珈琲とマスターとアルパカ
前回の続きを引っ張ってしまった…(ノД`)・゜・。
でも後半のまったり(?)で足して2で割ってみればほのぼのに…ならないか(T_T)
誤字脱字の指摘、感想お待ちしてます。
やばい理由をまとめると、
その1、儀式用なんて物は今まで出回っていない。というか初めて。
その2、プラス補正値高過ぎ。あっても+100が今のところの高水準。軽くオーバーしてる。
その3、付与効果が複数ある。
らしい。
「す、すまねえがコレの情報を掲示板に載せてもいいか!?」
「え、あ、はい。でもその前に。」
筋肉さんから十手を一旦返して貰い十手のステータスウィンドウを開き、十手の名称未設定の部分をタップして名称を設定する。
連鍛祈祷の鉄十手(鉄製)
儀式用の鉄製の十手。幾度とない鍛錬と祈りの込められた十手。
ATK+40(+160)
END+200(+300)(+50)
耐久上昇(微)、儀式武器、()
連鍛祈祷の鉄十手(鉄製)
儀式用の鉄製の十手。幾度とない鍛錬と祈りの込められた十手。特殊な加工により青みがさしている。
ATK+40(+160)(100)
END+250(+300)
攻撃上昇(小)、儀式武器、スリップ(大)
名前が未設定だと格好がつかないよね。名前の意味としては鍛錬を沢山して連鍛、お祈りをして出来たので祈祷。その二つを繋げて連鍛祈祷の鉄十手とした。ちょっと厨二っぽかったかな?
「はい、これでオッケーです。」
私は再度筋肉さんに十手を手渡す。渡されてすぐに筋肉さんはウィンドウを操作して掲示板に十手の情報を載せたようだ。
「すまん、ありがとうな!いくつかコイツを作るときにした事とか聞いて良いか?」
「んーと、そういうのは普通は聞くものなんですか?」
よく職人さんにある秘密の独自の技術とか特許とか…教えてもいいものだったりするのかな?まぁ私は職人さんじゃないからいいか。
「っあ!?す、すまん!そんなつもりは無かったんだ!今の話は―
「まぁ、インゴットをあっためる前に良い物になりますようにって祈ったり、鍛錬し過ぎただけなんですけどね。あ、でも青くなってる理由は恥ずかしいので秘密ですよ?」
―聞かなか…。って言うのかよ!!?」
別段特別な事はしていないのでサラッと言う。
「いけませんでした?」
「…いや、もういい。お前さんはそういう奴だと思っとくよ。ほい。」
筋肉さんは疲れた様子でウィンドウを操作する。そして私の前にポコンと小さいウィンドウが現れる。
「?そうですか?ん、なんですか?」
「武器作りに行く前に言っただろ?ここに無い武器作ってきたら全額負担してやるって。いくらだ?」
「あぁ、そんなこともありましたね。別にいいですよ、鍛冶楽しかったので。あ、十手返してもらいますね?」
「あ?これは正当な対価だ。っておいコラ待ちやがれ!!?」
私は十手を返して貰った瞬間に瞬く間に武器屋バトロイドを出る。
「それでは!」
「待て!!対価を払わせろ!!これは義務だ!!」
「ちょ!?誤解を生む発言は控えてください!!?」
ただでさえ店から飛び出した事で視線を集めていたのに問題発言で視線の集中砲火に見舞われることになった。
私は細い路地に入り込みその場から逃げ出した。
◆
「それでは!」
と言って店から逃げる狐のちびっ子を追いかけ外に出る。
「待て!!対価を払わせろ!!これは義務だ!!」
引き留めるべく大声で叫ぶ、しかしちびっ子は足を止めない。
「ちょ!?誤解を生む発言は控えてください!!?」
む?どこが誤解を生むんだ?
