?ナツ姉は?」


 若干空気になっていたコウが復活した。

 喉の詰まりが解消できたコウは机に突っ伏した。


「仕事に戻ったよ。と言う事で、コウはどうするの?ソロ?」


「俺か?俺はどこかのギルドに入って名を上げてみたいかな。人気者になってみたい。」


「有名になってちやほやされたいと。コウらしいね。さて、食べ終わったし店を出ようか。」


 私は席を立ち会計を済ませる。姉さん達がうるさかったのもあって多めに支払っておいた。マスターが「少々多い気がしますのですが?」と言っていたけれど「いえいえ、身内がうるさくしてしまってすいません。美味しかったのでまた来ますね。」と言ったら納得してくれたようで「またのご来店お待ちしております。」と言ってくれた。うん、また来よう。


「レン、この後どうすんだ?」


「んぅ、あ、外に行くよー。」


 何も考えていなかったから適当にそう答える。


「外か、うん、そうだなリベンジしねぇとな!俺も行くぜ!」


 …まぁ、ソロって決めた矢先だけどいっか。


「うん、わかったよ。」


 私とコウは一緒に外へと向かった。

早速ソロではない展開になるなんて…。


うっ、目からコンソメスープが(ノД`)・゜・。

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