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武器がなければ作ればいいじゃない

気が付いたら生産回になりまんた…( ゜Д゜)

お見苦しい駄文ですがよろしくお願いします。<(_ _*)>

「…。」


 私は歩きながら辺りを見回し、在るものを注目しては、また別の在るものを注目している。


「…。」


 背中、腰に手を当てる。が、何かあるわけでもなく空をきる。


「ううむ、何て言うのかな、プレイヤーが持ってて当然な物を持ってない気がする。」


 他のプレイヤーの背中や腰には様々な武器が収まっているけれど、私は武器を装備したことがないから勿論収まっているわけがない。そして思いつく。


「よし、武器を買おう。」


 私は行き先を武器屋に変更し、目立った武器屋に入る。


「らっしゃい!ここは欲しい武器がなんでも揃う武器屋バトロイドだ!」


 厳つい容姿の上裸の筋肉がポージングを決めてにこやかに待ち構えていた。


「ぶ、武器を買いに来たんですけど。」


 引き返さずに耐えた私を誰か欲しい。


「あいよぅ!どんなのが欲しいんだ!?」


 あ、暑苦しい…。


「まだ決まってません。取り合えずいろんな武器を一度振るってみたかったりするんですけど良いですか?」


 使いにくい武器を買っても無駄になるだけだからね。どうせなら色々試してみたいよね。


「おうよ!そんならこっちに来な!こっちの試し振り用の武器が一通り置いてあっから自分がこれだって武器を探してみろ!」


「はい、わかりました。」


 私は置いてある武器を持っては一度振ってみる。


 片手剣


「…なんていうかこれじゃない感が凄い…。」


 両手剣


「もっと増した…。」


 刀


「うーん、なんか振り辛いな。」


 大剣・鎌


「うん、ありえないかな…。」


 短剣


「ちょっとな…取り回しはいいけど。」


 槍


「扱いにくいかな。次。」


 弓


「当たらない…。」


 ハンマー


「重い…」


 杖、糸、バケツ、人形、三節棍、サイリウム、鎖鎌、斧、辞書、盾、大楯、抱き枕、お札、陰陽玉、ヒノキの棒、角材、苦無、暗器、楽器etc…


 …結果は全滅。しっくりくるものは何一つ無かった。


「すいません、しっくりくるものはありませんでした。」


「これだけ揃っていても無いのか…。ううむ、無いとなると後はアレしかないな。」


「アレってなんですか?」


「自作だ文字通り自分で武器を作るんだ。」


「え、でも鍛冶のスキル?持ってないですよ?」


「…?何言ってるんだ?もしかしなくても説明書とか読まないそっち系の人かお前さん。鍛冶のスキルを持ってなくても鍛冶は出来るぞ。ただスキルがあれば鍛冶に補正が掛かるんだ。」


 分かりやすくまとめるとこの世界ではなんでも出来るけどそこに対応したスキルを持っていれば上方補正が掛けられてより良い行動が出来るようになるらしい。例えばダッシュのスキルを持ってなくても走ることは出来るけど持っていればさらに早く走れるようになるとか…なるほど。


「なるほど、有難うございます。」


「おう、鍛冶場はこの裏手にあるからそこに行くと言い。おっと、この札を持っていくと言い。割引券だ。もしここに無い武器を作れたら教えてくれないか?そんときゃ武器を作った時に掛かった金額を全額負担してやる!」


「何から何までありがとうございます。早速行ってきますね。」


 私は一礼をして裏手にあるという鍛冶場に向かう。


「すいません、ここ鍛冶場で合っていますか?」


 スス汚れたオーバーオールを来た受付のような人に聞いてみる。


「ええ、合っていますよ。鍛冶をしにきたのですか?」


 良かった、あっていたようです。


「はい、あ、武器屋の人に割引券っていうのを貰ったんですけど使えますか?」


「はい、使えます。武器の作成ですね。一時間100クレジットのところを割引で半額の50クレジットになりますが何時間にしますか?また武器素材のインゴットは銅が一つ200、鉄が500、青銅が150、隕鉄が15000こちらは数量に限りがあります。」


 おお、隕鉄だけ高いんですね。驚きです。


「ゆっくりしながらしたいので10時間でお願いできますか?あと鉄を4つお願いします。」


「合計2500クレジットになります。」


「はい、2500クレジットです。」


「お預かりしました、こちらが鉄のインゴットになります。八番炉室をお使い下さい。では、よい作品が出来る様ご健闘をお祈りします。」


 私はインゴットを受け取り八番炉室に入る。瞬間熱気にあてられて驚く。


「あっついな。本格的かも。ええと、どうすればいいのかな?」


 辺りを見回すと大まかな武器作成の図があった。


「なになに、インゴットを炉に入れて加熱して加工できるくらいに柔らかくなったら取り出してハンマーで叩いて形を作る…、冷えて固くなってしまったらまた炉に入れて柔らかくしてから再度ハンマーで叩くと…。形が出来たら水に突っ込んで完成。成程。」


 だいたいの事は理解することが出来た。最後の方に自分なりのアレンジを加えるのもポイントらしいと書いてあった。


「よし、作ろっか!」


 炉にインゴットを2つ入れて、柔らかくなるのを待つ。…暇だな。あ、そうだ良い物が出来るように残りの2つにお祈りしてみよう。


「良い物になりますように、良い物になりますように。」


 お祈りしながら撫でていると一瞬だけインゴットが光った気がした。気のせいかなと思っていると先に炉に入れたインゴットが加工可能な柔らかさになっていた。


「ええと、このペンチみたいなので掴んで金床にのせる…そう言えば鍛錬って何回も折り返しては叩いてを繰り返すんだってテレビで言ってたよね。確か強度をどうとかかんとか…まぁいいやとにかくしてみよう。」


