第9章:黒い煙 (Black Smoke)
数週間が過ぎ、三人は自分たちのペースを掴みつつあった。
モトは鍛錬した。シェウも鍛錬した。スカイは――能力的にはクラスの底辺ではなく中位に位置していたが――それでも彼らと共に訓練した。彼を受け入れてくれるグループは他にもあったはずだが、彼は自ら進んで二人と一緒にいることを好んでいるようだった。
彼らは同じ片隅で昼食を取り、建物の間を同じルートで歩き、そして『今、ムカイがどこにいるか』を察知する研ぎ澄まされたレーダーを三人で共有するようになった。
なんだかんだで、学校生活の過ごし方としては悪くないものだった。
木曜の午後。教室棟の裏手、彼らの「指定席」となっている日陰の狭い一角でのこと。
「コソコソ隠れんのは、もうウンザリだ」モトが小石を壁に向かって蹴り飛ばす。「学校で生き残るってのは、こういうことなのかよ」
スカイが時間を確認して立ち上がった。「今日は父上が家族での夕食に戻られるんだ。もう行かないと」彼は二人を交互に見た。「厄介事には巻き込まれないようにね」
「善処するわ」とシェウ。それが最も誠実な答えだった。
日が沈み、光が長くオレンジ色に伸びるまで彼らは訓練を続けた。学校は静まり返り、ムカイもとうの昔に帰ったはずの時間だ。
帰り道、モトが温かい空気の中へ気怠げに煙を漂わせる。シェウが慎重な突風でその輪郭を拾い上げ、形を作ろうとしていた。ハートの形だ。だが煙は輪郭を保てず、崩れて歪な形になってしまう。
「惜しいな」とモト。
形が定まりかけたその時――横から水の球体が現れ、煙を突き破ってすべてを吹き飛ばした。
ザバァッ。
木陰からムカイが姿を現した。腕を組み、待ちわびていた獲物を前に満足げな表情を浮かべている。
「いつまでも逃げ隠れできるとでも思ったか?」
モトが一歩前に出る。「揉める気はねえよ」
「なら、減らず口を叩く前に考えるべきだったな」
「お前、マジで何が不満なんだよ」モトが睨みつける。
「弱者が私のクラスにいること自体が間違いなんだ」ムカイは平坦に、そして確信を持って言い放つ。「その上、敬意すら払わないとなればな」
答えは待たなかった。
長く蛇のようにうねる水の触手が放たれる。正確で、洗練された動き。二人を後退させ、煙と風の能力が最も不利になる距離を強制する。
間欠泉のような水柱が、モトを地面に叩きつけた。シェウは背後の木に激突し、水によってそこへ縫い付けられる。
モトは膝をついて、体を押し上げた。
その時、彼から噴き出した煙は『異質』だった。
漂うのではない。溢れ出したのだ。
濃く、黒い煙。気怠さなど微塵もなく、皮膚から滲み出し、外へ、下へと広がる。夕暮れの風が吹いているにもかかわらず、それは地面を飲み込み、そこに重くへばりついた。
彼が怒りを増すにつれて煙は密度を増し、ついには雲の中の光が完全に失われた。その底知れぬ暗闇の中で、彼のネックレスが一度だけ黄金色に閃き――それもまた、黒の中に消えた。
拘束されていたシェウの動きが止まる。
ムカイが黒い雲の端に足を踏み入れた。拳を振り上げる。
そして、モトの顔を見た。
ムカイの動きが止まった。
ほんの半秒。彼の表情に不確かな何かが過り、すぐにそれを押し殺す。
「ムカイ」木立の中から、走って息を切らしたスカイの声が響いた。「やめてくれ。お願いだ。こんなの間違ってる」
「すっこんでろ」
「嫌だ」スカイが一歩前に出る。続く言葉で、彼の声がわずかに裏返った。「いくらなんでも、やりすぎだ」
ムカイは長い間、そのまま立ち尽くしていた。やがて拳を下ろし、ひどく嫌悪に満ちた音を一つ吐き捨てて、家の方へ歩き去った。
スカイは家族の夕食をすっぽかした。
代わりに、彼は二人の切り傷を手当てしてその夜を過ごした。三人は疲労した静けさの中で座り、スカイが作業を進める。彼は必要以上に何度も謝り、二人はそれを止めなかった。そうすることが、彼ら以上にスカイ自身の救いになっているように見えたからだ。
「また彼と話してみるよ」とスカイ。「それとシェウ……父上にお会いしたら、すぐに君のお父さんのことを聞いてみる。約束する」
「ありがとう」シェウが言う。「そのこと、それから……さっきのことも」
「ああ」モトは、本物に近い笑みをなんとか作ってみせた。「サンキューな」
翌朝、ナジョが数週間ぶりに、心から弾むような足取りでやって来た。ジニンビから一日休みをもらい、友人たちを驚かせに来たのだ。
そして彼は、真新しい痣だらけの二人を見つけた。
「誰がやった」質問ではなかった。
シェウが一度だけ頷く。
二人が何かを口にするより早く、ナジョはドアを飛び出していた。学校を一直線に横切り、教室のドアを蹴り破る。
バァーンッ!!
