5-2 咆哮と生機
黑稻相癸です。第二節。
早く助けなきゃ。
皆さんもそう思いましたよね?
どうぞ。
回廊を飛び出した。
熱波が顔面を叩いた。石灰の粉と生血の匂いが混ざっている。とても濃い。屠殺場の排水溝に顔を突っ込んだような濃さだ。
そこは円形の祭祀大広間だった。穹天井がとてつもなく高く——夜光苔岩の微光では頂上が見えない。壁のあの歪んだ蛇形の彫刻がここではさらに密集し、さらに凶悪になっていた。何百何千もの石蛇が壁の中から這い出ようともがいているかのように。
あるいは、ここを屠殺場と呼ぶ方が正確かもしれない。
「くたばれ! 持ちこたえろ!」咆哮が炸裂した。
一人のドワーフが見えた。鉄の樽が化けたような幅広さだ。あの板金鎧は穴だらけの傷痕だらけで、いたるところに骨まで達する深い爪痕が刻まれていた——鉄板がめくれ上がり、下の血が滲む肉がのぞいている。彼は地面に釘のように踏みしめ、すでに激しく変形したタワーシールドで前方を押さえていた。
その向かいに——
あたしは顔を上げた。首が軋んだ。視線はさらに上まで登らなければならなかった。
山だった。
動く、翼の生えた灰白色の石の山。
**石像鬼**。
大きすぎる。二階建て? 三階建て? あの石の翼を広げると、大広間の穹天井の半分近くを覆い隠した。表面はこの遺跡の壁と同じ素材——灰白色の、歳月の紋を帯びた古い岩石だ。あの目——もしあの二つの窪んだ、光のない空洞を目と呼べるなら——が、足元で倒れることを拒むあの鉄の缶を睨みつけていた。
ドォン——!
石の爪が叩きつけられた。床が裂けた。衝撃波が埃と砕石を四方に押し広げた。
ドワーフが後方へ滑った。足元の石板が悲鳴を上げ、鉄靴に二本の深い溝を掘られた。盾がまた一段凹んだ——廃棄まであと一撃だろう。
「この石頭が!」ドワーフが血混じりの唾を吐いた。
「俺の盾がもう鉄くずだ!」
彼の背後で、女の精霊が法杖を振っていた。長衣はぼろぼろに裂け、耳の先端に血の玉がぶら下がり、金色の長い髪は鳥の巣のように絡まっている。
「大地脈動……だめだ! ここの元素は死んでいる!」精霊の声は鋭く絶望に満ちていた。
「あたしの魔力も泥の中を泳いでるみたいで! 一割も出せない!」
さらに奥の隅。片腕の人間の剣士。血の海に倒れた二人の重傷者。剣士の手の中の剣は半分だけで、断面がぎざぎざだ。片腕で仲間を庇い、目は手負いの一匹狼のように獰猛だった——だがその獰猛さの下に、いつ割れてもおかしくないほど薄い絶望の膜が張っていた。
「グオオオ——!」石像鬼が咆哮した。口から出た音ではない。体全体が振動していた——二枚の巨大な花崗岩が互いに擦れ合うような音だ。鼓膜が痛くなった。
鉄の缶を叩くのに飽きたのだ。
巨大な石の尾が薙ぎ払われた。横一閃。隅の傷者たちを直撃するコースだ。
「だめ!」精霊が叫んだ。片腕の剣士が立ちはだかったが、遅すぎる。石像鬼を前にしたら蝸牛のような速さだ。
「ザカ!」亜倫の号令が槍先のように短かった。
黒い影が閃いた。
ザカは攻撃しようとしなかった——黒曜石は石甲巨蛇すら傷つけられなかったのだ。こんなものに効くはずがない。長槍は武器ではない。梃子だ。
ドガァン!