追いかけているうちにちびっ子は狭い路地に入り込んでしまい、路地にたどり着いた時にはもうちびっ子の姿は無かった。
「くそ、今度会ったら絶対にクレジット支払ってやるんだからな!」
探すのを止めて店に引き返そうとする俺を引き留める声がかかる。
「おい、アンタ。我らがアイドルの何なんだ?」
「いたいけな少女を追いかけるなど羨ま…けしからん!」
「正当な対価とな?一体彼女が貴方に何をしたというのかね?話は署で聞こうじゃないか。」
変なの三名に絡まれた。正直面倒だ。手っ取り早く事の詳細を話してしまおう。かくかくしかじか…。
怪しまれながらもちびっ子とのやり取りを話すと三人は何とか納得してくれた。
一人が十手のスクショが欲しいと言ったのでくれてやった。別に既に掲示板に載せたものだからな。
さて、商売の続きでもすっかな。俺は店の武器を作ってくれているフレンドに新しく十手を作って欲しい旨をメールで送る。
「あ、技法を掲示板に載せんの忘れてたな。メール共々一緒に送っとくか。」
ちびっ子の行った技法が掲示板に載るなりお祭り騒ぎになるのを横目で確認しながら新たな客が来るのを待つ。
「ちわー、ここなら何でも武器が揃…うって…」
「らっしゃい!ここは欲しい武器がなんでも揃う武器屋バトロイドだ!」
入ってきた客に向かってまんえんの笑みを浮かべポーズを決めて出迎える。
「場所ちがいでしたー!」
客は俺を見るなり逃げていった。失礼な。なぜこれだけの武器を取り揃えているのに客は少ないのだろうか。暫くしてフレンドが来たので相談する。
「とりま服きよか?んで、君ただでさえ顔面凶器やろ?服着て頭冷やして常識的に考えてみい。」
◆
筋肉さんから逃げ切った私は落ち着きたくなったので前に行った喫茶店に行くことにした。
「ふぅ、やっぱりここは落ち着くなぁ。」
「ふふ、有難うございます。そう言われてこそ喫茶店を始めたかいがあるというものです。」
「マスター、珈琲お願いします。」
出された珈琲を味わって飲む。
「ん?」
お店の扉が開いたのでチラリとうかがう。
「アル…パカ?」
のそのそとアルパカがお店に入ってくる。…どういうこと?
「おや、ディルお散歩は終わったのですか?」
「知っているんですか、マスター?」
私はアルパカを無意識に抱き上げ撫で始める。
「あぁ、すいません。こちらは私の娘の召喚獣のスチームアルパカのディルです。」
「召喚獣?」
アルパカのディル君は撫でられてもはやなすがままにだらーんと体を弛緩させている。可愛い。
「おや、召喚獣をご存じあられませんでしたか。これは失礼致しました。」
「いえいえ、私こそ何も知らずすいません。」
「こほん、では召喚獣について軽くでですが。ご説明致しましょう。召喚獣とは従魔の契約を交わした魔物の事を指します。契約は親密度と言われるものが高くなくては行えません。又、低いと契約を破棄される事もありますのでご注意下さい。」
「親密度?」
「ええ、私にはよく解りかねますが、そう言ったものがあるそうです。ああ、ひとつ若かりし時に聞き入れた噂なのですが、ある冒険者がとある森の主を狩りに行ったと思ったら戻って来た時にはその隣には森の主を従えて居たそうです。彼曰く殴り合ってる内に主は拳で語る奴だと気付き拳で語り合って仲良くなった。とおっしゃられていたそうです。また、娘の話では魔物に食べ物を分けて居たら付いて来たと言ったものがありましたね。」
「意気投合したんですね…。」
類は友を呼ぶと言う事なのかな?もう一つは完全に餌付けだね。釣られたんだねディル君。
「そのようです。すいませんつまらないお話をしてしまいましたね。」
「いえ、とてもためになるお話でしたよ。」
この後試したくなるくらいには貴重なお話でした。
「そう言って頂けるとは、幸いです。そう言えばお名前をお聞きしておりませんでした。すいません
私の名前はエインセルと申します。」
「レンです。」
「レン様、こちらは当店のサービスとさせて頂きます。ごゆっくり。」
マスターのエインセルさんからブラウニーを差し出される。
私は礼を言いブラウニーを頂く。うん、ビターな感じがとっても良いです。
ひとしきり珈琲を味わう。なんか大人な気分だ。かれこれ一時間は居ただろうか。
「さて、さっそく外に出てきますね。」
「そうですか。では、お気を付けください。御武運を。それと、ディルを。」
「え?あ、すいません。つい。」
ずっと抱いていたディル君をおろす。
「気付かずすいません。ディル君もごめんね。マスター、ブラウニー美味しかったです。有難うございました。」
そして私はマスターに見送られながら街の外へと繰り出した。
因みに十手はレンファンクラブのマストアイテムになったそうです。
あぁー駄文がピョンピョンして手が付けられんのじゃぁー




