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建築依頼

同時投稿の二話目です。


執筆速度が上がらない…(;´Д`)

 不動産を後にした私は噴水広場までランに乗って行った。そのおかげで12時ギリギリに噴水に着くことが出来た。


「ラン、有難う。」


(えへん)


 ランを撫でていると12時の鐘が鳴る。噴水の上からホログラムが浮かび。軽い感じの運営アバターが浮かび上がる。


『あー、マイクテストー、マイクテストー。本日は晴天なり~、本日は晴天なり~ッス。


 えー、コホン。プレイヤーの諸君に朗報ッス。始まりの草原のボスが討伐されたので新たに第二の街ツヴァイが解放されたッスよ。ツヴァイには草原のボスを倒すこと事によって行けるようになるッス。


 更に、土地購入システムも解禁ッス、夢のギルドホームや自分だけの生産設備を建てるもよし、なんなら開墾して田畑耕すも自由ッス。


 さぁ、可能性は無限ッスけど土地は有限ッス!急いでツヴァイに向かうッスよ!


 以上!運営からのお知らせでしたッス。』


 言い終えると共にホログラムに映っているアバターは消えていった。


 …あれ?今の言い方だとアインには土地は無いと言っているようにも捉えられるけど…。あ、私が全部買っちゃったからか。


「まぁ、やっちゃったものは仕方ないや。」


(主、このあとは?)


「うーん、どうしよう。せっかく土地を買ったんだし建築業者の所に行ってみよっか?」


(さんせー)


 ◆


 運営のお知らせを聞いた俺は急いで仕事場に走る。


「師匠!俺はツヴァイに行かなくちゃなんねぇ!」


「やめとけ、今の坊主の実力じゃ途中で力尽きちまうわい。」


 親方の指摘に俺は図星になる。確かにこっちばっかりに専念していたから戦闘スキルは皆無だ。


「それでも!俺はこの世界に幻想を作る夢があるんだ!こんなところで油を売っていたら土地がなくなっちまうんだよ!」


 運営の言っていた土地は有限との言葉が浮かぶ。


「ったく、坊主はホンに青っちょろいのぉ。これはワシの勘じゃが、もうじきどデカい山が降ってくる予感がする。」


 そう親方は言うとニヤリと意味深気に笑う。


「デカい山…?」


 俺がその意図を図りかねているうちに背後から声が掛かった。


「すいません、ここは建築を請け負って居ると聞いて依頼に来たんですけど。」


「ほれ、坊主。仕事だ。」


 振り返るとそこには俺の運命を左右するプレイヤーがデカいキツネと共に立っていた。


 ◆


 街の人に建築業者のいる建物を何回か訪ねてようやく着くことが出来た。


「ラン、ココで合ってるよね?」


(あってる)


 すぅ、と息を吸って。


「すいません、ここは建築を請け負って居ると聞いて依頼に来たんですけど。」


「ほれ、坊主。仕事だ。」


 髭の濃いおじさんが向かい合っていた青年…プレイヤー?に話し掛ける。


「だから俺はツヴァイに…って、うお!?ビックリした。なんだこのキツネ!?ん?アンタ、プレイヤー…だよな。プレイヤー…依頼…はっ!?ま、まさかアンタもう既に土地を!?」


 振り返ったプレイヤーはランの姿に驚く。


「えと、アインに持ってますよ。ちょっと広いですけど。」


 嘘をついた。ちょっと所でなくアインと同等の広さとは言わない。言えない。


「アインに!?本当か!?頼む!何処で土地を買ったんだ!?相場は!?余りは!?」


 お、おう、なんだろうかこの食い付き様は。


「えと、その、すいません。」


「ん?どうした!?早く教えてくれ!」


「もう、余りは、無いんです。」


「」


「もう、余りは、無いんです。」


「嘘だと言ってよバーニィ!」


 神は死んだ。とかなんとか呟きながら壁ドンするプレイヤー。正直怖いです。


「落ち着け坊主。さて、嬢ちゃん、ライラックから話は聞いてる。」


 落ち込むプレイヤーを片目に話を進め出す髭の濃いおじさん。


「おっと、紹介が遅れたなワシはオットーだ。」


 ネタかな?ツッコミ待ちかな。


(さむーい)


 ランには不評の様だった。


「オットーさん、ボケが通じなくても強く生きてくださいね。」


 然り気無いフォローをする。大丈夫、私は味方ですよ。


「坊主しかり嬢ちゃんしかり、人の名前を馬鹿にして…。」


「え、素だったんですか?…すいません。」


「そこで謝るな!ワシが悪いみたいじゃないか!ったく、まぁ、いい。それで、嬢ちゃんはどんな建物を建てて欲しいんじゃ?」


 オットーさんは棚から一枚の羊皮紙とペンを取り出した。


「特には決まってないんですけど…。強いて言えば和風な建物が良いですね。見た目はおかしいものでなければお任せで。」


 お任せじゃな。と呟きながら羊皮紙に記入していくオットーさん。


「いくつ建てる?場所は?広さは?」


 オットーさんは私の買った土地の広さを知って、質問してるんだろうな。よし、ここも


「お任せで。」


「予算は?」


「お任せで。取り合えず600万で足りなくなればまた追加しますね。」


「わかった。おい、坊主。いつまでぐうたれてんじゃお前好みの仕事だ。ほれ、これを見ろ。」


 羊皮紙を渡されたプレイヤーは内容を読むなりワナワナと震え、


「…神は言っている、ここで死ぬ運命さだめではないと。」


 壊れた。


「坊主…。」


 オットーさんはソレに可哀想なものをみる目で呟き


「坊主さん…。」


 私も同様にソレに可哀想なものをみる目で呟く。


「さあ、早く建築予定地に行くぞ!俺の夢は今ここから始まる!」


 皮の鞄を抱えて、まるで遠足が楽しみな子供の様にはしゃぎ出した。


「え、あ、はい。」


「坊主、そんな調子で大丈夫か?」


「大丈夫だ、問題ない。キリッ」


 何が大丈夫なのだろう。わざとらしくキリッなんて言っちゃって。まぁ、取り合えず空き地に連れていこうかな。


「いざ!行かん!ハァーッハッハッ、アッー!?」


 そう言って駆け出そうとして…盛大にこけた。嫌な音と共に。


 音にして例えると。ダッ!(駆ける)ガッ!(足が引っ掛かる)ドタン!(倒れる音)ボキィ!(何かが折れる音)


 痛そう…。


「な!?仕事道具が!?」


 どうやら道具が壊れた音だったらしい。


「…坊主、そんな装備で大丈夫か?」


 スクッと立ち上がり言った。


「一番良いのを頼む。」


 前途は多難の様…。あの、チェンジとか出来ます?

神は言っている、ここで終わらせる定めではないと。( ー`дー´)キリッ

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