狐はモフモフに踊る
そろそろブクマが500に届きそう…いつも読んでいただいている方に感謝致します(*´ω`*)
駄文のスキルレベルが着々と上がってしまっていますがこれからもよろしくお願いします<(_ _*)>
計3回目の草原、特に変わったことはなくプレイヤーがレベル上げに勤しむ姿が見える。
「よし、もふもふな子と友達になろう!」
ある種の欲望を全開にして獲物を探して取りあえず出歩く。
「ここにはどんな子が出てくるんだったっけな?」
ウサギとゴブリンと…ウルフと、見たことないけどスライムか。まずウサギとウルフの二択かな。
「うさうさぴょんぴょん♪おおかみがうがう…♪」
取りあえず頭に浮かんだ謎の歌詞を歌ってみる。…なんてことはない、ただ恥ずかしくなっただけだった。
探すこと1時間…。未だウサギやウルフ、いや、その他Mobにエンカウントしていない。
「これがデフォなのかな?」
なんてことはなくレンのレベルが高いのでシステム上でポップがかなり絞られているだけである。本人は知る由もないが。
「ん?あ、ウルフ見っけた!」
ようやく見つけたのは何か不自然に大きなウルフだった。全高2m以上はある。因みにコウが負けたウルフである。
「こーんにーちはー!」
どんな対人関係でも挨拶は大事。お母さんが姉さんに口酸っぱく言っていたのを思い出しウルフに挨拶する。姉さんはあの性格だから良く挨拶をスキップしていたっけなぁ。ん?…あれ、ウルフは動物かだから挨拶は違うか。対獣関係には何が大事なのかな?
そんな一人漫才しているうちにウルフはこちらに気付いたのか臨戦態勢になりグルルゥと唸る。
「うーん、あーでもない、こーでもない…。」
悩むレンなど気にもせずに迫りくるウルフ。
「うーん、取りあえずモフろう、考えるのは後で良い…や!?」
迫るウルフに気付くのが遅れてもはやレンとウルフの距離は5mを切っていた。
躱すのは何か違っている気がするので躱す思考を捨て一瞬である思考に辿り着き思考を切り替える。
―戦いながらモフってしまえ。と。
跳びかかってくるウルフの懐に潜り込みその大きな胴に抱き着く。
「うわ、ふわふわ!」
洗濯したての柔軟剤使用されたもこもこタオル並みにふわっふわっだった。
「もっふもっふ、もっふもっふ。ふふふ。」
モフモフ過ぎて幸せな気分だ。
身体に纏わりついたレンを落とすべく暴れるウルフ。
「わわわ!?」
あっさり宙に弾き飛ばされるレン。ウルフは宙を舞ったレンを捉えるべく大きな口を開けて跳びかかる。
「おっと、ちょっと危ないかな?」
宙で躰をくねらせてウルフの攻撃範囲から躰を逃がしついでに顎下を撫でる。
…ここもなかなかに良い触り心地!合間合間にモフモフを堪能するレン。
顎下に居るレンを引きはがすべく首を振るウルフ。レンを振り落とすと距離をとるウルフ、レンが攻撃せず纏わりついて撫でてくるのでとても困惑しているようだった。
「むぅ、もう少し触らせてくれてもいいのに…。」
攻撃の意思がないレンに警戒心を上げるウルフ。だがしかしウルフの攻撃はことごとく避けられてはもモフられる。ウルフはモフられ過ぎて段々とスタミナが切れ日が落ちる掛ける頃にはもはやなすがままに撫でられていた。終いにはいじけて伏せていた。
「ふぅ、たのしかったな。あー、お腹減ったな。」
昨日買った焼き鳥を二本ストレージから取り出して一本をウルフに差し出す。一瞬躊躇するウルフだが、仕方なしといった雰囲気で焼き鳥を食べる。
「ふぅ、やっぱり美味しいなぁ。ん?もっと欲しいの?」
