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プロローグ

完全な独学なので何かおかしなところがあればアドバイスを是非ください。

ダンッダンッダンッ

誰かが階段をあがってきている。

どうせあいつだろう。

俺はベッドに横になりながらそんな事を考えていた。

バンッ!と扉が勢いよく開けられた。

そこにはショートパンツでTシャツというなんとも動きやすそうな格好をした姿で茶髪がかったショートの髪を大きくゆらし、息を切らしたひよりが立っていた。

予想通りである。

駿斗(しゅんと)!仕事だよ!」

「待て待て!何の話だよ!」

てかどうやって家の中に入ってきた。

「だから仕事だよ!山のふもとに館あるの知ってるよね?」

まぁ今はその事については考えないでおこう。

「あぁ、確か霊がでるとかどうとか」

黒の館。

ここら辺ではその館の事をこう呼ばれていた。

名前の通り真っ黒の館である。

その不気味な風貌から霊が出るといわれているのである。

館の主人が可哀想である。

「その黒の館がどうかしたのか?」

「今からそこに行くよ!」

「そうか。いってらっしゃい」

「何人事みたいに言ってるの。早く準備して!」

「やっぱり俺も行かないといけないか・・・・」

ひよりはいつもこうである。

何か自分が面白いと思った事をみつけたらこうやって俺を巻き込む。

「夏休みぐらいゆっくりさしてくれよ・・・・」

「探偵部副部長であるのになんてことを言ってるの!夏休みだからこそがんばらないとじゃん!」

どうやら俺とは思考回路が違うらしい。

「第一俺はその探偵部とやらにはいったつもりなんてないぞ!」

「気のせいだよ!」

「そんなわけのわからない部活に入るわけないだろう!そして存在すらしてないだろう!」

探偵部とはひよりが作りたかった部活なのだが部員がいないがため生徒会に承諾されなかったのである。

ちなみに何で探偵かというと昔探偵に助けられたという。恐らく「私も人を助けたい!」とか思ったのだろう。

「じゃあ今入ったってことで!早く準備しないと日がくれちゃうよ!」

もうめちゃくちゃである。

「成果をあげたら部員増えるかもなんだから頑張ろー!」

「今までもそう言ってやってきたけど部員は増えたことはあるのか?」

「うっ・・ないけど・・」

「もう諦めろよ!せっかくの青春真っ盛りの時期である高2の夏にこんな事やるべきことじゃねぇよ!」

「今回こそは!今回こそは増えるから!一生のお願い!」

「一生のお願い使うの何回目だよ!」

もう何回この流れをやったであろうか。

「じゃあ今回こそがラストだからな!これで増えなかったら諦めろ!」

「さっすが駿斗!じゃあ早く行くよー」

ダン!ダン!ダン!ダン!

「もうちょっと静かに階段を降りろ!」

まったく・・こいつにはかなわん。

いっそのこと俺も部員を探して早々に探偵部を作ったほうが俺の日常は平穏になるのではないだろうか。

しかしこんないかにも怪しい部活に入りたがる物好きはめったにいないよな・・・・

こんな事を考えていると外から声が聞こえた。

「早くー!おそーい!」

「・・探偵部を作っても今となんらかわりそうにないな」

俺は最低限の道具をリュックに入れ外に出た。

蝉の声がうるさいし日差しが暑い。

どうやら夏はまだまだこれからのようだ。

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