黒曜石の穂先が石像鬼の膝関節の隙間に叩き込まれた——石と石の間の、二指に満たない唯一の接合部だ。
ザカが怒号を上げた。全身の筋肉が膨れ上がった。首筋の青い血管が蚯蚓のように膨張した。
「こいつを……傾け!」
巨大な石像鬼の重心がずれた。まさにその一瞬——石の尾がザカの頭上を掠め、骨を粉砕するに足る風圧を纏い、三人がかりで抱えるほどの石柱を砕いた。砕石が雹のように降り注ぎ、あたしたちの体を叩いた。
「コラ!」亜倫は動かなかった。指だけが遠くの隅の負傷者を指していた。
「今だ!」
ちっ。やっぱりそうだ。
あたしは重心を落とした。世界が半拍遅くなった。風の流れ、石像鬼の脚が上がる動き、砕石が落ちる軌道——全てが蜂蜜に浸されたかのように鈍化した。あたしには全ての隙間が見えていた。
疾走。スライディング。
地面すれすれを滑り、両手が正確にあの二人の負傷者の襟を掴んだ。重い! この人間どもは石を食べて育ったのか?
「起き——ろ!」大腿の筋肉が悲鳴を上げた。力いっぱい蹴り、彼らを元の場所から引きずり出した。
ジュウウ——!
土黄色の光が薙いだ。石化の吐息だ。
あたしがさっき伏せていた場所が瞬時に凸凹だらけの灰白色の岩と化した。地面の血痕ごと石に封じ込められ、琥珀に閉じ込められた蚊のようだった。
あと一秒。本当にあと一秒。
「はぁ……はぁ……」片腕の剣士があたしを見て、紙のように白い顔をしていた。
「助かった……猫の嬢ちゃん」
「黙って」あたしは人を彼に押しつけた。
「まだ終わってない」
戦場の中央。ザカが持ちこたえられなくなっていた。あれには痛覚がなく、疲労も知らない。石の翼を広げ、重い翅が引き起こす風圧で地面の砕石を吹き飛ばしながら、叩き潰しにかかる構えだ。
亜倫が数歩走ってまだ倒れていない柱の後ろに身を隠し、穹天井を見上げた——そして視線が、根元にすでにひびが入った一本の鍾乳石に止まった。あれは少なくとも数トンはある。
「精霊! 上だ!」
女精霊が顔を上げた。亜倫と目が合った——一秒にも満たない——瞬時に理解した。彼女の目が変わった。さっきまでの狼狽ではなく、ある種の決然だった。
「落ち……ろ!」
法杖が振られた。残りの全ての力を圧縮した一撃——見えない巨大な槌となって鍾乳石の根元を叩いた。
ゴゴゴゴゴ——!
数トンの鍾乳石が墜落した。天から降る槍のように。
石像鬼が顔を上げた。間に合わなかった。
ズガァン! 砕ける音が歯の奥まで響いた。巨大な石錐が背骨の上に突き刺さり、地面に磔にした。石の欠片が飛び散った。あれは狂ったようにもがいた。標本針に貫かれた甲虫のように——だがあの石錐は背中の亀裂に深く食い込んでおり、すぐには抜けない。
「走れ!」亜倫が駆け寄り、片腕の剣士を引き起こした。
「長くは抑えられない!」
あたしが一人背負った。ザカが一人担いだ。ドワーフが潰れた盾を投げ捨て、精霊を引っ張った。
走った。死に物狂いで走った。
背後から身の毛もよだつ摩擦音が響いた——石が石を碾く音。あの怪物が背中の鍾乳石を引き抜こうとしている。
「こっちだ!」剣士が青銅の扉を指した。
「安全室だ! 俺たちもさっきあそこから出てきた!」
飛び込んだ。扉を閉めた。押さえた。
ドン!
ドン!!
ドン!!!
扉全体が震えた。埃がさらさらと落ちてくる。扉の周りの石壁に蜘蛛の巣のような亀裂が走った。
だが青銅の扉は持ちこたえた。
衝撃音がやがて引っ掻く音に変わった。耳障りだ。鋭い爪が金属を引っ掻く音。
やがて静寂が戻った。
薄暗い側室の中に残ったのは、全員の荒い息遣いと、負傷者の苦痛の呻きだけだった。
あたしは地面にへたり込み、大口で喘ぎ、両手が酷使のせいで震えが止まらなかった。
ひとまず安全だ。だがこの満身創痍の一団を見回して——あたしたちを合わせて全部で七人、無傷の者は一人もいない——真の難題はこれからだと、わかっていた。
お読みいただきありがとうございます。
……危なかったですね。本当に。
ところで、あの隊伍——ドワーフの戦士、精霊の魔法使い、片腕の剣士、そして倒れた二人。
彼らは一体何者で、なぜこんな場所にいたのか。
そして、全員無事でいられるのか?
——次回、第三節「石頭の体温」