一本食べると美味しかったのか催促をしてくるので残りの10本全部を差し出す。ウルフは尻尾を振って焼き鳥を食べる。食べ終えるとまだ食べたりないのか前足をタシタシさせて催促してくる。
「ごめんね、今出したので全部だよ。」
ウルフは私の持っている食べかけの焼き鳥を見つめてくる。
「え、まさかこれ欲しいの?むぅ。」
うぅ、しょうがないな。私は食べかけの焼き鳥をウルフにあげる。
「それで最後だからね。はぁ、また買いに行かないとなぁ。ふぁあ…むう、眠い。」
私はウルフの胴に身を委ねる。ウルフはもはや諦めてそのまま動かないでいた。…そういえば姉さんはゲームでも寝れるって言ってたっけな。
そんな事を考えていくうちに意識は眠りの世界に落ちていった。
◆
「おい、こっち側なのか!」
片手剣を持ったプレイヤーがパーティメンバーに問いかける
「ああ、情報だとここらの筈だ!」
ウィンドウを開いて掲示板を読んでる一人がそう言う。
「急がねえと夜になるな。」
大剣を持ったプレイヤーは空を見上げ心配そうに呟く。夜はモンスターが強くなるからだ。
「おい!あっち何か光ってないか!?」
片手剣のプレイヤーは草原の端で光る場所を見つけて
「わぉ!マジで光ってんね。」
ローブ姿に杖を持ったプレイヤーがそれに軽い様子で同意する。
「取りあえず、もうじき夜になるからあそこを調べて何にもなかったら今日のボス探しは諦める。いいな?」
大剣のプレイヤーがそう言うとパーティメンバー全員が頷く。夜の草原の怖さを知っているからだ。
「んじゃ、いくぞ。」
プレイヤー4人によるパーティは謎の光源の元へ近づいた。
「アイツか…。ウルフの大型か。」
「みたいだねぇ、やっちゃう?」
「ん?まって。」
「だな、待った方がいい。」
「どうしてだ?やっとボスを見っけたんだ。別に一番乗りで攻略したっていいだろう?」
「そうだよ、別にぃ…あー、成程ねぇ。こりゃあ手ぇ出せないねぇ。」
「気付けてないのは一名のようだな。ほら、アイツの傍らを見てみろ。」
「ん?何が…ってプレイヤーか!?助けねぇと!っ痛!?」
「バカが居る。くくっ。」
「アレが襲われて見えんのか?っと?おい、ボスの様子が変わったぞ。」
うっすらと光を放っていたボスの身体に淡い光が波のように流れていく。
「一体あれは…?」
「ん?なあ体毛の色が変わっていないか?」
光がなぞられる前は灰色だったのになぞられた後は綺麗な小金色に変わっていった。
「おいおい、まじかよ…」
光がボスの頭部を覆うと形が少し形が変わる。そして光が晴れた後は凛としたキツネが存在していた。
「おい、ちとこっちに来てくれ。」
「ん、なんだよ?あ痛ぁ!?」
手にした大剣で軽く小突く。そして確信する。
「うむ、今見たのは見間違いじゃねえみたいだな。」
「だからって俺で試すな!」
「で、どうするぅ?」
「出直す、か。討伐は明日にしよう。」
「なら、取り敢えず情報はどうする?」
「手がかり無し。それでいい。」
「え、良いのか?」
「別にいいだろ?俺たちが一番乗りしたって。だろ?」
大剣のプレイヤーは茶目っ気を出しながらそう言い放った。
「さ、一旦帰って明日に備えるぞ。撤収!」
4人は街へと戻っていく。その場には一人のプレイヤーとキツネが残された。
頭の中ではもう少しカッコいいバトルシーンだったのにモフりが入った瞬間謎展開に…あ、最初からか…
(/・ω・)/っておーい!(一人ボケツッコミ)
いつかしっかりとしたバトルシーンを書いてみたいと思うこの頃です。