彼の全身から、目に見える雷の弧がバチバチと弾け飛んでいた。生徒たちが悲鳴を上げて後ずさる。ジャンボ先生がデスクから立ち上がった。
「ムカイ!」ナジョの怒号が教室を震わせる。「てめえ、何しやがった!」
ムカイは彼を冷たく見据えた。「お前に話すことなど何もない」
ナジョの拳が振り抜かれる。
だがそれが届く前に、ジャンボ先生が二人の間に割って入り、この手の事態は初めてではないという落ち着き払った態度で、その雷の電荷を吸収した。
「そこまでだ」彼は目に見えるような力みもなしに、二人を両腕の距離に引き離した。「ここは動物園ではない。決着をつけたいなら、正式な手順を踏みなさい。公式決闘だ」
「俺はあいつを――」
「受けて立つ」ムカイが言った。
「ニカ・アリーナ。午後二時」ジャンボ先生が二人を離す。「それまでは大人しくしていなさい。教室に戻れ、ナジョ」
噂は数分で学校中に知れ渡った。
シェウは、これは最悪の事態だと思った。
モトの胸の奥では、誇らしさが三倍にも膨れ上がっていた。ひたすら頭を低くしてやり過ごす理由がいくらでもあったはずの彼らの友人が、教室に乗り込み、自分たちのために王の息子に宣戦布告したのだから。
学校の反対側で、スカイは兄を見つけ、もう一度だけ対話を試みた。
パンッ。
ムカイは彼を打った。平手打ち。鬱陶しい虫を払い落とすような、鋭い一撃。そして準備に戻るために背を向ける。
「私に指図するな。お前の中にも、私がモトに抱くのと同じ『弱さ』が見える。ひどく軽蔑すべき弱さがな」少しの間。「……そしてそれは、あの父親と同じものだ」
スカイはそれきり、何も言わなかった。
午後一時五十五分、アリーナは満員だった。
生徒たちは観客席で、二つの明確な集団に分かれてひしめき合っていた。片側は『雷』、もう片側は『水』。その分断は、あらかじめ振り付けられていたかのように綺麗に割れていた。壁から内側へと空間を圧迫するような、異様な熱気とどよめき。
シェウがモトの方へ身を寄せる。「これがいったい何を意味してるか、分かってるんでしょ? 王の息子と、ジニンビの孫の衝突よ。この国の二大支配階級が、全生徒の目の前でぶつかるのよ」彼女は観客席を見つめた。「ジャンボ先生も、たまたまこれを許可したわけじゃないと思うわ」
モトは超満員のアリーナを見渡し、フィールドの向こうで肩を回しているナジョを見つめ、そして、たった一人として混ざり合うことのない水と雷の生徒たちを見た。
「考えすぎだろ」と彼は言った。
シェウは何も言わなかった。それが彼女なりの答えだった。




