6-3 鉄籠
黑稻相癸です。第三節。
本当に終わった。どうしようか。
縄が絞り機のギーギー言う音の中でゆっくりと締まり、あたしは水面から釣り上げられる魚のように、頭上の悪意に満ちた空へと引っ張られていった。
さっきの無重力の恐怖がまだ消えないうちに、もう一つの、より深い寒気が脊椎を這い上がった。静かすぎる。縄が擦れる音の他に、ザカの咆哮が聞こえない。亜倫の冷静な指揮の声もない。武器がぶつかり合う音さえしない。
代わりにあるのは、波状に押し寄せる、むかつくような哄笑だった。
「この猫ちゃん、なかなかいい毛並みだな、腰も細い」
「おい、こういう亜人種は南の貴族連中には最高品だぞ。特にまだ傷ついていない子は、天値がつく」
「急いで売ることもないだろ、兄弟たちも何ヶ月もこの林の中で我慢してきたんだ。せめてまず俺たちが……品質検査してもいいじゃないか?」
あの汚い言葉が粘り気のある鼻汁のようにあたしの耳に入り込み、一語一語があたしの尊厳を剥いだ。このあと何が起きるか考えたくなかった。女性の奴隷が転売され、好き勝手に陵辱されるという噂が、今この瞬間、現実として目の前に迫ってきた。
縄が急に止まり、大きな粗い手があたしの首筋の毛を掴み、子猫を拾い上げるように坑穴の縁を越えさせ、松葉の敷き詰められた地面に叩きつけた。
「うっ!」
痛みで体が丸まり、本能的に顔を上げて仲間を探した。
だが目の前の光景に、あたしは完全に固まった。
七、八人の盗賊ではなかった。木の間から、岩の後ろから、十数人もの男が片手弩と長刀を手にして次々と出てきた。これはとっさに思いついた強盗などではなく、最初から張り巡らされた、獲物が引っかかるのを待つ巨大な罠だったのだ。
そして亜倫とザカは……いない。
がらんとした林間の小道に残ったのは、凶悪な顔の悪漢たちと、家畜を追い立てるように囲まれた商隊の生存者だけだった。
「お父さん! お父さん!」
幼い泣き叫び声が空気を引き裂いた。
大腿に矢が刺さった商人が地面に膝をつき、両手で盗賊の革靴を死ぬほどつかんで、涙と鼻水を流しながら悶えていた。
「お願いします……お金は全部持っていってください……子供たちだけは……まだ小さいから……」
足を掴まれた盗賊は、彼を見下ろす目もくれなかった。苛ついた様子で眉をひそめ、手の湾刀を無造作に下へ一振りした。
*ズブッ。*
熟し切った西瓜を割ったような音だった。商人の声がぷつりと途絶え、涙と懇願の表情を残したまま首が転がり、首のない体がふにゃりと倒れ、鮮血が呆然とする二人の子供の顔に飛んだ。
「うるさい」盗賊が刀の血を振り払い、靴の泥を踏んだように気楽な口調だった。
「これで静かになった」
その瞬間、あたしは全身の血が凍りついたと感じた。尻尾が硬直して両脚の間に挟まった。極度の恐怖の本能反応だ。一つの人の命、一人の父親が、あいつらの目には五月蠅い虫一匹以下だった。
「二人の子供を縛れ。殺すな。あの年齢は調教しやすい」
二人の盗賊がにっと笑いながら近づき、子供たちの心の裂けるような悲鳴を無視して、乱暴に引きずっていった。
恐怖が極限に達すると、逆にヒステリックな怒りに変わった。どこから力が出たかわからないが、あたしは地面から跳ね起き、口を開けてあたしの腕を掴む手に思い切り噛みついた。
「痛い! この畜生が噛んだ!」盗賊が悲鳴を上げて手を離した。
あたしは死に物狂いで立ち上がろうともがいた。両手を後ろで縛られてはいたが、それでも歩み寄る刀傷の頭目へ向かって怒鳴り続けた。
「お前たちこの悪魔どもめ! 亜倫がお前たちを許さないぞ! ザカがお前たちを全員引き裂く! あいつらはすぐ戻ってくる……」
「戻ってくる?」
刀傷の頭目が足を止めた。あたしを見て、とんでもない冗談を聞いたような顔をした。
「はははは! 兄弟たち、聞いたか、この小野猫まだ夢を見てるぞ!」
周囲の盗賊たちがさらに耳障りな嘲りの笑い声を上げた。
刀傷があたしの前に来て、しゃがんだ。血と汗が混じった匂いがどっと押し寄せ、吐きそうなほど燻された。老い茧と汚垢に覆われたその手を伸ばし、臆面もなくあたしの顎を掴み、顔を上げさせた。
「猫ちゃん、あの二人がどこへ行ったと思う?」
視線がねっとりと下に滑い、粗い指があたしの衣越しに鎖骨を撫で、それから侮辱的な力で胸に押しつけ、ぐっと掴んだ。
「触るな!」尖り声で後退ろうとしたが、背後の盗賊に死ぬほど押さえつけられた。玩具として触れられるあの気持ち悪さで胃が波打ち、涙が止まらず溢れた。
「おやおや、心臓の早いこと」刀傷が手を引いて鼻先に当て、変態らしく嗅ぎ、口角が残忍な弧を描いた。
「さっきうちの連中が飛び出したとたん、あの二人は形勢が悪いと見てくるりと振り向き、林の中に逃げ込んだ。兎より速かったぜ」
「嘘だ!」あたしは怒鳴ったが、声にはもう泣き声が混じっていた。
「亜倫はあたしを捨てない! ザカも!」
「捨てない? お嬢ちゃん、ここは末世だ」刀傷が立ち上がり、高みからあたしを見下ろし、目が嘲りで満ちていた。
「命がかかった時、仲間だの義理だの、全部くだらない。異族の小野猫一匹のために、うちの二十人以上の兄弟と命がけでやるやつがいるか?」
あいつはとても断言して、当然のように言った。周囲の盗賊たちの見物人のような目が、まるでその残酷な「事実」を裏付けているようだった。
あたしの心の防壁がこの瞬間に崩れた。
*本当に逃げたのか?* あんなに多くの敵を、あんな必死の場面を前にして……亜倫でさえ、理性的に生き延びることを選んだのか?
その瞬間、触れられた気持ち悪さより、死の恐怖より、あたしを絶望させたのは、全世界に見捨てられた、あの寒さだった。
「よし、遊びはやめだ。荷物を積んで、暗くなる前に野営地まで進め」刀傷が手を振り、振り向いてもうあたしを見なかった。
「今夜は祝宴だ。この猫はあたしが取る。他の奴は手を出すな」
「はい、頭!」
あたしは魂のを失った木の人形のように、盗賊たちに乱暴に引き起こされた。赤ん坊を抱いた女性が虚ろな目で隅に縮こまっているのが見えた。父を失った二人の子供が荷物のように囚車に押し込まれるのが見えた。
最後に、あたしも錆びた鉄の籠の中に押し込まれた。
「ガシャン」
鉄の扉に錠が下りる音が、死刑の宣告のようだった。
馬車の揺れに身を任せ、あたしは鉄錆と小便の匂いに満ちた籠の隅に丸まり、隙間から遠ざかっていく森を見ていた。誰も追いかけてこない。奇蹟もない。
お読みいただきありがとうございます。
見捨てられた。
もう全部、終わったんだ。
——次回、第四節「汚れた手と祝宴」