 私は取り出したインゴットを折り返しては叩いて折り返しては叩く。火花が凄いけど気にせずひたすら折り返しては叩く作業を続けた。



 夢中で何回目かわからない作業を繰り返すうちにインゴットが一瞬光った。驚いて手を止めた。


「はっ、いけない夢中になりすぎて無意識で作業してたなんて…。」


 時間を見ると6時間も過ぎていて無意識だったとはいえそれだけの時間鍛錬していた自分に少し驚く。


「ふぅ、ここまで鍛錬したからいいかも。」


 鍛錬したインゴットを炉の火の弱い端に置き、次にお祈りしたインゴットの鍛錬を行う。


「今度は意識を保ちながら鍛錬しないと。」


 私は鍛錬する回数を設けてその数になるまで鍛錬をしようと決めた。


「何回にしようかな…。あ、ここが八番炉室だから八回にしよう。」


 流石に6時間も無意識にやっていただけあって手慣れたように鍛錬を行うことが出来た。約1時間で出来た。

 1時間で八回出来たってことは無意識にやっていた時は一体何回鍛錬したんだろう…。


「次はハンマーで形を作るんだったよね。」


 お祈りした方のインゴットたちをハンマーで武器の形へと整形する。既に頭の中で作りたい形を思い描いているので迷わずハンマーでインゴットを叩く。


「よし、形は出来た。」


 私は炉の端で温めておいた何回鍛錬したかわからないインゴットを取り出し整形したお祈りインゴットに合わせて再び整形する。お祈りインゴットを鍛錬し過ぎかもインゴットでコーティングするようにハンマーで器用にコーティングする。


「ふぅ…」


 額に浮かんでいた汗をぬぐう。


「出来た。」


 そこには二丁の棒の横に短いL字の短い棒のくっ付いた物。十手があった。


「最後に水に突っ込むんだっけ。」


 私は水桶に十手を入れようとする。


―ボフンッ

 

 が、一丁を手が滑って隣の灰箱に落としてしまった。落とした衝撃で煙が上がりどこに落ちたかわからない。


「…。」


 私は無言でもう一丁を水桶に入れる。


「…。」


 灰箱を見る。まだモクモクしている。


「…。」


 だんだん煙が薄らいできた。


「…よし。探そうか。」


 私は灰箱にそっと手を突っ込んで手探りで探す。意外と深くて探すのに手こずる。


「見つけた。けど、まだ熱いな…。冷めるのを待つか…」


 探すこと15分。私はようやく落とした十手を見つける。しかしまだ少し熱くて拾い上げるのを躊躇する。

 ピピピッ!と残り15分を知らせるアラームが鳴る。


「迷ってる時間はないのか…。」


 私は意を決して十手を一気に掴み、そして水桶に突っ込んだ。


「ふぅ、何とかなった。」


 結果的に十手を灰箱に落とすトラブルがあったが十手は無事完成した。何故か落とした方が青みがかってるけど。

 私は八番炉室を出て受付に向かう。


「お疲れ様です。良い物はできましたか?」


「はい、ちょっとトラブルもありましたが作りたい武器が出来ました。」


「それはよかった。ところで、灰まみれなのは頂けないですね。そちらに簡易シャワー室がありますのでお使いください。」


「すいません有難うございます。」


 灰まみれの私はシャワー室に入り灰を洗い落とす。ふぅ、すっきりした。


「シャワー有難うございます。」


「いえいえ、あそこは鍛冶をして炭だらけになられる方が多いので設けてあるんですよ。まぁ、まさか灰まみれの人がくるとは思いませんでしたけどね。」


「う、すいません。」


「いえいえ。それでは、またのお越しを。」


「あ、はい、有難うございました。」


 受付の人に挨拶をして表の武器屋バトロイドに戻る。


「すいませーん。」


「おう、らっしゃい。おっ、お前さんか。で、どうだ作れたか?」


「はい、出来ました。」


 私は十手を取り出して…あ、名前知らないや。取りあえず上裸筋肉さんに手渡す。


「十手か確かに無かったな…な、なんだこれは!?」


「?」


「え?あ、あぁ悪い。お前さんが悪いんじゃなくてこの十手の性能がやばくてな。」


 上裸筋肉さんが突然可視化ウィンドウを三つ表示させて見せてきた。


「まず、この十手は鉄製だろ?これが同じ鉄製のごく普通の片手剣のスペックだ。」



アイアンソード(鉄製)


鉄製の片手剣

ATK+50

END+200



「次にこっちの白い十手。」



名称未設定(鉄製)


儀式用の鉄製の十手。幾度とない鍛錬と祈りの込められた十手。

ATK+40(+160)

END+200(+300)(+50)

耐久上昇(微)、儀式武器、()



「最後に青い十手だ。これが問題だ。」



名称未設定(鉄製)


儀式用の鉄製の十手。幾度とない鍛錬と祈りの込められた十手。特殊な加工により青みがさしている。

ATK+40(+160)(100)

END+250(+300)

攻撃上昇(小)、儀式武器、スリップ(大)



 脂汗を浮かばせて興奮しながら、わなわなとマッチョポーズする筋肉さん。…ポーズは必要なのか?


「な?やばいだろ!?」


 …すいません、何がやばいのかわからないです。というかあなたの方が数倍やばいです。

日本人だから刀!って思ってたらちょっと文章が滑ってしまいました…


どうしてこうなった…


次回はほのぼの予定…この終わり方でほのぼの出来るか不安です(ノД`)・゜・。

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